ドコモのdポイントはポイント交換増量キャンペーンなどもあり、比較的貯めやすいポイントの一つです。私もポイントサイトで貯めたポイントやキャンペーン等で貯めた共通ポイントの最終的な出口としてdポイントに増量交換をすることが多いです。
また、ドコモ自体もdポイント関連のキャンペーンが豊富で様々なドコモ系のサービスの他、携帯電話、dカード(クレジットカード)やd払い(コード決済)でまとまったdポイントを配布してくれます。
今回はそうやって獲得したdポイントを現金化(換金)する方法について紹介をしていきます。
dポイントはルール上、直接現金と交換をすることはできませんが、とある交換方法を利用すれば実質的に現金化が可能です。2023年現在だと複数の方法がありますので、皆さんにあった方法をご利用いただければと思います。
- dポイントを現金化・換金するメリット
- dポイントを現金化することができる2つの手段
- 日興フロッギーを使ったdポイント現金化のやり方
- 大和コネクト証券でのdポイント現金化のやり方
- dポイントの現金化は日興フロッギーの方が使いやすい
dポイントを現金化・換金するメリット
dポイントは1ポイント=1円としてお買い物にも使えますのであえて現金化・換金するメリットがあるのかどうか分からないという方もいらっしゃるかもしれません。現金化をする最大のメリットは以下のようなものがあります。
- ポイント利用のままだとポイント還元がゼロだけど現金化すれば還元
- 期間・用途限定ポイントの期限切れを回避できる
ポイント利用のままだとポイント還元がゼロだけど現金化すれば還元
dポイントを利用するときのデメリットを消すというように考えていただくと良いかもしれません。
dポイントはポイントカードやd払いなどで1ポイント=1円として利用できますが、ポイント利用分については各種ポイント還元の対象外となります。
※一部の支払いを除く
たとえば、3万円分のポイントを利用してお買い物をしてもポイント還元はゼロなのです。一方でdポイントを現金に交換をしてから、dカードやd払いなどで通常決済をすれば1%~のポイント還元をうけることができます。
期間・用途限定ポイントの期限切れを回避できる
もう一つは期間・用途限定ポイントの扱いです。
dポイントは「通常ポイント」と「期間・用途限定ポイント」というものがあります。キャンペーン等で付与されるのは後者で、有効期限が数か月程度と短く設定されています。この限定ポイントであっても今回紹介する方法なら『現金化』が可能です。現金にすれば当然ですけど有効期限などはなくなります。
dポイントを現金化することができる2つの手段
2023年現在でdポイントを現金化する方法としては以下の二つの方法があります。
- 日興フロッギー(SMBC日興証券)でポイントを利用して株を買って売って現金化
- 大和コネクト証券でポイントを利用して株を買って売って現金化
どちらも証券口座を利用する方法になります。株を買うという必要はありますが、買って売却という流れなのでそう難しく考える必要がありません。
特に日興フロッギーは毎日dポイントを貯めることがもできるのでdポイントユーザーとの相性も良くお勧めです。
大和コネクト証券はスマホ取引特化型のスマホ証券です。dポイントやPontaポイントと連携していてポイントを使って1株単位で株式を購入できます。
ちなみに、こちらの記事では「現金化」と表現していますが、必ずしも売却して現金化するのではなく、実際に投資をした株式などを保有して資産運用につなげていくというのもアリです。
日興フロッギーを使ったdポイント現金化のやり方
日興フロッギーではドコモと提携してdポイントを使って株式を購入することができるようになりました。
- 通常ポイント
- 期間・用途限定ポイント
このどちらも利用可能です。つまり、dポイントであれば、ポイントを使って株を買い、そしてそれを売却することによってポイントを日本円に変換することができるようになるわけです。
dポイントやd払い関連のキャンペーンでもらえる「期間・用途限定ポイント」まで使えるのはかなり魅力的です。少し脱線しますが、楽天ポイントも楽天証券を通じてdポイントと同じようなことができますが、通常ポイントのみで「期間限定ポイント」「他社交換ポイント」は使えません。
<<dポイント現金化の手順>>
- 日興フロッギーのアカウントを作成する
- dアカウントとSMBC日興証券の口座を連携する
- 日興フロッギーで株を買って売却をする
- 現金として証券口座に入金されるので出金する(銀行)
以上の流れとなります。口座開設が必要なので、最短でも数日~の日数が必要になります。
日興フロッギーは「日興フロッギーでdポイント投資を実際にやってみた口コミとメリット、デメリット」の記事でも紹介しています。
1ポイント単位で使うポイントを指定できるので大和コネクト証券より柔軟に現金化が可能です。
日興フロッギーでのdポイント現金化のやり方・手順
大きく、以下の二つの方法が一般的です。
- 国内債券のETFを買って翌日に売る
- 日経ETFと日経インバETFを同額買って翌日に売る
- 同一銘柄を現物買い(ポイント)&空売りを現渡して現金化
国内債券のETFを買って翌日に売る
売却時に0.5%相当の手数料がかかりますので、99.5%レートでの還元です。後日0.2%相当のポイント還元がありますので実質的には99.7%レートでの現金化・換金です。
2021年2月17日から日興フロッギーで売買可能なETFがいくつか追加されました。中でも現金化にあたって注目なのが「2510:NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信」です。
国内債券に連動するETFです。他のETFや株式と比べて変動率が小さいです。この2510を購入して売却するという注文でも小さいリスクでdポイントを現金化する注文を出すことができます。
ちなみに、国内債券ETFが1日にどれくらい変動するのか?という点については「国内債券型投資信託の1日あたりのリスク」の記事でも紹介しています(投資信託ですがほぼ同じような形になります)。
- 日興フロッギーにログイン(要口座開設)
- 右上にある「虫眼鏡マーク」をタップ
- 2510と入力して検索する
- 「NF国内債」が表示されるので買い注文を出して完了させる
- 翌日以降、買っている2510を全額売却する
注文手順は上記の通りです。
あんまり考えずに消化したいポイントだけを使うことができるので一番簡単なやり方だと思います。
日経ETFと日経インバETFを同額買って翌日に売る
国内債券同様の手数料がかかります。実質99.7%レートです。
相場の変動によるリスクを最小限に抑えることができます。日経平均に連動するETFと日経平均に逆連動(インバース)するETFを同額ずつ購入し、翌日に両方とも売却します。
双方逆連動する商品なので片方が下落すれば、もう片方が上昇するので価格差による損益は理論上ゼロになります。ただし、多少ずれることはあります。
損益はそれぞれ通算されますので、株の税金もかかりません。
- 1321:日経225連動型上場投資信託(NFNK225)
- 1571:日経インバース(NF日経イン)
上記2銘柄の組み合わせが対象。
最低100円ずつ(売り買い合わせて200円)から現金化注文が可能となります。
以下の手順通りやればOK。2つのETFを買う必要がありますが、金額は同じにします。たとえば1000ポイントを現金化したいなら225投信を500円分、日経インバETFを500円分買います。
- 日興フロッギーにログイン(要口座開設)
- 右上にある「虫眼鏡マーク」をタップ
- 1321と入力して検索する
- 「225投信」が表示されるので買い注文を出して完了させる
- 次は「虫眼鏡マーク」をタップし
- 1571と入力し「日経インバETF」を同額購入する
- 翌日以降、買っている1321と1571を全額売却する(なるべく早めに)
売買するタイミングは必ず同じにしてくださいね。ただ、日興フロッギーは即時売買成立ではないので、神経質になる必要はありません。 オーダーした時間と約定のタイミングは以下のようになっているので、同じ色の所で注文を出せばOKです。
たとえば、平日8時~11時30分の間に注文しておけば同じタイミングで売買が執行されます。よくわからない場合、「Twitter(@showchan82)」でお尋ねください。
【やや上級者向け】同一銘柄を現物買い(ポイント)&空売りを現渡して現金化
少し上級者向けですが、SMBC日興証券で信用取引をしている人はこの方法もあります。この場合、手数料が実質的に発生しなくなります。
- dポイントを使って特定銘柄を100株以上分購入する
- SMBC日興証券の信用取引(空売り)で同じ銘柄を100株分を空売り
- 同じ日・同じタイミングで約定するように(1)と(2)を注文
- フロッギーの株を単元化振替
- SMBC日興証券の口座内で現渡をしてポジションを清算
- 日興フロッギーに残る端数分を売却する
これでOKです。売買時にかかるコストをさらに抑えることができますし、売買による価格のズレもなくなります。ネックとなるのは「信用取引口座が必要(審査あり)」なのと「30万円以上の保証金入金が必要」という点にあります。少なくとも投資経験がある人向けの現金化方法だと思います。
SMBC日興証券は優待クロス取引などでよく利用される証券会社ですし、優待クロスしている人は仕組み理解もできていると思いますのでそういう方にお勧めです。
現金化したdポイント(お金)の出金方法
日興フロッギーで現金化注文を行った場合、すぐに出金はできません。株には受け渡し日というルールがあります。現在はT+2、つまり売買成立日の2営業日後が受け渡し日になります。
受け渡し日というのは株券と現金を交換する日ということになります。祝日がない週なら月曜日に売却したら、その2営業日後である水曜日に実際に現金化されます。なので実際に出金をすることができるまで少しだけタイムラグがあります。
なお、日興フロッギー(SMBC日興証券)は出金時の手数料は無料。
- 日興フロッギーログイン
- 日興イージートレード
- 出金
- 口座選択
- 金額入力
という流れで出金できます。なお、振込口座は「口座情報」から変更や追加をすることができます。
11時以降は翌営業日の着金となるのでご注意ください。
大和コネクト証券でのdポイント現金化のやり方
続いて、大和コネクト証券でのやり方を紹介していきます。
こちらも基本的には日興フロッギーと同じです。まずは口座を開設してからdポイントを使って株や投資信託を買って売却するという方法になります。
- 大和コネクト証券の口座開設
- 大和コネクト証券の口座とdポイントアカウントを連携
- ひな株(1株購入)やまいにち投信でポイント利用設定をする
このような流れになります。まずは口座をお持ちでない方は口座を作っておきましょう。
ひな株(1株投資)でポイントを使う
大和コネクト証券では「ひな株」といって株式を1株単位で購入できるサービスを提供しています。こちらでdポイントを利用することができます。ただ、日興フロッギーの場合は「金額単位(ポイント単位)」で注文できましたが大和コネクト証券の場合は株数単位です。
通常株価は変動しているため換金したいポイントをピッタリ利用するのは少し難しいです。
ちなみに大和コネクト証券では「株のタイムセール」というキャンペーンを不定期に実施しており、通常よりも安い金額(ポイント)で株式が買えるキャンペーンをやってくれます。このタイムーセールの時もdポイントが利用可能です。
まいにち投信でポイントを使う
個人的にはこちらの方が簡単かと思います。大和コネクト証券ではまいにち投信という日々積み立てる投資信託投資のサービスです。
現金化をするなら国内債券型の投資信託を積立設定をします。
そうすると翌営業日に「約定中」という表示がアプリ>マイメニューに表示されます。そこで購入した投資信託をタップすると「ポイントを使う」というボタンが表示されるのでそちらをタップして使いたいポイント数を入力します。
事前ではなく「後からポイントを使う」という点に注意が必要です。
大和コネクト証券では月3万ポイントが利用上限
日興フロッギーには上限がありませんが、大和コネクト証券は使えるポイントは月3万ポイントまでとなっています。なお、計算期間は1日~月末までが1期間となっています。
dポイントの現金化は日興フロッギーの方が使いやすい
dポイント現金化・換金の手段として二つの証券会社を紹介しました。
個人的には現金化注文ならポイントの利用が1ポイント単位なので調整しやすいですからSMBC日興証券(日興フロッギー)の方が使い勝手が良いと思います。記事を読めば毎日3P~のポイントが貰える点も強みです。
※ポイントサイト案件なし
一方の大和コネクト証券は株のタイムセールといったキャンペーンで株式を安く購入できる機会がありますのでそれを利用してポイントを使っていくという方法もありますね。毎回100円程度になるでしょうが、高い確率で利益を出すことができます。
※大和コネクト証券はポイントサイトの「モッピー」経由で5000円相当のポイントサイト案件あります。