TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)、知名度はいま一つかもしれませんが、キャッシュレス決済において、隠れた名脇役といえる存在です。
無料で利用可能で、クレジットカードやプリペイドカードの「ハブ」として利用することで決済におけるポイント還元率を大きくアップさせてくれる存在です。うまく活用して得しちゃいましょう。また、不定期に実施されるキャンペーンも結構お得なものが多いので、ぜひ活用しましょう。
- TOYOTA Walletとは?
- ポイント還元は1%、さらにチャージ時のポイントも貯まる
- TOYOTA Walletの注意点はチャージで手数料がかかる可能性
- TOYOTA Walletのチャージ残高をどう使うか?
TOYOTA Walletとは?
TOYOTA Walletはトヨタファイナンスが提供しているブランドプリペイドカードです。物理カードの発行はなく、iDやMastercardコンタクトレス(iOSのみ)として決済をすることができます。iPhoneの場合はApplePayに登録して利用します。また、カード番号はあるので、通販等での利用もできます。
※トヨタファイナンス社のクレカと紐づけをした場合はQUICPay決済も可能になりました
クレジットカードと紐づけをして「チャージ」をすることでチャージした範囲内で利用をすることができます。
- アプリインストール&アカウント登録(要、メールアドレス)
- ApplePayに登録
- 初回チャージ(VISAまたはMastercardのクレカ経由)500円以上
- 1000円分の残高プレゼント
という流れが最初の基本です。
初回チャージ(500円以上)をすれば1000円分の残高ももらえます。なお、かつては紹介キャンペーンがありましたが現在は実施されていません。ポイントサイト案件もありません。
ポイント還元は1%、さらにチャージ時のポイントも貯まる
TOYOTA Walletを利用した決済は「最大2%還元」という表記がされます。これは以下のような組み合わせで合計2%還元となっています。
- クレジットカードからのチャージ:1%還元~
- TOYOTA Wallet利用による還元:1%還元
というわけですね。このTOYOTA Walletの大きな特徴は、TOYOTA Wallet利用自体でも1%の還元があるということです。これを利用すれば、保有している他のクレジットカードのポイント還元も利用してポイントの二重取りが可能になるわけです。
他のキャッシュレス、クレジットカードのチャージ組み合わせがオトク
最大2%とありますが、もっと還元率をUPできます。TOYOTA Walletへのチャージを活用しましょう。少しわかりにくいのですが、ポイント還元のあるチャージを複数経由させていくことでそれぞれでポイントを獲得していく方法になります。
- クレジットカード→Kyashチャージ(1.2% )
- Kyash→TOYOTA Wallet(0.2% ※月5万円上限)
- TOYOTA Wallet利用(1.0%)
というように複数の電子マネーを組み合わせて決済していくことでポイントに二重取り、三重取りが可能になるわけです。上記の組み合わせで高い還元率をはじき出すことができるようになります。
チャージするカードは「リクルートカード(1.2%還元)」がお得
まず、チャージ用のクレジットカードとしてオススメなのは「リクルートカード」です。年会費無料でリクルートポイントが1.2%還元されるカードです。高い還元率に加えて、リクルートポイントはdポイントにもPontaポイントにも交換できる汎用性の高いポイントです。週末はカードの新規作成でもらえるポイントがUPするのでお勧めです。
参考:1.2%還元のリクルートカードを作るなら週末がお得 最大8000円相当のポイント
なお、TOYOTA Walletはチャージ可能な上限は5万円まで、月間で累計30万円までチャージ可能です。直接のカードのポイント還元を目的とするのではなく、期間中の利用金額を増やしたいというクレカを使うのもアリですね。
クレジットカードの入会特典などで入会後〇か月以内に〇万円以上の利用で○○○P還元みたいなキャンペーンをクリアする目的とかですね。ポイント還元というよりはあくまでも決済額を増やしたいケース。
この他「三井住友カード ゴールドNL」のように年間の利用金額に応じてボーナスポイントがもらえるカードなんかも向いてます。ただし、例に挙げた三井住友カードは直接TOYOTA Walletにチャージしても年間利用額に加算されませんが後述するKyashを挟むと加算対象となります。
参考: クレジットカードの決済額を増やす決済修行のやり方 ふるさと納税、立替、税金、チャージなどを比較
Kyashを経由することで+0.2%還元
また急に出てきましたが、Kyash(キャッシュ)もプリペイドカードです。クレジットカード→Kyash→TOYOTA Walletという流れを作ることができます。これによりポイントの三重どりができるようになるわけです。
参考:Kyashの活用法と注意点 キャンペーンやクレカ決済の中継として活躍するプリペイドカード
さらにANA Payも経由すれば+0.5%還元
さらに複雑になってしまいますが、ANA Payというプリペイドカードも活用すればさらに少しお得になります。
- クレジットカード→Kyash(1.2% )
- Kyash→ANA Pay(還元なし)
- ANA Pay→TOYOTA Wallet(0.5%)
- TOYOTA Wallet利用(1.0%)
ANA Payの還元はANAマイルなのでマイラーの方は見た目の還元よりもより価値が高くなりそうですね。ちなみに(1)のクレジットカードをANAカード(クレジット)などにしておけばさらにマイルが貯まりますね。
参考: ANA Payのお得な使い方と活用方法 ANAマイルを貯めるのにも決済手段としてもお得
クレジットカードやプリペイドカードの多重チャージは複雑ですし、制度(ルール)が変わることも良くあります。コンマ数%の還元は求めずに直でクレジットカードからチャージするのも一つです。
TOYOTA Walletの注意点はチャージで手数料がかかる可能性
注意点として、TOYOTA Walletは現在、クレジットカードからのチャージ手数料を無料としていますが、特別措置によるものです。
本来はトヨタファイナンス社発行のカード、あるいはVJAグループ、SMBCファイナンスサービス発行のカード以外からのチャージは204円/回の手数料がかかってしまいます。
手数料がかかるようになると途端にこの決済サービスの利用価値は下がってしまいます。私も気を付けてチェックするようにしています。もし手数料についての告知があればこの記事やTwitterなどを通じて発信する予定です。
TOYOTA Walletのチャージ残高をどう使うか?
KyashCardが到着したら、同カードを使ってTOYOTA Walletにチャージをしましょう。
そしてチャージした残高の使い道はいくつかあります。
- TOYOTA Walletとして利用
- Suicaにチャージして利用
まず、TOYOTA Walletとして利用する場合は1.5%還元です。iDなどとしてタッチ決済ができます。
TOYOTA Walletとして利用
TOYOTA Walletとして直接利用できます。電子マネーのiDとして決済することができます。不定期にTOYOTA Walletでは決済キャンペーンをやっているので、キャンペーンを利用して決済するのも結構お得です。
また、ブランドプリカとしてカード番号もあるので、ネットショッピングにも使えます。カード番号は「設定・その他」→「お支払方法の設定・変更」→「iD / Mastercardコンタクトレス」→「お支払方法の設定・確認」→「番号を確認する」で確認できます。
Suicaにチャージして交通系ICとして利用
TOYOTA Walletから交通系ICのSuicaにチャージ可能です。交通系ICカードとして汎用性の高い乗車券として使えるほか、駅ナカのお店などではポイントが貯まるお店もありますね。
残念ながら地方民である私にはあまりSuica自体のポイント還元のメリットないですけど、便利だからApplewatchにSuicaを入れて使ってます。