
スマホの購入において返却を前提としたプログラムが各キャリアより提供されています。たとえば、楽天モバイルでは執筆時点で最新機種の一つであるiPhone 17e(2026年3月11日発売)については24カ月(2年)の間、月々1円で利用できるようになっています。
2年使って機種代金は24円(+3,300円(税込)の返却事務手数料で端末総額3,324円(税込))という事になるわけです。
いやいや、そういう月々系のやつは毎月の通信料がかかるわけで結局は得するものではないという認識の人も多いと思います。ただ、必ずしもそうではありません。
原則として端末と回線は別々に契約できるケースが多く(※一部プログラムを除く)、2年間の割引だけを利用するという実質的なレンタルプログラムとして活用することが可能です。
今回はそんな各スマホキャリアが提供している1円×24カ月のようなプランの仕組みと活用術、それと現在利用可能なお得なiPhone 16およびiPhone 17e対応キャンペーンについて紹介していきます。
- 月々1円支払いの「端末購入&返却プログラム」の仕組み
- ドコモ、ソフトバンク、KDDI、楽天モバイルの実質2年レンタルの違いを比較
- 【重要】返却時にかかる「最大22,000円」の手数料の正体
- 【早見表】各社キャンペーンの総額シミュレーション(2年間利用時)
- おすすめの端末購入&返却プログラム
- 2年返却プログラムを利用するときに抑えておきたい重要な3ポイント
月々1円支払いの「端末購入&返却プログラム」の仕組み
「実質1円スマホ」と言われる端末購入&返却プログラムは、一見すると「高性能なスマホがほぼタダ」のように感じますが、その仕組みは“2年間のレンタル”に近いサービスとなっています。
全体像を簡単に説明しますね。
たとえば、端末代金が10万円のスマホがある場合。契約上はこの10万円を48回(4年)などで分割払いをします。この分割払いが前半後半に分かれます。
必ずしも前半部分が1円というわけではなく100円だったり、300円だったりすることもあります。ただ、いずれにせよ、前半の負担が極端に軽く、後半の負担が重く設定されています。その一方で、24カ月目以降であれば「端末を返却」することによって残りの支払い(残債)が免除されるという仕組みになっています。
なお、25カ月目以降で必ずしも返却をしなければならないわけではありませんが、後半は高額で割高な支払いをすることになるので、2年で返却をするのが実質的に前提となります。
ドコモ、ソフトバンク、KDDI、楽天モバイルの実質2年レンタルの違いを比較
| 特徴 | ドコモ / ahamo | au / UQ | ソフトバンク/ワイモバイル | 楽天モバイル |
|---|---|---|---|---|
| プログラム名 | いつでもカエドキプログラム | スマホトクするプログラム+ | 新トクするサポート+ | 買い替え超トクプログラム |
| 契約時事務手数料 | オンライン無料 | 3,850円(税込) | 3,850円(税込) | 無料 |
| 返却時の手数料 (利用料) |
最大22,000円(税込) | 最大22,000円(税込) | 最大22,000円(税込) | 3,300円(税込) |
| 手数料の免除条件 | 機種・時期・買替えで変動(ワイモバイル/UQは利用料0円の設定機種あり)。同一キャリアでの機種変更(買替え)を伴う返却で免除となる特典あり。 | 機種問わず一律。 買替え有無に関わらず発生。 |
||
| 故障時の対応 (査定落ち) |
最大22,000円(税込) | 最大22,000円(税込) | 最大22,000円(税込) | 最大22,000円(税込) |
| 返却タイミング | 23カ月目まで | 13カ月目~25カ月目 | 25カ月目 | 25カ月目 |
【重要】返却時にかかる「最大22,000円」の手数料の正体
制度の改定により、多くのキャリアで「最大22,000円(税込)」という数字が提示されるようになりました。これは大きく「プログラム利用料(特典利用料)」と「故障時利用料」の2種類に分かれており、それぞれ意味が異なります。この2つを混同しないことが重要です。
プログラム利用料/特典利用料とは
これは、残債免除の権利を行使(=端末を返却)する際に、端末が綺麗な状態であっても基本料金としてかかる手数料です。
以前は無料のケースが多かったですが、ソフトバンクの「新トクするサポート+(プレミアム)」などで設定され、ドコモの「いつでもカエドキプログラム」やauの「スマホトクするプログラム+」でも2026年2月〜3月にかけて最大22,000円の利用料が導入されました。楽天モバイルの「3,300円の返却事務手数料」もこれに該当します。
故障時利用料(ペナルティ)とは
こちらは、返却する端末に画面割れ、筐体の大きなへこみ、水没反応などがあり、各社の査定基準を満たさなかった場合にのみ発生するペナルティ費用です。
端末が正常であれば発生しませんが、故障しているとプログラム利用料とは別に、最大22,000円(税込)程度の故障時利用料が追加で請求されるリスクがあります。
手数料が免除される条件(同一キャリアでの買い替え等)
最大22,000円の「プログラム利用料/特典利用料」は、条件を満たせば免除される場合があります。代表的なのが「返却と同時に、同じキャリアで新しいスマホに機種変更(買い替え)をすること」です。
また、指定された機種(ワイモバイルやUQモバイルの一部端末など)では、そもそも利用料が0円に設定されているキャンペーンもあります。契約時には「この機種は返却時に利用料がかかるのか」「買い替えれば免除されるのか」を必ず確認しましょう。
【早見表】各社キャンペーンの総額シミュレーション(2年間利用時)
検索意図として最も多い「結局、すべて込みでいくらかかるのか?」が一目でわかるよう、各社の代表的なキャンペーンにおける実質総額をまとめました。端末だけの実質負担額と、回線維持費を含めた目安を比較検討してください。
| キャリア / 機種 | 端末代 (24カ月分) |
利用料 /事務手数料 |
故障なし前提の総額 (端末のみ) |
回線費 |
|---|---|---|---|---|
| 楽天モバイル iPhone 17e |
24円 | 3,300円 | 3,324円 | 1,078円~ |
| ワイモバイル iPhone 17e |
9,648円 | 0円 (※特典利用時) |
9,648円 | 858円~ 家族割 PayPayカード割 親子割 などで変動 |
| ソフトバンク iPad A16 |
3,840円 | 0円 | 3,840円 | 990円 |
※各費用は税込表記です。プランや割引適用状況によって回線費を含む総額は変動します。
おすすめの端末購入&返却プログラム
今使える、おすすめの端末購入&返却プログラムについて、端末代の安さと通信費込みのメリットを分けて紹介します。
楽天モバイルのiPhone 17e:端末総額3,324円
最新のエントリーモデル「iPhone 17e(256GB)」の端末代金をもっとも低く抑えられるのが楽天モバイルのプログラムです。
他社からの乗り換え(MNP)、「Rakuten最強プラン」または「Rakuten最強U-NEXT」の申し込み、そして「楽天カードでの48回払い」という3つの条件を満たすことで、1〜24ヶ月目の端末代金が月額1円(24回合計24円)となります。
25ヶ月目に端末を返却する際、事務手数料として3,300円(税込)が発生しますが、端末代と合わせても実質3,324円。通信費(3GBまで月額1,078円)を含めても、2年間トータルで約29,000円から維持できる圧倒的な低コストが魅力です。ただし、申し込み時点で3回線以上の解約歴がある場合は対象外となる点にご注意ください。
参考記事: iPhone 17e発売!17や16eとの違い、どこで買うのがお得? 楽天モバイル、ワイモバイル、ahamo、公式を比較
2年ごとにiPhoneを返却する前提で新機種へ回す人や、楽天カードでの48回払いが可能な人に向いています。逆に、一つの端末を自分のものとして長く使い続けたい人には不向きです。
ワイモバイルのiPhone 17e:端末総額9,648円
楽天モバイルの利用条件(楽天カード必須など)が合わない場合や、過去の解約歴等で利用できない場合に有力な選択肢となるのがワイモバイルです。
他社からののりかえ(MNP)で48回払い契約を行い、25ヶ月目に「特典利用の申し込み」と「機種回収(返却)」を完了させることで、実質9,648円(月額402円×24回)でiPhone 17e(256GB)を2年間利用できます。プログラム利用料もかかりません。
ワイモバイルは家族割引やおうち割光セットを適用することで月額料金を安く抑えられます。
参考記事: iPhone 17e発売!17や16eとの違い、どこで買うのがお得? 楽天モバイル、ワイモバイル、ahamo、公式を比較
楽天モバイルの条件が合わない人や、ワイモバイルの家族割引・光回線セット割などを適用して、通信回線費全体を安く抑えられる環境にある方に適しています。
ソフトバンクでiPad A16:端末総額3,840円(3GB通信費込・2年約2.7万円)
2025年3月発売の「iPad A16(第11世代・128GBセルラーモデル)」を、割引を適用して利用できるキャンペーンです。
オンラインショップ限定のスプリングセール割引と「新トクするサポート+」を組み合わせることで、24カ月間の端末実質負担額が3,840円(月額160円)に抑えられます。端末返却時の特典利用料(手数料)は無料に設定されています。
データ通信専用3GBプラン(月額990円)の契約が必要ですが、通信費や事務手数料を含めても2年間トータルで31,450円となり、Apple公式でWi-Fiモデルを一括購入するよりも費用を抑えられます。また、月額990円の回線契約であっても、ソフトバンク回線契約者向けのPayPayクーポンや、LYPプレミアム(通常508円/月が無料)といった各種特典が適用されます。
参考記事:【実質160円】iPad A16が月990円回線付きで激安!ソフトバンク新トクするサポート完全解説
外出先でも手軽にセルラー通信でiPadを利用したい人や、ソフトバンクの各種PayPay特典・LYPプレミアムを活用して月額費用の元を取りたい人におすすめです。
2年返却プログラムを利用するときに抑えておきたい重要な3ポイント
各社によって若干の返却時のルールややり方などの違いはあるものの、理解しておくべき重要な点は以下の3点です。
- 原則として端末の購入と回線契約は分離しており、途中で回線だけ解約、MNPは可能(一部例外あり)
- 返却手続きは自分自身で行う必要あり。割安期間以降は負担が重いので、キット到着後は即座に返送する。
- 端末は大事に扱う(画面割れなどで最大22,000円の追加費用発生リスクあり)
以下ではそれぞれを詳しく解説していきます。
原則として端末の購入と回線契約は分離。途中で回線の解約やMNP転出も可能
昔の割引プランの内容から、分割で端末を購入したとき、回線契約を変更することができないと思っている方も多いようです。ところが、現在は原則として端末購入と回線契約は分離されています。
こうした厳しい値引き上限の規制がある中で、高額な最新スマホを消費者が買いやすくするためにキャリアが主力としているのが「48回払い+返却で残債免除」という仕組みです。
- 端末は48回払いで購入
- 25か月目以降に返却すれば、残り(最大24か月分)の支払いが不要
- 単なる「値引き」ではなく、将来の端末の価値(残価)を差し引いた「残債免除」という形式をとることで規制をクリア
以上から、実質的に「48回払い+返却プログラム」で端末を購入するときに回線契約を行ったとしても、その回線契約はいつでも解約可能です。極端な話ですが、端末を2年毎月1円で購入後にMNPなどを利用して格安スマホ回線(MVNO)などに回線を切り替えることも可能です。
当然ながら短期の解約を繰り返すと通信会社の方から契約を謝絶される(いわゆるブラックリスト入りする)可能性が高くなります。こうしたリスクを下げるためには最低でも半年、できれば1年以上の継続をおすすめします。
返却手続きは自分自身で行う必要あり。25カ月目(ドコモは24カ月目)以降は負担が重いので気を付ける
もう一つ抑えておきたいのは「返却」です。
基本的にこの端末の分割購入は24カ月ではなく48カ月の契約になっており、後半部分に割高な料金を支払うことになります。
そのため、このルール上では24回だけを利用して、即返却するというのが賢い方法となります。それ以上の支払いは無駄金です。
- 1か月目:2026年3月
- 25か月目:2028年3月 ← 返却手続きをお忘れなく
上記のようになります。遅くとも2028年3月末までに返却手続きを完了させる必要があります。4月1日以降になると割高な分割料金の返済が始まります。
ルール上、返却をせずに期限を超過した場合、残りの高額な端末代金が一括請求される深刻なリスクがあります。残りの金額が丸々請求されることになりますので、申込をしたらすぐに返送しましょう。
端末は大事に扱う
これは自分で買った端末でも同じですが、2年後返却の場合、画面割れなども含めて端末が正常な状態でない場合には追加の費用負担が生じることがあります。
前述の通り、各社ともに画面割れ、筐体の大きなへこみ、水没反応などの故障があると、査定基準を満たさず最大22,000円(税込)程度の「故障時利用料」が発生することがあります。軽微な傷であれば返却可能なケースもありますが、基準はキャリアによって異なるため、契約前に必ず返却条件を確認しておきましょう。
そのため、日頃からケースや保護フィルムを使って丁寧に扱うのがおすすめです。
※最新情報は公式サイトで必ず確認してください
なお、返却期限の管理や査定リスクが面倒に感じる方は、最初から自分のものとして長く使える認定中古iPhoneのほうが向いています。機種選びやahamo・ワイモバイルのおすすめ購入先は、以下の記事で詳しく解説しています。