クレジットカードの入会時などにある「入会後、〇か月以内に×万円利用で○○プレゼント」というようなキャンペーン。他にも一定額をクリアすれば年会費無料とか、より上位のクレジットカードにアップグレードとかいったキャンペーンや特典などもあったりしますね。
こうした案件、純粋なお買い物で達成できるならそれも悪くないのですが、トクをするためにあえて無駄遣いをするようなことになっては元も子もありません。とはいえ、そんなお得なキャンペーンはなんとかクリアしていきたい。
今回はそんなクレジットカードのいわゆる「決済修行(決済額を増やすための取引)」についていくつかの方法を紹介していきたいと思います。
- 決済回数が求められる修行はコンビニ駄菓子やアマギフ15円が楽
- 決済金額が求められる決済修行を上手に攻略するコツ
- あとから戻ってくる系の支払いで決済修行
- 絶対に支払わないとダメ系の支払いで決済修行
- 今、支払いするけど後で使えるものを買うチャージ系の決済修行
- 金融商品購入(投資信託購入)
- 無駄なく決済修行を活用しましょう
決済回数が求められる修行はコンビニ駄菓子やアマギフ15円が楽
決済金額ではなく、翌月までに〇回の支払いが必要という案件は少額決済をするだけでOKなので簡単ですね。
外出できるならコンビニで「うまい棒」などの駄菓子を複数回に分けて購入すればよいだけですのでそれでクリアしましょう。それ恥ずかしい(〃ノдノ)……という方はAmazonでAmazonギフト券を15円分だけ購入×回数をやればよいと思います。
この「Amazonギフト券Eメールタイプ」なら金額を自由入力(15円~)ができるので15円で購入を繰り返せばOK。受取人のメルアドを自分にしておけば問題なしです。ただ、短時間にやりすぎるとAmazon側から制限かけられることがあるのでご注意ください。
決済回数が求められる系の案件で注意したいのは最低決済額があるケースです。よくあるものとして最低でも1P以上のポイント還元が発生しないとダメというものがあります。そういうケースでは決済額をそれに合わせてあげる必要がありますね。たとえば0.5%還元のポイントなら200円が最低決済額となります。
決済金額が求められる決済修行を上手に攻略するコツ
続いては決済金額が求められる系のキャンペーンです。これは結構クレジットカードで多く見られますね。入会系のキャンペーンはもちろんですが、1年ごとに年間に○○万円使えばボーナスポイント、ホテルや航空会社の上級ステータスが得られるといったものもありますね。
さて、こうした「決済金額」が求められるタイプの修行については以下のようなものが適しています。
- 後から戻ってくる支払いをカード払いにする
- 絶対に払わないとダメな支払いをカード払いにする
- チャージ系でとりあえず決済金額を稼ぐ
- 現金化可能な金融取引(クレカ積立など)でカード払い
中でも、ベストな方法としては決済(支払い)はするけれどもその決済は実は戻ってくるお金(実質的な支出にはならない)ってやつですね。
代表的なものは「ふるさと納税」でしょうか。所得によって変動はありますが、決済額から2000円を引いた金額は税金が安くなるなどして戻ってくる金額になります。枠が大きい人にとってへ決済修行の強い味方となります。
他には「絶対に支払わないとダメなお金(税金など)」や「今支払いはするけれども実際には価値のあるものが残る(チャージ系)」という決済がクレカの決済修行に向いている支払いですかね。
ちなみに、クレジットカードの決済条件の中には一部の決済は対象外になるというケースもあるので、よく条件等を読み込んで修行しましょう。
あとから戻ってくる系の支払いで決済修行
- ふるさと納税
- 立替による支払い
これが一番有利です。なぜならクレカで支払いはするけど後で戻ってきてくれるので、自己負担が少ないからです。決済額が増えるだけでなく、通常決済分のポイントも貯まるということを考えると、これらはむしろ黒字案件だったりしますね。
ふるさと納税
ふるさと納税の制度自体の説明はここでは省きますが、年間の所得に応じて利用できる「寄附金控除」という税制上の仕組みとお礼の品を利用するスキームですね。実質的な租税回避的な存在ですが、お国が認めている制度です。
ちなみに本制度の立役者は現首相の菅氏です。
所得控除になるので高所得者ほど利用可能な枠が大きくなります。年収1000万円なら17万円くらいの寄付が可能です。年収が1500万円までいけば38万、2000万なら56万円ほどを、ふるさと納税として寄付することができます。
大抵の寄付サイトはクレカで納付できますので、その金額分が決済修行として利用可能です。この払った金額は2000円を除き、税金があとから戻ってくる(翌年の住民税が安くなる)という形で戻ってきます。
今お勧めのふるさと納税寄付サイトは👇で
立替による支払い
アナログですが、決済修行として効果的なだけでなく、ポイント還元分得できちゃいます。そういう立場にある人は積極的に活用したいですね。
- 飲み会の幹事をやって立て替えする
- 会社や仕事などで必要なモノなどを自分のクレカで買って後から現金清算してもらう
といった方法ですね。
あんまり過剰にやると交友関係にヒビが入る可能性はありますけど、幹事やって飲み会成功させたら問題ないでしょう。
その他、立替支払いであとから清算というのも立場によっては利用可能ですね。仕事で必要なものを自分が先に支払い、あとから清算してもらうという手段もありです。
また、会社以外でも、たとえば、通販とかに詳しくない家族や親族とかの注文をAmazonで代行してやるなんてことでも対応できたりするかもしれないですね。
絶対に支払わないとダメ系の支払いで決済修行
続いては、何があっても支払わないとダメなやつです。
- 所得税
- 住民税
- 固定資産税
- 自動車税
- 国民健康保険料
- 年金保険料
税金が代表的ですね。結局支払う必要があるわけなので、現金で納付するよりはクレカで納付して決済修行しましょう。
国税、地方税ともにクレジットカードで納付が可能です。
ちなみにクレカでの税金支払いには直接納付する場合は「手数料」が発生します。そのため、手数料を超える還元があるクレカで納付するようにしましょうね。高ポイント還元のクレカなら、ポイント還元>手数料となるでしょうが、一部のカードでは税金の支払いのポイント還元が低いことがありますのでご注意ください。
国税の支払いはAmazonギフト券や楽天ペイが強い
国税(所得税など)を納付する場合、クレジットカード納付サイト経由だと手数料がかかります。一方でスマホ決済であれば手数料がかかりません。詳しくは「税金(国税)がスマホアプリ納付に対応!手数料無料でAmazonPayやd払いにも対応」の記事でも紹介しています。
- クレジットカード→Amazonギフト券→Amazon Payで支払い
- クレジットカード→ANA Pay→楽天Edy→楽天キャッシュで支払い
といったようなルートがあります。いずれも数%程度のポイント還元付で納付できますし、決済額を積み上げるのにも最適です。どちらの方法でも決済をするクレジットカードは選択しやすいです。
参考:楽天ギフトカード(楽天キャッシュ)をお得に購入する方法
地方税の支払いは楽天ペイが強そう。クレカ決済ならプリペイドを使う
地方税についても2023年4月からクレカ決済に対応しています。また、スマホ決済サービスを使った納付も可能になります。2023年自動車税くらいから活用できます。クレカ決済で地方税は国税同様に手数料がかかります。
一方で楽天ペイやauPAYなどの場合は手数料がかかりません。クレジットカード→スマホ決済→納税とすれば手数料を払わずにクレジットカードの決済額を積み増せます。
一方でスマホ決済の場合はチャージ可能なカードが限定されます。
そのため、決済修行を考えるのであれば多少の手数料を払ってでも決済額を増やしたいカードで支払いをするのも一つだと思います。
楽天ペイ(楽天キャッシュ)の場合は比較的多くのカードで決済修行できます。auPAYについてはポイント還元が魅力ですがauPAYにチャージできるカードの種類が限定的なのと月5万円までしかチャージできない点がデメリットです。
その他の支払いも上手くクレカ決済と絡めよう
無理やり作り出すなら以下のような方法もあります。
・国民年金を前納する
・家族の分の国民年金を払う
ちなみに、家族の国民年金を支払う時はその家族で最も所得が高い人が支払ってあげると社会保険料控除となり所得税(住民税)が安くなるのでおすすめです。
今、支払いするけど後で使えるものを買うチャージ系の決済修行
カード決済はいまするけど、プリカやギフトカードを購入することで、支払いを後に猶予できるというタイプの決済です。
キャンペーン期間中に○○万円の決済が必要なんだけど、今欲しいものがない……というときに有効な手段です。
- プリペイドカードチャージ
- ギフト券購入
- 電子マネーチャージ
とはいえ、これらのチャージは原則として不可逆的です。一方通行なので戻すことはできません。また、ほとんどのチャージ先や購入先は「クレジットカードより使い勝手が悪い」ことが多い点にも注意です。
例えば、クレジットカードの決済修行先としても人気の高いAmazonギフト券の場合、Amazonでのお買い物はできますが、近所のスーパーでのお買い物はできません。ただし、Amazonギフト券はAmazonPay経由でネット決済ができるので汎用性は高い方です。
折角やるなら、チャージをすること自体で得をできる方法を考えてやるようにしましょう。チャージで○○%増量といったようなキャンペーンを利用するような感じですね。
ちなみに、VisaやMaster、JCBなどの「ブランドプリペイドカード」。クレカ修行のチャージ先としても人気です。
ただ、やっぱりクレジットカードより使い勝手が悪いです。ネットショッピングはできても一部の加盟店では対応していないことがあります。特にオンラインサービス系ではブランドプリペイドカードははねられてしまうことも少なくなかったりします(;'∀')
あらかじめ「出口」を考えておかないと大失敗しちゃうこともあるのでご注意ください。
プリペイドカードへのチャージ
VISAプリペイドのように、クレジットカードと同じようにネット通販やリアル店舗等で使えるようなプリカです。
人気が高いのはauPAYプリペイド、Kyash、Toyota WALLETなどが挙げられます。特にVisa、MastercardならKyash経由で他のプリペイドカードにチャージができたり、あるいはd払いやPayPayなどのスマホ決済サービスに使えたりと汎用性が高かったりします。
決済修行前提なら「修行クレカ→Kyash(+0.2%)→ToyotaWALLET(+1.0%)→決済」みたいなルートが使えたりしますね。また「修行クレカ→auPAYチャージ(+0.5%)→決済」もよさそうです。このようにチャージを経るほうがポイント二重取り、三重取りができてトータルのポイント還元率アップにもつなげることができたりします。
当面使わない予定であれば残高に対して金利のようなボーナスが付く「IDARE」もおすすめです。年間2%相当の利回りでチャージ済み残高にボーナスが付くため、決済修行との相性が抜群に良いです。
Amazonギフト券購入
汎用性が高いのはAmazonギフト券ですかね。10年の有効期限があり汎用性が高いです。加盟店は少ないけどAmazonPayが使えるお店ならギフト券残高も消化可能です。 また、クレジットカードによってはチャージキャンペーンなんかをやっていることも多いのでうまく利用すれば決済額の大幅アップに使えます。
参考:Amazonギフト券をお得にチャージできる買い方 キャンペーンの活用法
AppleギフトカードはApple製品に強い(Appleギフトカード貯金)
Appleギフトカードは2021年にリニューアルされてApple製品(iPhoneやiPad、AirPods、iMacなど)も購入できるようになりました。不定期に購入している方はお得なタイミングでAppleギフトカードを購入して積立みたいにしておくと、決済修行にもなるし、お得にApple製品が買えるわでお得度高いです。
基本的に「お買い物マラソンなどの買い回りキャンペーンの時に楽天市場で買う」というのが最高効率です。楽天カードが使いたいところですが、他のクレジットカードでも十分に活用できます。
>>Appleギフトカードを公認ストアで購入する(楽天市場)
参考: Appleギフトカード(Apple Giftカード)を安く買ってApple製品を格安購入する方法
そしてAppleの初売りや新年度、サイバーマンデーのセールでギフトカードを使って割安に購入することでお高めのApple製品を割安に購入できます。
クレジットカード会社系のギフトカードを買う
そこまでお得とは思えないため、あまりお勧めしませんが、商品券の購入も一つですね。JCBならJCBギフト券、三井住友カードならVJAギフト券、アメックスなら百貨店ギフトカードなどのルートもあります。なお、アメックス→百貨店ギフトは不定期にキャンペーンするのでそのタイミング次第ではお得だったりします。
どうしても決済額を増やしたいならギフトカード購入からの金券ショップ売却という手もありますが、基本的には損をする形になりますし、場合によってはカード会社の現金化規約に違反するケースもあるので非推奨です。
電子マネーチャージ
SuicaやPASMOといった交通系IC、nanaco、楽天Edy、WAONなどの電子マネーへのチャージも一つです。交通系ICカードへのチャージはApplePayなどを通じて行えます。ただし、チャージ上限がそこまで大きくないので上限に制約があります。
金融商品購入(投資信託購入)
金融商品をクレジットカードで購入できる場合、それをカードで購入して売却をすれば実質的に現金化ができます。そんな都合の良いものはなかなかないですし、海外系の金融商品取引でクレカが使えるところがあるようですが、これらはカード会社の規約違反となるケースもあるので個人的には非推奨です。
クレカ積立は決済額も増やせてポイント還元付きで一挙両得
最近では証券会社が各種クレジットカードを使って投資信託の積立投資に対応をしています。
- 楽天証券
- マネックス証券
- SBI証券
- auカブコム証券
- tsumiki証券
- 大和コネクト証券
など多数です。各社ともクレカ積立ができるクレジットカードは特定のカードに指定されていますが、上手く合致すれば使えるケースもあります。
たとえば「JCBマジカル」などのJCBブランドの全カードが対象のキャンペーンなんかは
なお、クレカ積立の良い点は投資をした投資信託はいつでも売却ができるため、すぐに売却すればポイント還元分だけほぼ確実に得ができる金融ポイ活です。クレカ修行に関係なく使っている方は活用しましょう。
参考:クレカ積立のおすすめ証券会社比較 クレジットカード積立投資のメリット、デメリット
特に、楽天キャッシュ投資は実質的な現金化が可能
2022年6月(投資は8月)から楽天キャッシュを使って投信積立が可能になります。そしてこの楽天キャッシュは楽天ギフトカードを購入すればチャージ可能です。
これを利用すれば決済したいクレジットカードの決済金額UPに使えますね。たとえば、クレジットカード→auPAY→nanaco→楽天キャッシュ(POSA)購入→投資といった具合です。詳しくは上記の記事中でも解説しています。
無駄なく決済修行を活用しましょう
こんな感じで色々な方法があります。うまく利用して決済額が必要になる系のキャンペーンをうまくこなしていきましょう。
●三井住友カード ゴールドNL
年間に100万円以上の利用があれば翌年以降の年会費がずっと無料になります。
●エポスカード(ゴールド)
年間利用額に応じてボーナスポイントあり。50万円で2500ポイント、100万円で1万ポイントがもらえます。
●JCBゴールド(ゴールド)
初年度無料。入会後、Amazonでのお買い物が20%還元。ゴールドなら合計10万円まで購入できます。普通に買うのはつらいけど、Amazonギフト券買っておくというのはかなり強いです。
●セゾンアメックス
入会後、翌々月末までに一定額を決済すると決済金額に応じてAmazonギフト券がもれなくもらえます。
- セゾンプラチナ(10万円利用で12000円還元)
- セゾンゴールド(10万円利用で10000円還元)
- セゾンローズゴールド(発行で4000円、5万円利用で7000円還元)
- セゾンブルー(5万円利用で8000円還元)
- セゾンパール(5万円利用で8000円還元)
●あおぞら銀行(デビカ)
デビットカードですが、ポイントサイト案件で100万円利用で1万キャッシュバックという大き目の案件が不定期であります。
●アメックス(Amex)
入会キャンペーンで入会後○○万円でボーナスという案件が多いですね。また、年間利用金額に応じてボーナスや無料宿泊特典、ホテルの上級会員ステータス付与などの特典があるカードもあります。
●その他カード
入会時のキャンペーンやポイントサイト案件などで、入会後〇か月以内に○○万円以上の利用といったキャンペーンが多いですね。