PayPayポイント運用というポイント運用(疑似的にポイントを投資してポイントが増減するサービス)を始めました。
スマホ決済サービスのPayPayにはチャージした内容によって3つの種類があります。
- PayPayマネー(銀行口座からチャージ)
- PayPayマネーライト(クレジットカードからチャージ)
- PayPayポイント(PayPayの決済ポイントやキャンペーンのポイント)
PayPayポイント運用は、このうち「PayPayポイント」を利用してポイント運用が可能なサービスとなっています。PayPayマネー、PayPayマネーライトは利用できません。
PayPayマネー、マネーライトが使えないため、チャージした残高は使えず、あくまでもPayPayの決済で得られたポイントを使った運用となります。
- PayPayポイント運用を始めるには?
- PayPayポイント運用のしくみ
- PayPayポイント運用における投資のルール、仕組み
- S&P500とNASDAQ100の違い
- PayPayポイント運用のスタンダードコースとチャレンジコースの違いと使い分け
- チャレンジコースとテクノロジーコースの使いわけ
- PayPayポイント運用攻略法は何かある?
- PayPayボーナス運用はおすすめ?
PayPayポイント運用を始めるには?
PayPayアプリから行うことができます。なお、投資サービスになりますが、あくまでもポイントを使った疑似投資なので証券口座などは不要です。誰でもPayPayボーナス残高があればすぐに始められます。
まだ、PayPayの登録(アプリ)がお済でない方は以下からダウンロード可能です。
PayPayポイント運用のしくみ
スマホ決済サービスを行っているPayPay証券会社(旧:One Tap Buy)とPayPayが提携して始めています。ポイントのままの疑似運用サービスなのでdポイント投資と同じように、証券口座は不要です。
1円相当の残高から運用可能となっています。
- チャレンジコース(S&P500の3倍連動)
- スタンダードコース(S&P500連動)
- テクノロジーコース(NASDAQ100連動)
- 金コース(金価格連動)
- 逆チャレンジコース(S&P500の3倍逆連動)
この5つから選択できます。それぞれ米国ETF(株価)と連動するようです。
チャレンジコースは「DIREXION S&P 500 3X(SPXL)」、スタンダードコースは「SPDR S&P500 ETF(SPY)」、テクノロジーコースは「インベスコQQQトラスト(QQQ)」、金コースは「SPDR Gold Trust(GLD)」、逆チャレンジコースは「Direxion Daily S&P 500 Bear 3X (SPXS)」と連動します。
リアルタイムで投資/引出が可能です。売買にかかる手数料は無料となっています。
※2022年3月24日以降、100円以上の買い付け時には1%の手数料が発生します
- PayPayアプリのホームから「ボーナス運用」を選択
- 規約同意
- コースを選択
- 運用ポイントの入力
- 完了
こんな感じです。PayPayボーナス残高があれば数分で運用がはじめられちゃいます。始めたら後は、実際の株価の動きによって運用しているポイントが変動していきます。
PayPay証券が提供しているサービスですが、証券口座の開設などは不要です。いつでもだれでも始めることができます。
PayPayポイント運用における投資のルール、仕組み
まずは、PayPayポイント運用のポイント運用サービスの基本的な仕組みを理解していきましょう。
運用ポイントは実際の株価に従って変動する
PayPayポイント運用は疑似的なポイント運用サービスです。投資したPayPayポイントは実際の株価の動きに応じて変動していきます。
株価が上がればポイント残高が増え、下がれば減少します。当然ですが、得をすることもあれば損をすることもあります。このあたりは普通の株式投資と同じです。
大きな特徴は米国株の取引時間外であっても投資ができるという点です。
本来、米国株の取引時間は米国東部時間の9時30分~16時です。日本時間に直すと以下のタイミングです。
- 23時30分~6時(冬時間中)
- 22時30分~5時(サマータイム中)
なので、通常の米国株はこの時間帯に取引ができます。
ただ、PayPayボーナス運用はこの時間帯の取引だけでなく、それ以外の時間帯も取引できます。実際、米国市場があいていない時間帯でもPayPayボーナス運用の残高は変動します。
取引時間外は独自の計算方法で価格を提示しており、月曜日朝~土曜日の朝まで24時間変動しています(土日は変動停止しているようです)。
PayPayポイント運用の売買手数料は無料
2022年3月24日以降、100円以上の買い付け時には1%の手数料が発生します。
分配金は出ないので注意(要、権利落ち対策)
一方、S&P500にポイント投資できるのであれば悪くないのですが、気になるのはやっぱり分配金がどうなるか?です。
PayPayボーナス運用で疑似投資をしている、「DIREXION S&P 500 3X(SPXL)」、「SPDR S&P500 ETF(SPY)」、「インベスコQQQトラスト(QQQ)」はどれも「分配金」が出ます。この分配金はPayPayボーナス運用では反映されません。
そのため、分配金が出ない分だけ損をします。ただし、これは権利落ち日という分配金が確定する日だけ運用しないという選択をとることで回避できます。
なお、SPYの場合は、「毎年3月、6月、9月および12月の各第3金曜日」となっておりますので、そのタイミングは運用しない(残高から抜いておく)ことをお勧めします。
ポイント運用サービスの権利落ちについては上記の記事を参考にしてください。
PayPayポイントの利用制限
- 1日(24時間)に追加できるのは50万円まで
- 1か月(過去30日)に最大200万円までしか追加ができない(買い物も含む)
となっています。まとまったペイペイポイント運用をしようと思ったときはこの制限が大きく影響するかもしれません。が、普通にやる分ならあまり気にする必要はないかもしれません。
S&P500とNASDAQ100の違い
S&P500はアメリカを代表する500社に対する株価指数です。米国の株式市場の約8割の時価総額をカバーしており、米国株全体に投資をしているというイメージになります。
一方のNASDAQ100は米国の新興企業向け株式市場で時価総額の大きい上位100社(金融除く)を対象とする株価指数。全体的な割合としてはテクノロジー系の企業の比率がSP500と比較して多いです。
ただし、NASDAQ100とS&P500の上位銘柄自体は実は共通の企業が多かったりします。
- S&P500の上位10銘柄
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾン
- フェイスブック
- アルファベット クラスA
- アルファベット クラスC
- バークシャーハザウェイ
- テスラ
- エヌビディア
- JPモルガン
- NASDAQ100の上位10銘柄
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾン
- フェイスブック
- アルファベット クラスC
- テスラ
- エヌビディア
- アルファベット クラスA
- ペイパル
- アドビ
過去の変動がそのまま将来の変動につながるわけではありませんが、過去の株価変動のリターンでいえばNADAQ>S&P500です。
一方で価格の変動率はNADAQの方が高いため、株価下落によるリスクも高いということになります。
PayPayポイント運用のスタンダードコースとチャレンジコースの違いと使い分け
用意されている「スタンダードコース」「チャレンジコース」の違いを詳しく紹介したいと思います。
スタンダードコースはS&P500という米国の株価指数に直接連動する運用方法となります。一方でチャレンジコースはそれの3倍の値動きをするように作られているETFです。
雑に言うとチャレンジコースはリスク3倍の運用手段です。上昇をすればその分だけ利益も出ますが、下落するとその分だけ損失も大きくなります。ハイリスクハイリターン志向の商品です。
今のように上昇基調の相場では強いのですが、ボックス相場(同じくらいの水準で上下を繰り返す相場)や下落相場には弱いです。基本的は「ここ一番」のタイミングで短期投資に利用するべき商品だと思っています。
チャレンジコースとテクノロジーコースの使いわけ
では、つづいて同じハイリスク型の「チャレンジコース」と「テクノロジーコース」の違いはどうでしょうか?チャレンジコースはそもそもS&P500の3倍の変動幅で動くレバレッジコースです。この二つの比較は「短期で勝負するならチャレンジコース」「長期運用するならテクノロジーコース」というのが私からのアドバイスになります。
そもそもレバレッジETFというのは長期運用に向きません。
株価は上下して動くので前日比3倍で動くETFはどうしても減価しやすいという特徴があるのです。
そのため、長期的にリスクを取ってポイント運用するならテクノロジーコースの方が優れていると考えます。一方で超短期で小さな値幅を取るならレバ3倍の方が圧倒的に動きが大きいのでチャレンジコースの方が良いでしょう。
PayPayポイント運用攻略法は何かある?
私が確認した限りですが日本の土日は動かないようです(祝日は動く)。土曜日の5時台は変動、月曜日の7時以降に変動を確認。なので、金曜日のNYの引け後に株価が大きくプラス方向に動きそうな時に投資するという手は有効です。
土日で大きく相場が動くことはあまりですが、「サンデーダウ(ウィークエンドダウ)」大きく動いたときはPayPayボーナス運用の指標とできます。これを利用してプチ攻略が可能です。
また、米国株取引時間中と時間外の価格の差を利用して米国株取引時間直前にちょっとした攻略タイムがあります。
詳しくは「PayPayボーナス運用の攻略法。月曜日の後出し投資と米市場開場前のアービトラージ投資」の記事でまとめています。
また、それぞれの攻略法についての具体的な予測値については以下の記事で更新しております。
①毎週月曜日朝7時のギャップを利用したPayPayボーナス運用攻略
毎週月曜日朝6時ごろ更新
②平日22時30分のチャレンジコースのアビトラ攻略の予測値と結果
平日更新。夕方と22時前後に更新
※米国市場の休場日は除く
PayPayボーナス運用はおすすめ?
PayPayをしっかり利用しているヘビーユーザーじゃないとそもそもポイント(PayPayボーナス)を貯めることができないという点は弱いです。
ずっと追加したままならいいですが、出し入れを前提にすると、PayPayでの決済時に優先消費されるので気を付けないといけません。
一方で手数料無料で米国株投資ができるという点は魅力と言えば魅力でしょう。
ちなみに、私もPayPayボーナスはゼロポイントだったのでPayPayボーナスが貯まるという「QuickPoint」というサービスでポイントをちょっとだけもらいました。
PayPayボーナスがないけどPayPayボーナス運用を試してみたいという方はどうでしょうか?「こちら」から登録いただくと、新規会員登録時にスクラッチが2枚(通常は1枚)もらえるそうです。
運営会社はソフトウェアのダウロードサービスの「Vector」を運営しているベクター社です。PayPayと何の関係が?と思いましたが、ソフトバンク・ヤフーの子会社なんですね、知りませんでした。