クレカでリボ払いはヤバイ。何も考えずに使うと借金増殖マシーンになる

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クレジットカードの利用においてリボ払いはダメ!という内容はご存知の方も多いと思います。一方で、その主張は本来届くべき人に届いていないという現実もあるようです。

クレカの支払い方法の中でもリボ払い(正式名称はリボルビング払い)という決済方法は魔法の決済方法です。欲しいものや必要なモノが今手元にお金がなくても、月々僅かの負担額で手に入れることができるからです。

たとえば、今のペースで貯金をしても買えるのは半年後、1年後というような商品でもリボ払いを利用すれば月々数千円~の負担で購入できてしまいます。

その一方で、リボ払いという決済手段は地獄の一丁目です。もし、この決済を利用した場合、借金地獄に足を踏み入れていることを自覚する必要があります。

そのくらい危険です。

 

なぜリボ払いは危険なのか?

リボ払いは毎月一定額を支払っていけばOKというクレカの決済方法です。たとえば、10万円のお買い物をしたとしても、月々5000円+手数料(金利)の支払いをしていくイメージです。

さらに、追加でお買い物をしたとしても月々の支払いは5000円でOKなので、月々の支払いがラクラクというのが売り文句です。

確かに支払い自体は楽なのですが、リボ払いは結局後払いをする借金にすぎないわけです。で、月々の支払いがラクラクというのは、単に返済をしていないだけです。

借金の残高自体は残っているわけなので、残高に対する手数料(金利)がガッポリ取られることになります。

  • 月々の返済額が少なすぎるので残高が減らない
  • 金利(手数料)は高め(低くても年利10%程度、高ければ年利15%ほど)

こうなるため、リボ払いというのは、金利分をカード会社にむしり取られる決済手段となっているわけなんです。さらに、リボ払いを日常的に使うことで、借金地獄まっしぐらへの地獄ルートが完成します。

利用額>月々の支払額で借金増殖マシーンになる

借金というのはたとえ少額であっても借金の元本を減らしていけば借金総額は少しずつですが減っていきます。ただ、リボ払いの怖いところは返済で総額が減るどころか総額が膨れ上がっていくケースが多いということです。

たとえば、月々の返済額が5000円というリボ払いを組んでいたとします。この人が毎月3万円のカード利用をする場合、毎月の元金返済を上回る勢いでリボ払いの未返済残高が増えることはわかりますよね。毎月2.5万円ずつ残高が積みあがっていきます。

しかもカード会社のリボ払いの返済方式は「元利定額」であることが多いです。これは月々の返済額は一定とし、元金部分と利息部分がそれに含まれるというものです。支払額が一定なのでわかりやすい反面、リボ残高が増えれば増えるほど返済に占める利息(手数料)の割合が大きくなるというものです。

以下は年率15%で元利定額方式で毎月3万円のお買い物をしてリボ払い(5000円)の返済を行い続けたときの表になります。

返済額 利息 元本返済分 新規買い物 残高増減 累積残高
1カ月 5,000 0 5,000 30,000 +25,000 25,000
2カ月 5,000 312 4,688 30,000 +25,312 50,313
3カ月 5,000 629 4,371 30,000 +25,629 75,941
6カ月 5,000 1,602 3,398 30,000 +26,602 154,766
12カ月 5,000 3,661 1,339 30,000 +28,661 321,509

毎月2万5千円の残高が増えると冒頭に書きましたが元利定額だとその返済の5000円の中に利息(手数料)が含まれます。そのため、実は利用が進めば進むほど、月々の支払に占める利息の割合の方が大きくなります。いわゆる負の複利効果が発生。

上記はあくまでもシミュレーションですが、12カ月には5000円の返済にしめる元金部分はたったの1,339円にしかならず、ほぼ利息を支払っているような状態になります

この状態になると一気にまとめて返済する手立てを講じないと、借金の雪だるまがどんどん大きくなっていうことになるわけですね。

気づかずにリボ払いになっていて多額の借金が積みあがっているケースも

よくあるケースは、カードが利用できなくなってなんでかな?と思ったら借金残高がリボ払いの上限に達しており、3桁万円の残高があることがわかって絶望するといった話を聞きます。通称「リボ天」というやつです。天井を迎えてしまったわけですね。

特に「自動リボサービス」などに登録をしてリボ払いであることに気づかずに使い続けて借金が積みあがってしまった……というような人もいます。

キャンペーンなどで何気なく登録してしまいその後で支払いがリボ払いになってしまっており、気が付いたら多額の残高が積みあがってしまったというケースですね。

前述のシミュレーションのように月々数万単位の利用であっても1年経てばそれなりの借金残高となり、高い利息がかかるようになってしまいます。

カード会社はあの手この手でリボ払いを勧めてくる

このように、利用者にとっては借金構造を作りやすいリボ払いですが、それはカード会社にとっては高い収益性をもたらしてくれる顧客という事になります。そのため、クレカ会社は基本的にリボ払いという決済方法を推奨してきます。

可愛らしい名称にしたり、キャンペーンでリボ払い、自動リボ払いなどに登録をさせたりします。節約できる人は逆にこのキャンペーンだけを上手に理解して活用していますが、一定割合はそのままリボを使ってしまい、大きな利息を払う人が出てきます。

また、前述のように「忘れさせる」ことによってリボ払いを続ける人も一定割合いるわけですね。

リボ払い系のキャンペーンに取り組む人はこれらの内容や必要なコスト、リボ払い設定の解除についてもちゃんと把握した上で取り組むようにしましょうね。