セゾンポケットのメリット、デメリット クレジットカードで投信と株の積立投資サービスの評価

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著者:しょうこちゃん

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セゾンポケットはセゾンカードまたはUCカード発行のクレジットカードを利用して投資信託やETF、株式の積立投資ができるサービスとなっています。ネット証券の「スマートプラス」とクレディセゾンが提携して2019年11月に始めている運用サービスです。

投資信託をクレジットカードで買えるというサービスについては「楽天証券×楽天カード」「tsumiki証券×エポスカード」などが先行してスタートしており、2023年8月現在では「SBI証券」「マネックス証券」「auカブコム証券」「大和コネクト証券」など多くのネット証券が導入しています。

セゾンカードを利用して積立投資が可能なサービスとなっています。
運用可能な投資信託の数が少ない、ポイント還元が他社と比較するとやや低いといった面はありますが、クレカ積立の選択肢の一つとして活用できます。

>>セゾンポケット公式ホームページ

セゾンポケットの始め方と買い方、売り方、カードの切り替え

証券会社の「スマートプラス」と「クレディセゾン」が提携したサービスです。セゾンカード/UCカードを使って株や投資信託、ETFの積立投資ができるサービスです。

口座開設は対応のセゾンカード/UCカードのサービスサイト「セゾンポケット公式サイト」から申し込みをします。カード情報を使うので口座開設はシンプルに行えますが、マイナンバーカード(個人番号)等の提出が必要です。

ちなみにクレディセゾンは金融商品仲介業で実際の株の売買等は提携している証券会社の「スマートプラス」という証券会社を通じて行われます。ただし、取引画面の提供などは「セゾンポケット」なので、スマートプラスというサービス自体を認識することはそうないかと思います。まー、そんなもんなんだな。と思っててください。スマートプラスという名前は忘れてもいいです。

セゾンポケットに設定できるクレジットカードとポイント還元対象外のクレカ

クレカ積立に設定ができるクレジットカードでも永久不滅ポイントが貯まらないクレジットカードはポイント付与の対象外となります。たとえば、JQカードセゾンはセゾンカードのクレジットカードですが、貯まるポイントが永久不滅ポイントではなくJRキューポであるため還元の対象外だと考えられます。

セゾンポケットで積立をするセゾンカードの切り替えと変更

セゾンポケットのサイト上で、セゾンIDによって切り替えが可能です。

積立投資をしているクレジットカードの変更もできます。なお、セゾンポケットのアプリやWEBサイトのログインはそれぞれ登録したID単位で管理されます。おまとめログインをされている方は対象カードのログインIDを確認した上で登録してください。

セゾンポケットの積立スケジュールと決済、支払い

セゾンポケットは、毎月28日までに運用商品と金額を決めると翌月8日に注文となります。この場合の引落は翌々月4日(UCカードの場合は5日)となります。

たとえば、6月28日までに設定をすれば、翌7月8日に注文されます。この利用分は7月決済代金として8月4日(5日)に銀行口座から引落となります。

セゾンポケットで購入した投信の売却方法

トップページの下部にある「資産」をタップ、青地の「取引」をタップ→購入している投信をタップ→取引メニューが表示されますので「売却する」をタップ。この流れで売却が可能です。

セゾンポケットで売却した資金の扱いと出金

標準では登録したクレジットカードの引き落とし先口座が設定されています。
あとから変更することもできます。なお、出金時の振込手数料は無料です。同じ口座の方が売却時の資金管理的には楽ですので個人的にはそのままで良いと思います。

セゾンポケットのしくみとメリット、デメリット

さて、それではセゾンポケットを実際に利用する上でのメリットやデメリット、特徴について具体的に紹介していきます。

  1. セゾンカードで「株」「ETF」「投資信託が買える」
  2. 0.1%~0.5%の永久不滅ポイントが貯まる
  3. 永久不滅ポイントが使える

という特徴があります。他のクレカ積立サービスと比較すると還元面、投資対象のラインナップなど微妙な面も多いので強く推奨するサービスではありませんが、いくつか活用できる面もあるので、活用できそうならぜひ利用してみましょう。

ETF、株式が積立で買える。株式やETFがクレカ積立できるのは珍しい

セゾンポケットではクレジットカードを通じてETF、株式への投資が可能です。投資信託への投資ができるサービスはありますが、株やETFが買えるというのは面白いです。

ただし、投資信託以外のETFと株は積立時に0.5%相当の手数料がかかります。この手数料が高すぎるとは言いませんが、ネット証券で普通に買えば売買手数料は0.01%くらいで買えるわけですから、手数料が割高であるという感想は否めません。

クレカ積立でポイント還元あり。ただ、少しわかりづらく還元も低め

セゾンカードのクレカを通じて月々1000円からポイント還元付で積立ができます。
6か月間の積立金額5000円に対して1ポイント(5円相当)のポイント還元があります。基本の還元率は0.1%相当となっています。

また、これに加えて、6カ月間の月間の平均積立額に応じてボーナスポイントが付与されます。

  • 2万円未満:+0.0%
  • 2万円以上:+0.1%(合計0.2%)
  • 3万円以上:+0.2%(合計0.3%)
  • 4万円以上:+0.3%(合計0.4%)
  • 5万円以上:+0.4%(合計0.5%)

合計すれば還元率にすれば0.1%~最大で0.5%相当ということになります。なお、基本ポイント以外のボーナス部分は積立期間中に売却をすると売却代金相当が差し引かれます。たとえば、毎月5万円を積立、6カ月に30万円を積立したが、途中で25万円を売却した場合、期間中の差し引きは5万円となり、6カ月平均だと8,333円/月となりボーナスポイントの対象外(+0%)となります。

積立だけで1.1%還元となるマネックス証券や1.0%還元のauカブコム証券のクレカ積立と比較すると還元率は低めです。

対象となる投信のラインナップは微妙……

セゾンポケットで投資できる投資信託は2つしかありません。

  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
  • セゾン資産形成の達人ファンド

この2本です。いずれもグループのセゾン投信が運用しているファンドになります。これらのファンド自体は積立に適した良いファンドに区分されるとは思いますが、もう少し選択肢があっても良いのではないかと思います。

ちなみに、この2つのファンドは売却時に0.1%相当の信託財産留保額という売却ペナルティ手数料が発生します。そのため、そもそも論として短期売却(即売り)には適していません。

そのためセゾンポケットは長期で途中売却を考えずにずっと運用していくという人に向いていると言えるでしょう。

セゾンポケットでは永久不滅ポイントが使えるけど使うのはもったいない

永久不滅ポイントをそのまま投資にも使えますが、前述の通り1P=4.5円扱いになります。永久不滅ポイントはポイント交換によって基本的には1P=5円として利用可能です。ポイント交換を駆使すれば現金化も可能だということを考えるとわざわざレートを落としてまで永久不滅ポイントを利用してポイント投資するメリットはありません。

参考:貯めるべきポイントの選び方とポイント交換・ポイント増量の活用術

利用はしないようにしましょう。

セゾンポケットが向いている人、向いていない人

以上から考えるとセゾンポケットが向いているのは「セゾンバンガード」や「セゾン資産形成の達人ファンド」などの投信を途中に売却するのではなく中長期で積立していきたいという人になります。

セゾン系の投資信託は「セゾン投信」の直販サイトでも販売されていますが、直販サイトで購入し続けるより0.1%+最大0.4%の購入ボーナスがあるセゾンポケット経由で購入をする方がお得です。

一方で購入した投信を細かく売却する運用をしたい人は同サービスではなく、積立時のポイント還元が大きな証券会社を選ぶ方が良いでしょう。

  • 楽天証券×楽天カード:~1.0%
  • tsumiki証券×エポスカード:0.1%~0.5%+さらに0.5%~1.0%の上乗せ
  • SBI証券×三井住友カード:0.5%~5.0%(カード券種による)
  • マネックス証券×マネックスカード:1.1%
  • auカブコム証券×auPAYカード:1.0%
  • 大和コネクト証券×セゾンカード:0.1%~0.5%

そのため、取り組みの優先順位は低めですね。

参考記事:クレカ積立のおすすめ証券会社比較 クレジットカード積立投資のメリット、デメリット

ちなみに同じセゾンカードを使った投信積立サービスなら証券会社の「大和コネクト証券」を利用したクレカ積立サービスが2022年に誕生しています。月5万円の投資なら0.5%ポイント還元で対象投信も豊富なので単純な比較ならそちらの方がおすすめです。

参考記事:大和コネクト証券 セゾンカードでクレジットカード投信積立サービス開始

セゾンポケットのお得な活用法

さらに、セゾンポケットのサービスを+αで活用する方法をいくつか紹介していきます。

①セゾンカードの新規入会キャンペーンの決済修行として使う

セゾンポケットの積立金額はセゾンカードの利用金額として計上されるケースがほとんどです。たとえばセゾンカードの入会キャンペーンでは入会から○か月以内に○○万円以上の利用があれば×××の特典といったものが提供されることがあります。

セゾンポケットの利用であれば決済金額に入りますので、セゾンカード入会時のキャンペーンには向いていると思います。

②セゾンカードのクレヒス対策、年イチ利用での年会費無料化やSAISON GOLE Premiumのインビを狙う

セゾンカードの中には年1回以上の利用で年会費無料となるカードがいくつかあります。そういうカードって死蔵してしまって、気づいたら年会費発生……みたいなことになるケースもあります。そうしないために、1000円だけを積立して決済実績として計上するというのも一つの手かもしれません。

また、セゾンカードには「SAISON GOLE Premium」というプレミアムカードがあります。このプレミアムカードはセゾンカードの利用実績に応じて「インビテーション」による年会費無料での入会案内が行われているようです(セゾンPortal)。

こうしたセゾンカードのクレヒス対策としてのセゾンポケットは有効だと考えます。

③JQセゾンゴールドなら年間ボーナスの1%還元が狙える

最後に、2023年に搭乗したクレジットカードの「JQ CARDセゾンGOLD」は年間のカード決済金額に応じてのボーナスポイントが付与されます。

年間ご利用金額50万円以上で2,500ポイント(0.5%相当)、100万円以上で10,000ポイント(1.0%相当)のJRキューポがもらえます。

このボーナス分はセゾンポケットの積立分も対象になっています。同カードは永久不滅ポイントが貯まるクレジットカードではないため月々の積立分のポイント(0.1%+ボーナスポイント)は貯まりませんが、他の決済と合算して年100万円が目指せるのであればJQカードセゾンゴールドの方がポイント還元率は高くなりそうです。

※セゾンポケット側の0.1%~0.5%相当のポイント還元はルール的には付与対象外です。

参考: ポイ活民必携!JQカードセゾンの魅力とお勧めのカードブランドの紹介 

なお、同じくセゾンカードで積立投資ができる「大和コネクト証券のクレカ積立」と組み合わせたらこの二つだけで年間ボーナスの条件である100万円決済ができますのでかなり美味しいです。

>>セゾンポケット公式ホームページ

セゾンポケット2024年の売却可能日

毎月8日の積立(休日なら前営業日)で売却可能になるのはその3営業日後です。海外の投資信託に投資をする形になるので売却可能日との間に多少のずれがあります。
なおセゾンポケットの投資信託は信託財産留保額が発生するため即売りは運用目的であれば非推奨です。

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