昨日は、「グロースAIファンド」の価格算出方法について紹介しましたが、本日はdポイント投資で利用されているもう一つのファンド「THEOインカムAIファンド」の方の価格予想の方法を紹介します。
これは、インカムAIファンドの運用会社であるお金のデザイン社が開示している情報です。赤字は私が加工したものですが、組み入れ上位5銘柄がありますね。これで全体の81.15%を占めています。
また、上部に価格推移も乗っていますが、「グロースAIファンド」と比較するとかなり値動きは緩やか、ほとんど動いていないということがわかります。
インカムAIファンドが投資している上位銘柄(ETF)
- iShares Broad USD Investment Grade Corporate Bond ETF
- ISHARES 7-10 YEAR TREASURY Bond ETF
- iShares 20+ Year Treasury Bond ETF
- ISHARES MBS ETF
- iShares J.P. Morgan USD Emerging Markets Bond ETF
リンク先は、マーケット情報ページです。
英語で長ったらしくて分かりにくいかもしれませんが、「Treasury Bond」というのは「国債(米財務省長期証券)」のことを指しています。「Corporate Bond」は社債(会社の発行する債券)ですね。前置きにある「Investment Grade」は投資の格付けで、日本における「投資適格」と呼ばれるものです。一方の「Emerging Markets」は新興国という意味になります。
- 米ドル建ての先進国の投資適格社債
- 米国債(7年~10年)
- 米国債(20年以上)
- 米国政府機関が発行および(または)保証したモーゲージ・パススルー証券
- 新興国の国債や政府保証債などを対象
こんな感じです。すべて債券への投資となっていますね。最初の投資適格というのは信用格付け機関がBBB以上の格付けを付与しているという意味になります。
こうしたETFの状況は、前日比、値動きも含めて確認することができます。dポイント投資で重要なのは前日比になるので、ある程度予想できるわけです。
最新のTHEOインカムAIファンドの投資状況については「THEOインカムAI月次リポート」のページから確認することができます。
iShares Broad USD Investment Grade Corporate Bond ETFについては国債ではなく社債が投資対象となっていますが、基本的には規模が大きく安定性の高い会社が中心です。ただし、全くリスクがないわけではないです。
米国でもエンロン事件のように、まさかという事案がありました。実際にエンロンが破綻したときは日興のMMFが元本割れするというまさかの事態になったようにリスクゼロってわけではありません。
と、ずいぶん話がそれましたね……。
dポイント投資におけるTHEOインカムAIファンドの影響
設定来のインカムAIファンドの値動きです。値動きはかなり緩やかです。投資対象となっているのは投資適格債券が中心なので
- 市場金利下落→プラス
- 株価下落→プラス
- 為替レートが円安→プラス
となります。
1)市場金利が下落
債券価格は「金利が下落=上昇」となります。マーケットの金利が下落するといことは、すでに発行されている既存の債券の価値(金利)が相対的に上昇することになるため、価格が上がるのです。
2)株価下落→プラス
一般的に債券価格と株価は負の相関関係があるとされます。債券価格が挙がれば株価は下がり、債券価格が下落すると株価は上昇するというものです。
3)為替レートが円安→プラス
中でも、実際の価格の影響は投資対象(ETF)の価格変動よりも、ドル建てであることを考えると為替レートの影響の方が圧倒的に大きいと考えられます。
それは以下の記事でも紹介していますね。
株安・円安時に最適なTHEOインカムAIファンド
そのため、dポイント投資のバランスコース(インカムファンドの割合が45%)の場合はどちらかといえば、株安+為替レートが円安のタイミングがおすすめということになります。
dポイント投資は今回紹介したTHEOインカムAIファンドともう一つのTHEOグロースAIファンドを組み合わせたポイント運用サービスです。
THEO+ドコモを始めたら現実の運用状況がもっと詳しくわかる
THEOグロースAIファンドで運用されている内容をもっと詳しく知りたい方は、THEO+ドコモに口座開設をするとわかります。口座開設は無料でできます。
口座開設後にポートフォリオの運用スタイルを選択するところで
・グロースを100%にする→THEOグロースAIファンドの運用ポートフォリオとほぼ同じ
・インカムを100%にする→THEOインカムAIファンドの運用ポートフォリオとほぼ同じ
にできます。
資産構成をみると具体的なファンド名(ETF名)がでますので、それで現在の運用状況を知ることができますよ。