twitter(X)の広告収益配分プログラムが始まりました。当初の条件よりも日本時間の2023年8月11日よりも緩和されたことからtwitter(X)で情報発信している方は利用しやすくなりました。
- twitterBlueに登録していること
- フォロワー数が500名以上いること
- 過去3カ月の累計インプレッションが500万以上あること
これが前提条件となります。条件を達成しているとtwitter(X)のメニュー内にある「収益化」のページ内から申し込みをすることができます。サービス開始時は1500万インプレッションとハードル高めでしたが、1/3にまで下がって多くの方が参加しやすくなったのではないでしょうか。
実際に私も始めてみましたが、いろいろと分かりづらいところもありましたので、私なりの解説をシェアします。
- twitter(X)の収益分配 参加条件を満たす基準・条件
- twitter(X)広告収益配分プログラムへの参加
- twitter(X)からの送金先銀行はどこがおすすめ?
- twitter(X)の広告収益配分プログラムはどのくらいの収益を生むのか?
- twitter(X)で広告収益を高めるためのポスト方法
- 【おまけ】投稿がお金になると投稿の目的が変わってしまう?
twitter(X)の収益分配 参加条件を満たす基準・条件
twitter(X)にログインをすると上記のようにサブスクライブ(有料登録)を進めるような内容が表示されますが、これは条件を満たしているというわけではないようです。
広告のい収益配分を受けるには以下の3つの条件をすべて満たしている必要があります
- twitterBlue(有料登録)に登録していること
- フォロワー数が500名以上いること
- 過去3カ月の累計インプレッションが500万以上あること
(1)のtwitterBlueについては有料の会員サービスとなっています。twitterの青色のチェックマークを獲得するための料金ですね。月額は980円ですがアプリ経由だといわゆるApple税ってやつで1,380円になるので、ブラウザから申し込みをしましょう。
登録は「こちら」から可能です。登録時には電話番号の認証が必須となります。また、支払いはクレジットカードの登録が必要になります。申し込みをして認証されると「認証バッジ(青いチェックマーク)」がアカウントに付与されます。
ちなみに、認証後にユーザー名を変更したり、アカウントのアイコンを変更すると一時的に再認証されるため認証バッジが消えるので注意してください。
なお、twitterBlueに登録すると下記のような特典もあります。
- 長いポストが可能になる
- 投稿した内容を後から一定時間内なら修正できる
なお、フォロワー数500、インプレッション500万(3ヶ月)というのはご自身で達成をする必要があります。インプレッションの条件に対してフォロワー数の制約はかなり低いですね。インプレッションについてはWEBブラウザ版でしか確認できないと思います。
上記のリンク先から確認できます。
ここで表示される「ツイートインプレッション」というのがその条件となる数字です。この数字が3ヶ月で500万インプレッションになっていれば条件達成ということになります。
ここでいうインプレッションに含まれるのは以下のいずれもが対象となります。そのため、バズっているような投稿や影響力のある投稿者に対してリプを飛ばすことでインプレッションを稼いでいる人もいるようです。
- 自分のツイート(ポスト)
- 引用RT
- リプライ
twitter(X)広告収益配分プログラムへの参加
アプリ、あるいはWebブラウザから申し込みできます。
アプリの場合は、アイコンをタップから「収益を得る」。WEBブラウザの場合は左側のメニューバー「(・・・)」をクリックしてから「収益化」を選択します。
条件を満たしていれば「広告収益配分」が押せるようになっているはずです。
stripeアカウントとの連携をする(作業時間10分くらい)
広告収益配分を受けるにはStripeというアメリカの決済サービスのアカウントが必要になりますが、そのまま一連の流れでアカウント作成ができます。ちなみにstripe(ストライプ)とはアメリカのオンライン決済を行う会社です。
- メールアドレス、電話番号の入力(SMS)
- 氏名住所等の入力
- 納税者番号入力(マイナンバー?)
- 銀行口座の入力
こんな感じで進めていきます。アメリカ居住者以外の納税者番号が法的に要求されていないか確認する、とか、租税条約に基づき源泉徴収率の引き下げを請求しますか?とか、ちょっとややこしそうな質問や判断に迷う部分もありますが、この辺りは後からでも変更できそうな気がするのでいったんOFFで進めました。
twitter(X)からの送金先銀行はどこがおすすめ?
海外からの送金となり、外貨受取手数料(被仕向手数料)はどの銀行でも比較的高額です。なので手数料がかからない銀行を使うのが良いと思いますよ。
- ソニー銀行:無料
- 三井住友銀行:1,500円
- 三菱UFJ銀行:1,500円
- 横浜銀行:1,500円
- 楽天銀行:2,000円
- SBI新生銀行:2,000円(シルバーステージ以上、2000円キャッシュバック)
- 住信SBI銀行: 2,500円
- みずほ銀行:2,500円
また、こうした海外の銀行からの送金については入金前に送金の背景や詳細の確認の他、送金資料が求められる場合があります。これはマネーロンダリングなどを予防する観点から必要な措置となります。銀行から問い合わせがある場合があるので、連絡を受けられるようにしておきましょう。
ソニー銀行は手数料無料
手数料無料なのでtwitter(X)からの入金には一番向いていると思います。
海外からの円建て送金(被仕向け送金)について、事業性資金の受け取りは可能ですか? という質問に対して「原則、お受け取りいただけません。 当該被仕向け送金が事業性資金と判断した場合は、入金をお断り(送金元へ資金返却)することがございますので、あらかじめご了承ください。」
とあるため、Twitter(X)からの入金が事業性と判断されたらはねられる可能性があります。
こちらについて私がソニー銀行に問い合わせを行った結果、事業性資金と判断されると取り扱いできないが、実際に到着した資金の内容並びに審査資料で審査を行わないと判断できないため、事前案内は行っていない。ということでした。私はソニー銀行のままで利用してみます。
(追記)特に問題なくソニー銀行に手数料0円で入金されました。結局その後、数回以上の受け取りを受けていますが、ソニー銀行からの連絡もありません。特段、twitter(X)からの報酬については事業性があるとはみられていないようです。今後も当面はソニー銀行に設定をしておこうと思います。
>>ソニー銀行公式ホームページ
※ポイントサイト案件はありません。
SBI新生銀行(シルバーステージ以上は2000円キャッシュバック)
手数料が2000円かかりますが、ステップアッププログラムの「シルバーステージ以上」なら2000円のキャッシュバックがあるので実質無料になります。
シルバーステージになるに「預金100万円以上」が条件になりますが、SBI新生銀行ではSBI証券に口座を作り、預金口座を連携する(SBI新生コネクト)をすることによって再上位ランクの「ダイヤモンド」となります。
なお、SBI新生銀行のパワーフレックス預金も事業取引には対応していないということですので、twitter(X)からの入金が事業と見做されるとNGとなる可能性はあります。
>>SBI新生銀行公式ホームページ
※ポイントサイト案件はありますが、利用すると公式のキャンペーンの対象外となるため直接口座開設の方がお得です。
ポイ活レベルの入金が事業性となるか?
数千円とかの入金が事業性の入金とみなされるのか?この辺りの判断はわかりません。このあたりは各銀行さんの内部の話になると思います。私が複数の電話やチャット、メールなどで問い合わせを行った範囲では結構曖昧な判断なんじゃないかなという印象でした。
仮に説明を求められたとしてTwitter(X)からもらえる報酬(リワード)です。ということで説明しやすい内容だしやってみてダメなら切り替えてみるという方向でも良いのかなと思いました。
一方でメガインフルエンサーの方で報酬額がどう考えても個人の小遣いレベルではないという方は法人口座などお持ちでしょうからそちらに入金してもらうようにした方が良いかと思います。
twitter(X)の広告収益配分プログラムはどのくらいの収益を生むのか?
人によっては数十万以上を獲得している人もいるようでタイムラインをにぎわせました。数万~数十万という金額という報告もありました。
私が収益化したアカウント(@showchan82)についての収益を紹介していきます。
twitter(X)の広告収益配分プログラムは○○impや××に対して××円といった表示がされているわけではありません。同じくらいのフォロワーのいるアカウントでもまったく金額が異なります。
以下は私の1回目、2回目の入金です。
- $35.86(2023年2月1日~2023年8月19日)
- $15.94(2023年8月19日~2023年9月30日)
初回は期間長めですが、2回目は1.5カ月くらい。twitterBlue代金がカバーされるくらいの感じですかね。フォロワー様が4万件くらいの数字でこのくらいです。インプ稼ぎをしているつもりはないのですが、あまり夢のある金額とは言えないですかね。
なお、広告収益配分プログラムによる配分は、タイムラインでツイートが表示ではなく、「プロフィールページがみられる」あるいは「自分のツイートの詳細が表示される」といったことが必要になりそうです。さらに収益の対象になるのは「Blueユーザー」が閲覧した。という内容になるそうです。
そのため、単純なフォロワー数や投稿数(インプレッション数)で金額を算定することはできないようです。
twitter(X)で広告収益を高めるためのポスト方法
さて、twitter(X)で広告収入を得るという目的で投稿するにはどうしたらいいか?という疑問もあるかもしれません。
実際に広告収入を得た方やその金額などから推測すると以下のような投稿をすると収益が伸びやすいと考えられます(仮説も多分に含まれます)
- プロフに誘導する
- 140文字超の長文を投稿する
- 続きが気になる投稿をする
- blueユーザーと交流を深める
いくらフォロワーが多くても基本的にTLに流れたものが読まれるだけというのであれば収益は生まないようです。
つまり、投稿がタップされて詳細が読まれる、あるいはその人のプロフィールが見られる(≒広告が見られる)必要があるわけです。
個人的にはtwitter(X)でノイズっぽく感じる「続きはプロフで……」とか「〇〇について知りたい方は固ツイを見てね」とかいった投稿や、互助会のように相互にリプをしあうようなやり方が稼げそうな感じです。
なお、いくらインプレッションが取れても無課金ユーザーからの閲覧に関しては広告配分が受けられないということです。そのため、課金ユーザー(Blueユーザー)と積極的にコミュニケーションをとることで収益が幾分か増える可能性があります。
【おまけ】投稿がお金になると投稿の目的が変わってしまう?
行動経済学に「アンダーマイニング効果」というものがあります。
これはもともと自発的に行っていた行動でも、それに対して「報酬」を与えることによってモチベーションが変わり、結果として行動変容が起こるというものです。
twitterへの投稿というものを自分の趣味でやっていた人が、投稿が収益(お金)になることによって投稿の動機が報酬をもらうという外部からの動機付けで行うようになり、結果として報酬がもらえない状態ではモチベーションが低下するというものです。
ちなみに、この現象の説明は「ヘンテコノミクス」という本で漫画解説されています。Amazonの商品ページ内のサンプル画像でも全部読めますので読んでみてください。
twitterを楽しくやっていたのに、なんだか楽しくなくなった……という方はこれが原因かもしれません。