単元未満株×楽天銀行での毎月の株式配当金受取プログラム攻略!毎月コツコツ現金獲得のメリットと注意点

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著者:しょうこちゃん

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通常の株式は100株単位での保有が前提ですが、それを1株単位で取引できるサービスが「単元未満株取引」です。最近では一部のネット証券でこの単元未満株の株取引が可能になっています。

その単元未満株取引と楽天銀行が提供している「株式配当金受取プログラム」を組み合わせることで、合わせ技が可能になります。仕組みは簡単で、単元未満株取引で取得した株の配当金の受取を楽天銀行にするだけです。

配当株で小額投資した上で、その配当金を楽天銀行で受け取ることで配当利回りを向上させるというテクニックです。

SBIネオモバイル証券のサービス終了によって利用価値が下がりましたが、SBI証券が2023年9月30日から「ゼロ革命」として単元未満株(S株)を含めて売買手数料が無料化されます。これによって利用価値が再びUPしています。本攻略はメチャクチャ儲かるような投資方法ではありませんが、配当金狙いの投資をしているような方にとってはプラスαが狙える比較的お堅い運用術となります。また、この投資方法でおすすめの銘柄(株式やETF)についても紹介していきます。

なお、2024年からスタートしている新NISAを利用している人で高配当株投資をしている人は本スキームは併用できませんのでご注意ください。そのあたりも詳しく紹介していきます。

株式配当金受取プログラムとは?活用方法とメリット

楽天銀行が毎月やっているキャッシュバックキャンペーンです。株式配当金を楽天銀行受け取りにすると1件の配当金受け取りに付き10円が貰えるという楽天銀行の定期キャンペーンになります。

たった10円……と思われるかもしれませんが、このキャンペーンは単元未満株投資と組みわせると強力なツールとなります。かつては単元未満株は取引コストが高かったため、割に合わないところもありました。
ところが、近年になりこうした単元未満株取引の手数料が大きく下がり始めたこともあり、このプログラムの価値が大きく向上しました。

配当金受取プログラムで100社から年2回の配当が出れば+2,000円

年2回配当として100社なら10円×100社×2回=2,000円の収入を配当金とは”別に”受け取ることができるわけです。これは結構大きいです。

1社の平均株価を1682円※とした場合、必要な資金は約17万円です。これに対し2,000円の配当金受け取りプログラムの還元とすれば年率換算すれば理論上は+1.18%ほどの利回りを配当金とは別に受け取ることができるということになります。
※東証1部の平均株価(東証:2020年3月加重平均)

1株の買い付けコストはほぼゼロに近い水準まで抑えられる

100社も株を買うとか大変過ぎる(;'∀')
と思われるかもしれませんが、ネット証券を活用すれば超ラクチンです。単元未満株取引ができる証券会社としては「SBI証券が」がお勧めです。
2023年9月30日~国内株取引手数料が全面的に無料化され「S株(単元未満株取引)」も手数料無料になります。そのため、SBI証券を利用すればコストゼロで株の売買ができるため、本攻略法との相性が抜群です。

実は税金面も節税できる

ちなみに、単元未満株への投資は配当金の税金も少しだけ安くなります。

配当金には20.315%の税金(所得税15.315%、住民税5%)がかかります。この税金の小数点以下は切り捨てです。たとえば、10円の配当金が出た場合、

  • 所得税:10円×15.315%=1.53円→1円
  • 住民税:10円×5%=0.5円→0円

というわけで、10円の配当金の税金は1円ですみ、実効税率は10%と半分以下になります。このように1株投資は配当金に対する税金を節税する効果もあるわけです。

普通の単元株投資で100株投資するよりも1株投資を100社することで配当金の税金を半分程度にできるってのは大きいです。ただし、配当金を確定申告する予定の方は計算が逆に面倒になるのでご注意です。

一度設定すれば、ほぼほったらかしでOKな点も魅力

基本的にほったらかしでいい点も魅力です。

楽天銀行を入金先に設定すればあとは株を買えば勝手に楽天銀行に配当金が入金されますので、あとはほぼ放置でよいです。配当金受取プログラムは楽天銀行側で要エントリーなので月1回だけ「エントリー」をするだけです。

配当金受取プログラムを利用した金融ポイ活の注意点、デメリット

良い点だけではなく、デメリットや注意点もあります。
最後にデメリットも確認しておきましょう。

新NISA利用中の方は株式の配当金が非課税とならない

NISAにおいて「株」「ETF」「REIT」などの配当金については株式数比例配分方式にしておかないと非課税になりません。そのため、登録配当金受領口座方式にする必要がある本スキームを利用すると課税されてしまいます。
NISAで高配当株式に投資をしたいというように考えている方は本スキームの利用は断念した方がよいでしょう。

一方で新NISA(旧:つみたてNISAを含む)であっても投資信託への投資分に関しては登録配当金受領口座方式にしていても問題ありません。そもそも株式とは分配金の受け取り方が異なりますので問題ありません。

配当金を確定申告するには向かない

もう一つ、株式の配当金は基本的に源泉徴収されているので申告の必要はありません。ところが、以下のようなケースでは申告が必要になります。

  • 譲渡損失が発生したときに配当所得を損益通算したい場合
  • 配当金を総合課税として申告したい場合

この場合、「登録配当金受領口座方式」を利用していると配当の件数分、手入力で埋めていく必要があるのでちょっとこの戦略との相性は悪いです(できないわけじゃないけど非常に手間がかかる)。株式配当金を確定申告をするつもりがない場合はこのデメリットは無視できます。

郵便物がたくさん届く

これは配当金受取プログラムのデメリットというよりも端株投資を大量にすること自体のデメリットです。

デメリットもあります。それは郵便物がメチャクチャ増えることです。1株であろうと株主は株主なので企業は株式関係書類を郵送してきます。

年1回~2回だとしても銘柄数が多いと、時期によってはポストを埋め尽くす量になることもあります。特に3月末、9月末が決算期の企業が多いため、6月、12月は株式関係書類で郵便受けが圧迫されます。

これを「郵便爆弾」と呼ぶ人もいますね。

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開封した配当金計算書の山

銘柄が増えることで銘柄管理がやりにくくなるのも難点です。気が付いたら大きく上昇(下落)していたという事もあるでしょう。ただ、1株(1銘柄)あたりで見ると投資額がそもそも大きくないので、正直それが50%下がったとしても全体でみればほぼ影響はなかったりします(笑)

単元未満株×楽天銀行スキームの始め方と準備、毎月やること

本スキームにあたり必要なもの、準備すること、毎月やることをまとめます。

事前準備・必要なもの

  • 楽天銀行口座
  • 単元未満株を購入する証券会社の口座

この二つの口座が必要になります。

<楽天銀行の口座>

なお、楽天銀行には通常の楽天銀行のほか、第一生命支店というものもありますが、どちらでもOKです。口座がない人は楽天銀行(通常)の方を先に作成してよいと思います。なお、楽天銀行の口座開設についてはポイントサイト案件があります。
現在、ポイントインカム経由で作成すれば1000円相当のポイントがもらえます。

>>ポイントインカム会員登録
※登録無料です。上記のリンクから登録をすると+250円相当が追加でもらえます。ポイントインカム(ポイントサイト)についてもっと詳しく知りたいという方は「ポイントインカムの評判と活用法」や「ポイントサイトのしくみ」の記事で解説していますのでよろしければご覧ください。

なお、口座開設後は楽天IDと連携をしておきましょう。これで「ハッピープログラム」に登録されて各種取引で楽天ポイントがたまるようになります。

<単元未満株を購入する証券会社の口座>

冒頭でも紹介したように「SBI証券」が今のところお勧めです。ただ、口座開設のポイントサイト案件がないのがさみしいところです。

>>SBI証券公式ホームページ
※ポイントサイト案件は現在ありませんが、SBI証券のFX取引の方ではポイントサイト案件があります。口座開設+FX(60万通貨取引)で15000円還元があります。
FXもする必要がありますが、ぜひこちらでやってみましょう。
詳しくは「SBI証券の口座開設ならSBI証券 FXのポイントサイト案件がお得」で紹介しています。

>>ハピタス会員登録
※上記から登録で+100円もらえます

>>SBI証券(FX)の案件ページ
※ハピタス登録済みの方は上記ページから口座開設&取引で15000円還元

なお、証券口座開設のタイミングで配当金の受取方法を「登録配当金受領口座方式」にしておきましょう。申込時に選択しなかった場合は口座開設後に変更してください。何も指定していない場合は「株式数比例配分方式」になっていることが多いと思います。

毎月やることは月1回のエントリーだけ

毎月やることは「楽天銀行」において「株式配当金受取プログラム」にエントリーすることです。こちらは面倒なことに毎月要エントリーのキャンペーンとなっていますので、忘れずにエントリーしておきましょう。エントリーは基本的に毎月第2営業日から受付開始となるようです。毎月やる作業としてはそれだけです。
あとは特にすることはありません。単元未満株を購入しておけば配当金が自動的に楽天銀行に振り込まれます。そして前月に受け取った配当金×件数が翌月20日ごろに入金されます!

単元未満株×株式配当金受取プログラムのおすすめの銘柄

おすすめの銘柄をいくつか紹介します。配当回数が多い銘柄はそれだけ配当金受取プログラムで有利です。通常は1又は2回ですが、中には四半期配当(分配)や年6回分配を行う株(ETF)もあります。
あくまでも株価が騰がるとかじゃなくて、配当金受取プログラムに適しているという銘柄です。投資はくれぐれも自己責任でお願いします。

四半期配当を実施する企業(年4回配当)

企業の中にも四半期配当を行う会社がいくつかあります。年4回の配当なら配当金受け取りプログラムでもらえるお金も10円×4回=40円と増えます。相性抜群ですね。とはいえ、必ず配当してくれるわけではないです。また、最近は取りやめる会社も多いです。

  • 1431:Lib Work/リブワーク
  • 2170:リンク&モチベーション
  • 3593:ホギメディカル
  • 3844:コムチェア
  • 4714:リソー教育
  • 4748:構造計画研究所
  • 6817:スミダコーポレーション
  • 7177:GMOフィナンシャルホールディングス
  • 7814:日本創発グループ
  • 8304:あおぞら銀行
  • 9435:光通信
  • 9449:GMOインターネット

※四半期配当を実施する会社であっても、業績等によって四半期配当を実施していないケースもあります。スミダコーポレーション(6817)本田技研工業(7267)は2022年に四半期配当をやめています。

端株優待を実施する企業(1株保有で株主優待がもらえる)はさらにオトク

配当とは関係がないですが、単元未満株(1株単位)であっても株主優待が貰える企業もあったりします。配当金受け取りプログラムとは直接関係ないですが、こうした株も持っておくとちょっとお得です。詳しい優待内容は下記ページをご覧ください。

dp-invest.hateblo.jp

  • 4204:積水化学(アンケート回答でカレンダー・9月)
  • 4543:テルモ(買い物優待券、カレンダー・3月/9月)
  • 5711:三菱マテリアル(純金投資等の割引、ジュエリー割引など・3月/9月)
  • 8173:上新電機(株主優待券・9月)
  • 8058:三菱商事(静嘉堂文庫美術館無料招待券2枚・9月)

などなど。
※記載している月は権利月でその月で投資をしていれば権利が確定します。その上で3か月後くらいに優待が送られてきます。

ETFの分配金は対象外なのでご注意(だけど別で+3Pもらえる)

ちなみに、毎月分配、隔月分配をするETF銘柄もありますが、これらは楽天銀行の配当金受取プログラムの対象外となるようです。配当金ではなく投資信託の収益分配金ですからね。
ただし、他社からの振込扱いになるため楽天銀行ハッピープログラムの対象にはなります。なので、毎月分配型、隔月分配型のETFなどを1口買っておくのも有効です。中には単価が高いものもありますので、ご注意。

  • 1677:上場インデックスファンド海外債券(毎月分配)
  • 1345:上場インデックスファンドJリート(隔月分配)
  • 2552:上場インデックスファンドJリートミニ(隔月分配)
  • 1555:上場インデックスファンド豪州リート(隔月分配)
  • 1566:上場インデックスファンド新興国債券(隔月分配)
  • 1482:iシェアーズ・コア 米国債7−10年 ETF(年4回分配)
  • 1496:iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(年4回分配)
  • 1497:iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(年4回分配)
  • 1656:iシェアーズ・コア 米国債7-10年(年4回分配)

なお、こちらは現金還元ではなく楽天ポイント還元です。

楽天銀行のハッピープログラムでランクアップも可能

さらに、副次的な特典として配当振込1件=楽天銀行の会員プログラム「ハッピープログラム」の取引1件扱いとなります。この技を利用すれば、最高ランク獲得は余裕です。

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配当受取件数でスーパーVIPも余裕です

スーパーVIPになると

  • ATM手数料7回無料
  • 振込手数料3回無料
  • 楽天ポイントが3倍

という特典があります。振込手数料3回無料は「給与振込を活用!銀行の入金・振込を活用した完全自動のポイント獲得方法」でも紹介した銀行振り込みでポイント獲得にも使えちゃいますね。

単元未満株の楽天銀行での配当金の受け取り状況

実際、どのくらいの投資でどのくらいの配当金が貰えるのかについて紹介していきたいと思います。
まず、1年分だと2019年9月~2020年8月までの1年間で配当金受取プログラムとして3,170円の収入、2020年9月~2021年8月までは6,050円の収入がありました。現在の投資額からすれば利回りが+0.5%くらいになった計算になります。

  • 2021年9月~2022年8月:8,170円(利回り0.81%程度)
  • 2020年9月~2021年8月:6,050円(利回り0.65%程度)
  • 2019年9月~2020年8月:3,170円(利回り0.5%程度)

記事途中で書いた理論値を下回っていますが、持ち株の中には無配銘柄もあるのと、必ずしも全銘柄が年2回配当というわけではないという点が影響しています。この配当金×配当金受取プログラムだけに特化すればもっと効率はアップできるはずです。
通常の投資リターンに対して+0.8%の超過リターンというのは投資においてはそこそこ魅力的なことだと思います。

ちなみに受け取ることができる金額は、配当の受け取り件数によりばらつきがあります。決算企業が多い、3月と9月の決算銘柄の配当金が入金される7月、1月は入金回数が多いため8月、2月の配当金受取プログラムがピークとなります。

コツコツ系のポイ活投資だけど、金融ポイ活&投資を活用していこう

千万円台の投資資金がある人はこうしたコツコツとした運用は手間と感じる人も多いと思います。ただ、数十万~数百万くらいの単位なら、こうしたコツコツ運用も資産運用全体のリターンで考えると効果的だったりします。
コツコツとした運用も併用するほうが、運用リターンは大きく向上するはずです。上手に活用していきましょう。
実際、ここで紹介した楽天証券、マネックス証券、SBI証券はクレジットカードを使った積立投資にも対応しています。

dp-invest.hateblo.jp

これらも利用すれば各社で毎月500円程度のポイントを積みあて芸けるはずです。金融機関を利用したポイ活&投資は活用していけば私たちの資産形成をサポートしてくれます。
資金量もさほど求められないという側面もあるので、すでに資産形成ができているという人よりもこれから貯金や投資をやっていきたいという人の方が効果を実感しやすいですし、金融ポイ活&投資による成果の目に見えるはずです。

興味がある人はぜひ、取り組んでいきましょう。