dポイント投資は基本的に、THEO(テオ)が運用している以下の二つのファンドの価格で決まります。
アクティブコースはグロースAI中心、バランスコースはインカムAI中心ととらえていただいてよいです。
それぞれの特徴は以下記事を参照ください。
それで、仲値がなぜ関係するのか?というと、THEOの両ファンドは投資対象は海外株式、海外債券が中心です。つかり、外貨建てで運用されているわけですね。もっと具体的に言うと、NY市場(米国市場)に上場しているETFで運用されています。
一方でTHEOグロース・AIファンド、 THEOインカム・AIファンドはどちらも円建てです。この場合、外貨ベースの運用資産を「円建て」に換算しなおす必要があります。
じゃあ、外貨建ての資産をどのタイミングで、いくらの為替レートで計算するのか?ということが問題になりますよね?
為替レートは刻々と変動するので、リアルタイムで変動させるわけにはいきません。そこで登場するのが仲値というわけです。
なので、dポイント投資の結果は二段階で決まることになります。
- 米国市場の取引終了時間:日本時間6時(サマータイム中は5時)
- 為替レートの決定時間:日本時間10時ごろ
これはどの投資信託も普通にやっていることで、外国株に投資をしている投資信託ではこのような二段方式で当日の投資信託の基準価額が計算されています。
仲値とは?
その中でも、一般的に投資信託の為替レートを決めるのが「仲値」と呼ばれる水準です。
詳しくは上の用語サイトを見てもらえばと思うのですが、ざっくり言うと日本時間の午前10時ごろに決まる大手行(三菱UFJ銀行など)が提示する基準となる為替レートです。
外貨建ての商品を日本円価格にするときはこの仲値が使われることが多いです。
仲値が円安ならdポイント投資はプラス?
円高、円安という表現はある程度、慣れている人にはわかりやすいと思いますが、そうでない方には理解しにくいところもあると思います。
参考:円高・円安の仕組み
円安・・・円の価値が相対的に下がる1ドル110円→115円
円高・・・円の価値が相対的に上がる1ドル110円→105円
ってことです。
で、どっちが有利なのかというと、一般にdポイント投資や投資信託の基準価格を計算するうえでは「円安」
なぜなら、THEOグロース・AIファンド、 THEOインカム・AIファンドは外貨建てであるからです。
たとえば1000ドル購入していたとします。仮に、ドルベースの運用資産に変化がなかった場合、為替レートが円高、円安になることで以下のように円ベースの時価は変動します。
1ドル110円→115円(円安)
110,000円→115,000円
1ドル110円→105円(円高)
110,000円→105,000円
こんな感じで、dポイント投資には為替レートが影響するわけです。基本的に円安に動けば動くほど、dポイント投資は上昇することになります。
結論、dポイント投資は以下の3つの要素で価格が決まります。
- 外国株株価
- 外国債券価格
- 為替レート
影響度が大きいのは(1)と(3)ですね。すべて上昇すれば確実にdポイント投資はプラス、どれかがマイナスであっても、他がカバーできればプラスになります
なので、株価が下落したとしても為替レートが大きく円安に振れれば、dポイント投資はプラスになることがありますし、その逆も言えるわけです。