JAL Payは日本航空がJALマイレージバンクアプリを通じて利用できる決済サービスです。ポイント還元(マイル還元)付きのサービスであるうえ、2024年4月からクレジットカードによるチャージにも対応したため、使い勝手が大幅にアップしました。
ApplePayにも対応しており、ApplePay経由でnanacoやWAONにもチャージできちゃうため、電子マネー系のチャージルートのハブとしても活躍します。
うまく活用していきましょう。
JAL Payを使うには?JAL Payの始め方
JAL PayはJALの会員アプリであるJALマイレージバンクアプリ内にあります。カードレスな決済サービスで、最短即日に利用可能です。
- 「JALマイレージバンク」のアプリをダウンロードする
- アプリの下メニューにあるJAL Payをタップ
- JAL Payを設定するをタップ
- 規約に同意
- 認証&登録
- (必要に応じて)ApplePayやGooglePayに登録
こんな感じになります。JMB(JALマイレージバンク)に会員登録していない人は同時に登録する必要があります(無料)
JAL Payへのチャージ
JAL Payは残高の範囲内でお買い物や利用ができます。
残高へのチャージ
- JALマイルをJAL Payの残高としてチャージできる
- 銀行口座(JAL NEOBANKなど)からチャージ
- クレジットカードからチャージ
といった形で残高をチャージして使うことができます。なお、クレジットカードからのチャージは「Mastercard」「JCB」「Dinners Club」のみに対応しておりVISAやAmericanExpressのクレジットカードからはチャージできません。
JAL Payのポイント還元(マイル還元)
JAL Pay残高の利用に対して200円につき1マイル(JALマイル)が貯まります。還元率は0.5%ということになりますね。ただ、貯まるのはマイルです。1マイルの価値は現金相当として考えると1円ですが、特典航空券への交換といった形で考えると1マイル=2円くらいの価値は見積もることができそうです。
どう使うか?次第ですがマイラーの方はうれしいのではないでしょうか?
ただ、JAL Payでの決済ポイントだけを考えるのであれば、普通にJALカードで買い物をする方が還元率自体は高いので、JAL Payに関してはチャージルートおよび出口を活用する前提がありますね。
また、JAL Payポイントを使った支払いを行った場合、ポイント利用分についてはマイルは還元されません。たとえばマイルチャージした残高はポイント扱いとなります。
JALのLife Status ポイントにも積算対象
JAL PayはJALのステータスプログラムである「Life Status ポイント」の対象です。500マイルにつき1ポイントとなります。200円につき1マイル獲得ですので、200円×500マイル=10万円ごとに1ポイントが付与されます。
JALのLife Status ポイントはJMB elite特典やJALグローバルクラブの入会資格といった各種特典のための指標となるポイントです。現金化したり使ったりするポイントではないです。JALの飛行機等を使わない人は無視してもらっても大丈夫です。
おすすめのJAL Payへのチャージルート
JAL Payは2024年4月2日よりクレジットカード経由でのチャージが可能になりました。チャージ方法で「現金」を選択するとクレジットカードの選択ができますのでそちらからチャージするクレジットカードを登録してください。
- アプリ内のチャージボタンをタップ
- 現金をチャージを選択
- クレジットカード(出金不可)を選択
- クレジットカードを登録※2回目以降は不要
- 金額を入力してチャージ
クレジットカードからチャージをすることでチャージ分のポイントとJAL Payの決済によるポイント還元の両方を取ることができます。なお、JALカード(クレジットカード)からのチャージはショッピングマイルの積算対象外となりますので、JALカード→JAL Payのチャージは控えましょう。
現状だとお勧めは以下のクレジットカード、プリペイドカード経由ですね。
TカードPrime:日曜日チャージで最大1.5%
毎週日曜日はポイント3倍のクレジットカード。Vポイントが3倍(1.5%相当)貯まります。JAL Payへのチャージを日曜日にするようにすれば+1.5%分のVポイントが上乗せできます。これに加えてJAL Payの還元(0.5%相当のマイル)がつきますので合計2%還元が取れます。
一番手軽なルートなのでTカード Prime経由が現状は一番お勧めです。ポイントサイト案件もあります。フルーツメール経由で4,200円相当還元です。
>>フルーツメール会員登録
※登録無料です。国内でも歴史のあるポイントサイト。入会で1000pt(100円相当)
三井住友カードゴールドNL(Masterブランド):0.5%+10000P
三井住友カードのゴールドNL(ナンバーレス)は年間のクレジットカード利用金額が100万円を超えると10000Pのボーナスポイントが付与されます。
通常のポイント還元(0.5%相当)も加えると年100万円の利用で15000P獲得(最大1.5%還元)を取ることができます。
こちらもポイントサイト案件があります。こちらもフルーツメールが強く、4,000円相当還元となります。ちなみに同じ三井住友系のOliveについてはVisaブランド限定のためこちらのチャージルートとしては使えません。
>>フルーツメール会員登録
※登録無料です。国内でも歴史のあるポイントサイト。入会で1000pt(100円相当)
参考: 三井住友カードNLのメリット、デメリットと活用法 NLとゴールドNLの比較
JCBブランド→FamiPay(ファミペイバーチャルカード):0.5%~1.0%
ファミマのアプリで使える決済サービスFamiPayのバーチャルカード(ファミペイバーチャルカード)を利用したチャージルートです。少し複雑ですが、うまく利用すればお得です。
①ファミペイへのチャージ
JCBブランドのクレジットカード、ファミマTカードからファミペイにチャージをします。たとえば、リクルートカード経由なら1.2%還元、PayPayカード(JCB)なら1.0%還元、イオンカード、ファミマTカード経由なら0.5%還元ですね。
②ファミペイ残高でファミペイバーチャルカード経由でJAL Payにチャージ
ファミペイの残高はファミマバーチャルカードというプリペイドカードでJAL Payにチャージが可能です。JAL Payへのチャージは2024年4月16日以降はポイント付与対象外になりました……。
別にファミペイ経由しなくてもよいのですが、ファミペイ経由させておく方がいちいちカードの切り替え作業が不要なのでちょっとだけ便利です。
JAL Payのおすすめの出口(使い道)
続いて、チャージをしたJAL Payの残高の使い道について考えていきたいと思います。普通にお買い物に使ってもよいのですが、JAL Payにはいくつかのお得な使い道もあります。
- nanaco/WAONチャージ
- auPAYチャージ
- ANA Payチャージ
それぞれの使い道について紹介します。
nanaco/WAONチャージ(ApplePayが必要)
JAL PayはApplePayに登録をすることができます。
ここでApplePay経由でセブンイレブンのnanaco、ミニストップのWAONにチャージをすることができます。チャージをした残高についてはセブンイレブンやミニストップでそれぞれnanacoやWAONのポイント還元付で決済が可能です。
- クレジットカード→JAL Pay:1.5%
- JAL Pay→nanaco/WAON:0.5%
- nanaco利用(+0.5%)、WAON利用(+1.0%)
ということで合計で2.5%~3%のポイント還元の出口となります。
auPAYチャージへのルート(JCB経由が開拓)
JAL Payを使ってauPAYにチャージをします。プリペイドtoプリペイドになりますが、auPAYはJCBブランドからのチャージができませんが、JAL Payを経由することによってJCBブランドのクレジットカード/デビットカードなどからauPAYにチャージをすることができるようになります。
※auPAY→WAON/nanacoなどはすでにポイント還元対象外
ANA Payチャージへのルート
国内の二大キャリアのコラボレーションです。
JAL Payの残高はApplePay経由でANA Payにもチャージが可能となります。
- クレジットカード→JAL Pay:1.5%
- JAL Pay→ANA Pay:0.5%
- ANA Pay→Suica/楽天Edy(0.5%)
といったルートが開拓できます。Suicaチャージはもちろんですが、楽天Edyにチャージができることで、Android限定になりますが楽天Edy→楽天キャッシュへのチャージが可能になります。こうすることで楽天キャッシュ投資を通じての資産運用(あるいは実質的な現金化)も可能となります。
JAL Payの利用が向いている人
スタートしたばかりということもあってか、ポイント付与の対象が広いという点が魅力的です。nanaco、WAON、auPAY、ANA Payといったように決済のハブとして活躍しそうです。
また、還元がJALマイルなのでJALマイラーの方には相当程度魅力的でしょうし、高額決済をガンガンできる人はLife Status ポイント獲得の一助にもなりますね。