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私は銀行や証券、クレカなどを活用して銀行や証券会社などのポイントサービスを活用しています。銀行ポイ活、証券会社ポイ活、あるいはまとめて金融ポイ活とでも言いましょうか。
金融機関において様々なポイントサービスがありますが、条件が複雑だったり複数の金融機関の組み合わせが必要だったりして面倒だなと感じている方も多いかもしれません。
今回はそんな面倒な金融ポイ活における金融機関の組み合わせや利用法を相関図にしてまとめてみました。すべてを取り組む必要はありません。金融関連のポイ活手段やルートは複雑化していますし、正直全部の金融機関を活用するのは面倒すぎてやってられないという方も多いかと思います。
なので、100点満点を目指す必要は無く、自分が取り組みやすいものだけやっていくというスタンスで十分だと思います。
とはいえ、ゼロから始める際にどこから手を付けるべきか……となることが多いと思いましたので、銀行、証券会社、クレジットカードの金融ポイ活の相関図を作りました。
細かく見ればもっと沢山の線が入りますが、線を入れ過ぎると意味不明にあったので重要なところだけを線を引いています。こうした相関図から、手を出す銀行、証券会社、あるいはクレジットカードを決めてスタートしていくのも良いと思います。
- 金融ポイ活、まずはどこから手を付けるべきか?
- ①銀行ポイ活の要 スルガ銀行Dバンク支店Gポイントクラブ、スマ口座
- ②スルガ銀行につなげる形で各ブロックごとに金融機関を作る
- 金融ポイ活は一度に全部やる必要は無い、管理できる範囲でやっていこう
金融ポイ活、まずはどこから手を付けるべきか?
ゼロベースから始める人であれば、相関図において線が沢山つながっている部分を中心に考えていくと良いと思います。
優先順位としてはまずは金融ポイ活の要となる銀行である「スルガ銀行Dバンク支店」または「スルガ銀行スマ口座」を作り、その上でポイントを貯めやすい金融ポイ活経済圏を一つずつ作っていくようなイメージになるかと思います。
各経済圏を中心に関連する銀行、証券、クレカを作っていくというイメージです。線が離れたところの金融機関を作っていくよりも線を繋げていくイメージで金融機関を増やしていく方が個人的にはお勧めです。
特にクレジットカードについては短期間に大量に申し込みをすると審査において悪影響が出る恐れがあります。私はクレカの申し込みは月に1枚までと決めています。
とはいえ、これだけ金融機関があると少しわかりづらいと思いますので、私のお勧めの組み合わせを紹介していきたいと思います。
①銀行ポイ活の要 スルガ銀行Dバンク支店Gポイントクラブ、スマ口座
まず作っておきたいのは「スルガ銀行Dバンク支店Gポイントクラブ(あるいはスマ口座)」です。知名度は低いですけど、相関図を見ていただいても多数の線がつながっていることがわかる通り、金融ポイ活(銀行ポイ活)の始点となる銀行です。
強みとしては、給与振込口座に指定して振込でポイントが貯まることに加えて、口座振替の件数に応じてポイントがもらえるという仕組みが秀逸です。あえて口座振替回数を作ることでポイ活ができます。
また、20万円以上の預金があり、デジタル通帳にしておけば毎月振込手数料が月10回まで無料にできるという特典も強いです(STARプログラム)。
スルガ銀行にはいくつかの支店がありますが、なかでも「Gポイントクラブ」か「スマ口座」という二つのどちらかがお勧めです。
スルガ銀行Dバンク支店Gポイントクラブ
口座振替の回数に応じて貯まるポイントが強いです。月5件までは5ポイント、6件目以降は10ポイントが貯まります。銀行の自動入金やクレジットカードなどの支払、証券会社からの口座振替なども1件としてカウントされるので回数を任意に作ることでポイントを稼ぐことができます。
以下の記事でも詳しく解説していますが、毎月数百ポイントくらいなら自動化して稼ぐこともできます。
>スルガ銀行Dバンク支店 Gポイントクラブ
※Gポイントの会員登録がない場合は先に会員登録が必要です(会員登録で50P)。
スルガ銀行Dバンク支店スマ口座
口座振替による還元は一律5円です。口座振替だけならGポイントクラブの方が強いのですが、スマ口座の強みはキャッシュレスへの銀行チャージで1000円以上で1回につき5円がもらえるという特典があります(月間上限500円還元まで)。たとえばPayPayにチャージをするときにスルガ銀行スマ口座経由にして1000円×20回のチャージ(2万円チャージ)で100円の還元(実質0.5%相当)がもらえます。
PayPayとの連携が特に強く、スマ口座からPayPayチャージで0.5%。さらにそのチャージしたPayPay残高での投信積立(PayPay資産運用)で0.5%還元の両方ゲットが可能です。
②スルガ銀行につなげる形で各ブロックごとに金融機関を作る
スルガ銀行に口座を作ったら、あとは、この銀行と他の銀行・金融機関つなげていきましょう。ただ、闇雲に銀行口座や証券口座を作るより、各金融機関ごとのポイント還元を上手に組み合わせていくと良いと思います。
以下のように組み合わせを作ってみました。それぞれの組み合わせを1つとして口座やカードを作って組み合わせていきましょう。
- auじぶん銀行 / auカブコム証券 / auPAYカード / 三菱UFJ銀行
- 楽天銀行 / 楽天証券 / 楽天カード / 楽天キャッシュ
- 住信SBIネット銀行 / SBI証券 / 三井住友カード / SBI新生銀行 / ネオバンク系
- エポスカード / tsumiki証券
- マネックス証券 / マネックスカード
- イオン銀行 / イオンカード&Wealthnavi
- セゾンカード / 大和コネクト証券 / セゾンポケット
- PayPay / PayPay証券 / PayPay銀行
組み合わせとしてはこんな感じでしょうか。また、さらに単独で活用できる金融機関も多数存在します。
auじぶん銀行 / auカブコム証券 / auPAYカード / 三菱UFJ銀行
今、一番おすすめの組み合わせになります。貯まるポイントはPontaなので使い勝手が良い点も◎ auユーザーじゃなくてもお得
Pontaポイント経済圏と重複する組み合わせになります。2022年4月に大きく内容が拡充して一気に獲得ポイントが増えました。現状では第一に取り組むべき組み合わせだと思います。
auじぶん銀行は「じぶんプラス」という会員ランクに応じたポイント還元を始めています。「じぶんプラス攻略」でも紹介していますが、チャージをうまく利用すれば毎月数百ポイントを獲得できます。
また、auカブコム証券ではauPAYカード(クレジットカード)を使った投信積立によるポイント還元(毎月500P)や「毎日積立」を利用して前述のスルガ銀行Gポイントクラブの口座振替ポイントを獲得することができるので、先に作ったスルガ銀行との相性もばっちり最高です。たとえば毎日積立で150円ずつを積立設定しておけば、営業日が20日だとして毎月10P×20件=200Pが貯まります。積立金額は4500円相当なので還元率にしたら4%超になります。
三菱UFJ銀行はオマケ。ただ、こちらもクレカ積立や保有、ログインなどで毎月365P稼げます。詳しくは「こちら」の記事で解説。といった感じです。
この組み合わせの強みは、auじぶん銀行のじぶんプラス攻略でPontaポイントを貯める過程においてauじぶん銀行の会員ステージも最上位のプレミアムとなるため、他行への振込手数料が月10回まで無料になるほか、普通預金金利も0.2%と都銀の200倍もの水準が適用され預金用銀行としての価値も高くなる点にあります。
>>auカブコム証券 & auじぶん銀行 口座開設
※同時にauじぶん銀行の口座も開設可能
>>三菱UFJ銀行口座開設
※毎月365P獲得なので面倒ならすぐに作らなくてもOK
住信SBIネット銀行 / SBI証券 / 三井住友カード / T NEOBANK / SBI新生銀行
金融ポイ活でのポイントが貯まりやすさはauじぶん銀行のグループに負けるけど、決済の利便性でいえばこちらのグループ・ブロックの方が上。長期的な資産運用を目的とするならSBI証券がおすすめです。
「住信SBIネット銀行」と「SBI証券」それに「SBI新生銀行」を軸とした金融グループです。これに三井住友カード(Olive)などが加わり経済圏になっています。
住信SBIネット銀行はネットバンクの中でも決済性が強いのが特徴です。自動入金や自動出金が利用できる他、他行への振込手数料無料の無料回数の獲得も容易です。
- 自動入金:30P(スマプロポイント)
- 自動送金で新生銀行や楽天銀行の振込ポイント獲得
という形になります。
これは全部「自動化」できるという点が魅力ですね。
参考: 給与振込を活用!銀行の自動入金・自動送金(振込)を活用した銀行ポイ活術
また、住信SBIネット銀行と同じグループのSBI証券では三井住友カードを通じたクレジットカードでの投信積立が可能です。ポイント還元率は0.5%~5.0%とカードの券種によって差があります。
三井住友カードだけでなく、三井住友銀行のOlive(クレジットモード)も対象となります。Oliveのアカウントを作ってSBI証券で投信積立をすればセブンイレブン、ローソン、マクドナルドなどのタッチ決済でさらにポイントが+0.5%される特典もあります。
①三井住友カード×SBI証券の解説記事
SBIグループの傘下になった「SBI新生銀行」も2023年10月からランクに応じた現金還元プログラム(キャッシュプレゼントプログラム)を開始します。SBI証券と連携するだけでOKなのでこれも美味しいところです
参考:2023年10月開始 SBI新生銀行の現金還元 キャッシュプレゼントプログラム
最後のT NEOBANKは住信SBIネット銀行とTポイントが提携してできた銀行。
こちらは結構キャンペーン豊富なのと他行からの振込入金があればTポイントが貯まるのでお勧めです。T NEOBANKは住信SBIネット銀行のTポイント支店という形ですが、併用利用できます。ただし、住信SBIネット銀行→T NEOBANKに送金をしてもポイントは付与されません。T NEOBANKのキャンペーン等については「T NEOBANKの活用法、銀行振込でTポイント製造機にできるネットバンク」で紹介しています。
>>SBI証券&住信SBIネット銀行 口座開設
※同時に住信SBIネット銀行の口座開設もできます。
>>SBI新生銀行口座開設
※口座開設はこちら、最大3000円が貰える口座開設キャンペーン
>>T NEOBANK口座開設
※銀行口座が増えて他行への手数料無料での振込回数が増えてきてからの口座開設でもOKです。
楽天銀行 / 楽天証券 / 楽天カード / 楽天キャッシュ
いわゆる楽天経済圏というやつです。組み合わせで楽天ポイントが貯まります。
ご存じ楽天ポイントが貯まる楽天経済圏。図でいうと下の黄色部分です。
楽天市場をよく使っているというのであれば一番に検討しても良い組み合わせとなります。
- 楽天カードで楽天市場のお買い物がお得
- 楽天カードの引落を楽天銀行にすればポイントアップ
- 楽天銀行と楽天証券を連携(マネーブリッジ)すれば金利UP等の特典
- 楽天カードや楽天キャッシュで楽天証券を通じてクレカでの積立投資が可能(ポイント還元)
というように、このブロックは楽天内でほとんどが完結する点が特徴的です。内部でお金やポイントがグルグル回っていくようなイメージですね。クレカ積立についても楽天カードで買って、楽天証券に積立られて、売却すれば楽天銀行の口座に戻り、その口座に戻ったお金で楽天カードの支払いをする……なんていうことも行われるわけです。
なお、クレカ積立に関しては2022年6月下旬よりルールが少し変わって楽天カードと楽天キャッシュで毎月合計10万円までの積立ができるようになりますのでうまく利用しましょう。
(楽天カード積立)
毎月5万円が上限。1%還元。楽天カードから直接引落。2022年9月から一部投信でポイント還元が下がりました。結果としてカード積立の方は長期運用よりも短期運用(ポイント目的)の方が向いている感じになりました。長期運用をしたいならキャッシュ積立の方がお勧めです。
参考:楽天カード+楽天証券の積立投資で年間6000円分の楽天ポイントをお得に貯める方法
(楽天キャッシュ積立)
毎月5万円が上限。楽天の電子マネー「楽天キャッシュ」から投資ができます。楽天カード経由チャージすると0.5%還元があります。チャージ方法を工夫するとポイント還元率アップ。
参考:楽天キャッシュで投信積立が2022年6月19日にサービス開始 電子マネーで投信積立
また、楽天グループ外との関係だと楽天銀行には他行からの振込入金(3000円以上)があることでキャッシュバックキャンペーンがあるので、それは外の銀行と組み合わせていきましょう。
このほか、SBI証券やマネックス証券、あるいはSBIネオモバイル証券を利用して1株投資をたくさんやって、楽天銀行の「配当金受取プログラム」を利用して現金キャッシュバックを狙うという投資法が使えるのは楽天銀行だけですね。
マネックス証券 / マネックスカード
単独。マネックス証券とマネックスカードのクレカ積立をすればポイント還元率1.1%と高い還元で積立投資ができます。
得に条件もなく単体で1.1%という還元率はかなり高いのでやっておいて損はないです。ちなみに、マネックスカード側でもカード発行会社の「アプラス」が結構頻繁にキャンペーンをやっているのでそのキャンペーンも拾いたいところですね。
マネックスカードは月間の上限はあるもののファミペイへのチャージにも使える(1%還元)なのでこの点でも強いです。私はファミペイチャージの日(毎月第2・第4金曜)にチャージしています。
>>マネックス証券口座開設
※マネックスカードは証券口座開設後に申し込み
PayPayアプリを中心としたPayPay証券、PayPay銀行の連携
ユーザーの多いPayPayアプリでも金融ポイ活が可能です。
PayPayマネー(銀行口座からのチャージ分)についてPayPayアプリ内の「PayPay資産運用」を使って積立投資をすると0.5%分のポイントが貯まる仕組みが2023年9月4日にスタートしました。
参考:PayPayポイント投資(PayPay資産運用) PayPayポイントの現金化・換金も実質可能で積立額の0.5%還元付
単純に0.5%もらえるだけでなく、冒頭でも紹介した「スルガ銀行スマ口座」からチャージをすればチャージで0.5%そして投資で0.5%の合計1%還元を受けることができます。なお、PayPay資産運用を利用すればPayPayポイント(LINEポイント)の実質的な現金化も可能になります。現金化にはPayPay証券とPayPay銀行(出金)が必要になりますが結構使えるはずです。
また、2023年10月からはPayPayカード(クレジットカード)を使ったクレカ積立のサービスも開始、合計で月10万円相当の積立&ポイント還元が可能になりました。
>>PayPay証券口座開設
※アメフリ(ポイントサイト)経由がお得
エポスカード / tsumiki証券
エポスカードを軸としてtsumiki証券を活用するというブロックです。エポスカード×tusmiki証券はSBI証券や楽天証券と違って積立できる投信の種類が少ないです。単独でみた時のポイント還元も0.1%~0.5%と還元は低め。
ただし、エポスカードを使っているとその内、「エポスゴールドカード」へのインビテーションが届きます。インビをうけてエポスゴールドにするクレカ積立分も最大で+1%の還元が実質的にアップします。
エポスゴールドのインビが来るのをコツコツ待ちたくない!!という方は「 エポス修行(エポスゴールドカード修行)を秒速で終わらせる 正攻法と裏技の紹介 」なんかも参考にいただけるかもしれません。また、エポスゴールドカードになるとMIXI Mへチャージ等を通じてnanacoチャージができるなど決済関係で大活躍をするようになります。
>>エポスカード作成
※tsumiki証券はエポスカードのアプリ(ないしはエポスNet)からの申込
セゾンカードなら大和コネクト証券、セゾンポケットと連携でクレカ積立可能
セゾンカードはセゾンポケットというクレカ積立サービスと、大和証券系の大和コネクト証券のクレカ積立サービスでクレジットカードを使った積立投資になります。
どちらかというと使い勝手が良いのは最大0.5%還元の大和コネクト証券です。セゾンポケットは還元率が0.1%~とやや低め。長期運用をする前提なら0.5%まで持っていけますが、他のクレカ積立の方が強いです。
ちなみにJQセゾンゴールドカードをお持ちの場合は同カードがお勧めです。年間利用金額ボーナスの設定があるので年100万円の投資で1万ポイント(+1%相当)が貯まります。セゾンポケット(年間最大60万)、大和コネクト証券(年間最大60万)なのでこの二つだけでクリアできます。
JQカードセゾンについては「ポイ活民必携!JQカードセゾンの魅力」の記事で詳しく解説しています。
イオン銀行&イオンカード&Wealthnavi
イオン銀行は住信SBIネット銀行と同じように、自動入金と自動送金ができるのでお金を動かすハブ銀行として活用できます。スルガ銀行から自動入金してポイントを獲得して、振込でポイントが貰えるT NEOBANKや新生銀行などに送金してポイントを獲得するといったことを自動化できます。
ただし、振込手数料無料回数を獲得するには、イオン銀行Myステージにおいて、最低でもシルバー以上のランクが必要になります。そのためには、そこそこイオン銀行内で投資をするか、イオンでのお買い物が必要になります。
定期的にイオン系でショッピングするなら達成は難しくありませんが、ほぼ使わないという人にはお勧めしません。
逆にイオンでお買い物をすることがある人にとっては使い勝手の良い銀行になりますので、金融ポイ活目的だけでなく普通に作ってもお得です。詳しくは「 イオン銀行とイオンカードのお得な活用法!イオンユーザーなら間違いなくお得な組み合わせ 」の記事なんかでも紹介しています。
ちなみに、2022年7月からイオンカードをつかってWealthNavi(ロボアド投資)が可能になりました。ポイント還元は0.5%で運用コストはややお高めですが、お任せ投資をやりたいという方には悪くないかもしれません。
参考:ウェルスナビ×イオンカードのクレカ積立がスタート
なお還元率0.5%ではありますがポイントの価値を高めるなら通常のイオンカードではなくJMBイオンカードという選択肢もありですね。この場合0.5%相当のJALマイルが貯まります。JALマイルの価値は1マイル=2円ほどありそうですので実質的に1%還元にすることができますね。
金融ポイ活は一度に全部やる必要は無い、管理できる範囲でやっていこう
以上を読むと、すごく複雑に感じる方も多いかもしれません。
これをいっぺんにやる必要はありません。少しずつ組み立てていくイメージで分解しながら、自分に合ったものだけ取り入れていけばよいと思います。
少しずつ構築していきましょう。