ネット証券大手の「楽天証券」では、楽天グループのクレジットカードである「楽天カード」を使って投資信託を積立投資ができるようになっています。
楽天ポイントが1%分貯まるので、実質的には投信積立で1%安く投資信託が買えるという事になります。
もちろん、それはそれでいいのですが、今回はその特徴とポイント還元のシステムを活用して、ポイント分だけ得するポイ活的投資の方法を紹介していきます。
ノーリスクとは言いませんが、資金量があまりない方でも、毎月500ポイントを稼ぐことができるはずです。まだ始めていない方は、コツコツ活用していきましょう。
なお、この方法を利用するには「楽天証券の口座(無料)」と「楽天カード(クレジットカード・年会費無料)」が必要になりますが、ほぼ限られたリスクでコツコツポイントを稼げる方法なので早めに始めましょう。
一度設定をすればほぼ放置しておいても問題ないという手軽さも魅力です。
楽天証券で楽天カードを使った積立投資。投信がカードで購入できてポイントも貯まる
2018年10月から解禁されました。楽天証券内の投資信託(積立投資)が楽天カード決済できるようになりました。決済でお買い物と同様に1%分のポイントが貯まります(月額5万円まで)
月額5万円の積立投資を設定していれば1%の500ポイントが貯まります。
もちろん、毎月資産運用の一環として積立投資をしていってもいいのですが、ポイ活的に視点だとこのポイント分だけ得しちゃおうという戦略を取ることもできます。
特に「毎月5万円を積み立て続けていく資金がない(年60万円)、あるいは投資信託ではなく他に資金を回したい」という方はこちらの戦略が有効です。
このポイ活目線の投資の魅力は「投資金額が少なくても始めることができる」「株価変動のリスクを最小限にすることができる」という点にあります。
毎月5万円の投資だと年60万円の追加投資が必要ですが、買った投信を売却すれば現金化できるので、10万円ほどあれば十分です。小額の資金でポイント還元やキャッシュバックを活用するポイ活的投資術として有効です。
できる限りリスクをとらず毎月の500ポイント(年6000ポイント)をいかに少ない資金で獲得するかという戦略になります。
ポイントだけをできるだけ少ないリスクで獲得する
ポイントだけを上手に受け取ろうという方法になります。投資信託の積立となるのでノーリスクではありませんが、限りなく小さくしていきます。
おおざっぱな手順は以下の通りです。
- 国内債券型のローリスクなファンドを5万円積立投資設定する
- 実際に買う(1%還元)
- 売却する
- また、積立投資で買う(1%還元)
- また、売却する
- またまた、積立投資で買う(1%還元)
- また、売却する
こんな感じです。積立設定をすれば「購入」は勝手にやってくれますが、売却は自分で作業(手続き)をする必要があります。
ローリスクなファンドならほとんど動かないので、毎月5万円分(上限)の投資金額の1%相当(500円)が手に入ります。年間にすれば6000円相当なので決して小さくないですね。
自分だけでなく家族も巻き込むのもいいですね。夫婦なら年間に獲得できるポイント数は12000円に倍増します。
なお、5万円以下の金額でももちろんOKですが、効率を考えるなら満額の投資がおすすめです。冒頭でも説明しましたが、支払いと現金化のタイミングのずれを考えても10万円ちょっとあれば、このポイ活的投資スキームをまわすことができますね。
後述しますが、買い付けをする投資信託をリスクの低いものにすれば、価格変動リスクも大きく抑えられます。
楽天証券での自動積立の設定方法
- 楽天証券にログインする
- 投資信託を検索する
- 投資信託詳細ページで「積立注文」をタップ
- 引落方法で「楽天カードクレジットカード決済」を選択
- カード番号等を入力して登録
- 積立金額
- 分配金コース選択(どれでもOK)
- 口座選択(特定口座がおすすめ)
- 目論見書を読む
以上でOKです。毎月12日が申込の締め切り日となっていて、楽天カードクレジットカード決済の場合、翌月1日に買付、当月27日が決済日(銀行引落)となります。
国内債券型のファンドの値動きは小さい
以下は、「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」という債券型ファンドの値動きです。こうしたファンドを積立投資すればリスクはかなり限定されます。
1か月間での値動きを見ると高値は10260円、安値は10200円程度となっており、大きく動いていないことが分かります。仮に高値で買って安値で売っても0.6%程度の損失になります。
ちなみに同ファンドの1日あたりの値動きとリスクの大きさを「国内債券型投資信託の1日あたりのリスクとクレカでのポイント目当て投資の期待リターン」の記事でまとめていますので、良ければ参考にしてください。結論だけ言えば、1日の変動率の標準偏差は「0.117%(2017年2月17日~2021年2月5日)」なので翌日即売りすれば1%還元で足が出るリスクは極めて低いです。
毎月、楽天カードでこの投資信託を購入し、適当なタイミングで売却するようにしておけば、売買損益は最小限にした上で、毎月確実に5万円の1%分の楽天ポイントを稼げます。月々500円ですが、1年間で6000円相当です。
クレジットカードの申し込みや金融機関の口座開設手続きは面倒と思われるかもしれませんが、サクッとまとめて申し込みしてしまいましょう。
始めた月からコツコツポイントが貯まっていきますので早めに始めるほうがお得です。
ちなみに、ただいま楽天証券は申込者が増えて、口座開設に時間がかかるらしいですのでお早めに。オンライン口座開設が便利です。お手元に本人確認書類とマイナンバーの通知カードがあればネットで完結できます。
楽天カードはカード作成と1回以上の利用で5000ポイントが貰えるキャンペーンもやっていますのでお得です。上手に利用しましょう。
売買のタイミングはいつ?
楽天カードは毎月第1営業日に買い付けが行われます。平日なら1日ですね。土日が重なるとその次の平日です。なので、その翌営業日から売却注文が出せるようになります。
最短だと1日に買付がされるので2日に売り注文を出すというのが最短です。
即売りしても問題ないの?カードBANされない?
ないでしょう。
BANのリスクはクレジットカードの「ショッピング枠現金化」に絡めてのお話になるかと思います。ただ、一般的に考えて金融商品(値動きのある商品)の売却時期を規制するのは、別の意味で問題があります。
今のところは即売りして出金も可能ですが、もし規制されるとするならばクレカで買った投信を出金に制限をするということくらいかと思います。
貯まった楽天ポイントは楽天カードのポイントで支払いサービス利用が楽ちん
ちなみに、楽天カードの決済代金は「楽天ポイント払い」ができてしまいますので、投信購入でもらったポイントを使って楽天カードの請求額(投信買い付け代金)の支払いも可能です。
たとえば、5万円分の投資信託の買い付けを楽天カードですると銀行口座から5万円が出金されますよね。
これをもっている楽天ポイントで支払い可能なのです。たとえば、今回の技だけで考えると毎月5万円の積立で500楽天ポイントが貯まります。
この500ポイントで「ポイントで支払いサービス」を利用すれば、銀行引き落とし額を49,500円にすることができちゃいます。実質的なポイントの現金化になります。
ちなみに、このポイントで支払いサービスは毎月12日~20日までしかできませんので、その点だけご注意くださいね。
このスキームを回せば
- 投資信託の売却代金の50,000円(前後)が入金される
- 一方で楽天カードの決済代金は49,500円で済む
ということで500円ずつ残高が増えていきます(笑)
毎月コツコツとポイントを貯めていける楽天証券と楽天カードを利用したポイ活的投資術です。
ちなみに、楽天証券と楽天銀行の口座を「マネーブリッジ」によって紐づけておくと楽天証券で売却した投信の売却代金は自動的に楽天銀行に入金されます。そして楽天カードの支払い口座を楽天銀行にしておけば自動的に決済されるので手間なしで、ら楽天銀行口座の預金が毎月500円ずつ増えていく感じになります。
ちなみに、楽天銀行の口座開設は楽天証券の口座開設と同時に行うことできます。