
アメックスのビジネスゴールドは、アメリカンエキスプレスがプロパーで発行している自社ブランドのクレジットカードです。クレディセゾンや楽天カードなどが発行しているカードの右下に「AMEX」のロゴがあるカードではなく、発行主体もアメリカンエキスプレスです。
法人または個人事業主向けのプレミアムカード。年会費は徐々に上がっており49,500円(税込)となっています。今ではさらに上位のアメックスのプラチナカードも年会費を出せば発行可能ですが、私はずっとゴールドを使っています。
個人事業主や法人設立と一緒につくられやすいカードですね。通常のビジネスカードホルダーだと会社経費の支払い等々での利用が多そうですが、ポイ活や特典活用の視点も入れておくと、年会費のお高いゴールドカードの活用の幅も広がります。
そんなわけで実際のホルダーとしてアメックスビジネスゴールドの良し悪し、向いている向いていないについて紹介していきます。
アメックスビジネスゴールド 紹介入会キャンペーン
ご利用ボーナス1: 50,000ボーナスポイント
ご入会後4ヶ月以内に合計80万円以上のカードご利用で獲得可能
ご利用ボーナス2: 50,000ボーナスポイント
ご入会後6ヶ月以内に合計150万円以上のカードご利用で獲得可能
ご利用ボーナス3: 【ご紹介プログラム限定】60,000ボーナスポイント
ご入会後6ヶ月以内に合計200万円以上のカードご利用で獲得可能
通常ご利用ポイント: 20,000ポイント
100円 = 1ポイント
合計200万円カードをご利用になった場合、20,000ポイント獲得。「合計180,000ポイント」は、年会費3年分以上に相当。
なお、紹介リンクは直接公開できないため、XでDMまたはお問い合わせフォームからご連絡いただければご紹介いたします。
- アメックスのビジネスカードの種類
- ポイント還元率と加盟店ボーナス
- 対象の空港ラウンジは追加で1名無料は地味に嬉しい。
- 年間利用額に応じたボーナス ビジネス・フリー・ステイ・ギフト(無料宿泊特典)
- Dellで使える7,000円OFFクーポン×2回
- アメックスのクラブオフ特典
- USJの貸し切りナイト抽選購入に参加できる、他AMEX限定イベントも
- アメックスのビジネスゴールドカードの弱み
- アメックスのビジネスゴールドカード向いている人、向いていない人
アメックスのビジネスカードの種類

アメックスのビジネスカードは一般カード(グリーン)、ゴールドカード、プラチナカードの3券種があります。また、法人代表者向けと個人事業主向けで分かれているので合計で6種類ということになります。
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード 13,200円
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード 49,500円
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード 165,000円
全体的に年会費はお高め。一方で特典もそこそこ多いため、うまくカードを利用できる人であれば黒字とはいかないかもしれませんが、いろいろと活用できる部分はあると思います。
今回は私が保有しており、おそらくアメックスのビジネスカードの中では一番発行数が多い「ゴールドカード」について掘り下げます。
ポイント還元率と加盟店ボーナス
基本のポイント還元率は1%(100円につき1ポイント)
公共料金(電力・ガス・水道)、税金、国民年金保険料、Amazon Payなどの決済では200円=1ポイント(0.5%還元)に下がります。また、電子マネーチャージ(楽天Edy、モバイルSuica)や寄付団体への支払いはポイント加算対象外です。
メンバーシップリワードプラス(3,300円)に登録すると対象加盟店での利用でボーナスポイントが最大3%付与。たとえばAmazonも対象です。アマギフ買って無条件3%還元は実は結構強かったりします。
アメックスのポイントの使い道
ポイントの使い道としては「メンバーシップリワードプラス」に登録しているとポイントの交換レートが上がります。航空会社のマイレージ、ホテルのポイントなどとも交換可能です。また、地味に嬉しいのは年会費にポイントを1P=1円で充当できます。

なお、ポイント交換はメンバーシップリワードプラス前提みたいなところがあります。それ以外ですと交換レートが大きく落ちるため、実質還元率は0.5%以下になりそうです。
また、不定期に交換レートアップキャンペーンなども実施されます。こうしたレートアップもうまく使うとお得にポイントを利用できます。
対象の空港ラウンジは追加で1名無料は地味に嬉しい。
国際線のVIPラウンジが使える「プライオリティパス」は対象外。
ただ、比較的秀逸なのは、国内線のカードラウンジ(国内28か所+ハワイ)での利用料金が本人+1名まで無料で使えます。この+1名というのは結構嬉しかったりします。
年間利用額に応じたボーナス ビジネス・フリー・ステイ・ギフト(無料宿泊特典)

年会費の値上げに伴って新設されました。アメックスビジネスゴールドの年間利用金額に応じた無料宿泊券です。
- 年間300万円以上:1室2名20,000円相当の宿泊券×1泊分
- 年間500万円以上:1室2名20,000円相当の宿泊券×2泊分
対象ホテルは東急が運営する「TsugiTsugi」の対象施設で、都市型からリゾート型までさまざまなホテルが揃っています。従業員や取引先へのギフトとして譲渡することも可能です。
なかなかの金額を要求されますが「百貨店ギフトカード購入」や「Amazonギフト券購入」といった決済修行もうまく利用しましょう。個人事業主や法人経営者であれば納税需要などもあると思います。アメックスカードで直接納税するよりもAmazonギフトカード購入(3%還元)からのAmazonPayでギフト券利用納税だと実質3%還元で納税できますよ。
詳細については「 税金(国税)がスマホアプリ納付に対応!手数料無料でAmazonPayやd払い、楽天ペイも対応 」もご覧ください。
また、ビジネスカード会員向けには「百貨店ギフト購入キャンペーン」なんかも年数回開催されるので、こちらでの修行もおすすめ。
Dellで使える7,000円OFFクーポン×2回

年会費の一部が回収できる特典です。
アメックスのビジネスゴールド会員は年間最大14,000円分の実質無料でDell製品を購入できます。
- 前期(4月1日~9月30日):最大7,000円のキャッシュバック
- 後期(10月1日~3月31日):最大7,000円のキャッシュバック
- 年間合計:最大14,000円分
Dellの商品に利用できます。7,000円だと微妙なところもありますが、周辺機器などの購入であれば実質無料で買い物ができます。不要ならメルカリ等で売却することもできて、年会費の一部回収に使えますね。
詳細は上記の記事で紹介しています。ポイントサイトも絡められますよ。
アメックスのクラブオフ特典
アメックス・ビジネス・ゴールド・カードのクラブオフ特典は、通常月額550円(税込)のVIP会員資格が無料で利用できる福利厚生サービスとなります。
- 宿泊施設:国内外のホテル・旅館で最大90%オフの割引(一部施設)
- レジャー施設:テーマパーク、映画館、スポーツ施設などのチケット割引
- グルメ:レストラン、居酒屋などでの優待
- ショッピング:提携店舗でのポイント還元や割引
- 育児・介護サービス:保育サービスや介護支援プログラムの優待
といった特典が用意されており特典を無料で利用できます。意外とトラベル関連はクラブオフ経由が随分安いことも多く、おすすめです。
参考: 個人利用OKな福利厚生サービスとお得な入会方法 クラブオフとベネフィットステーション
とはいえ、上記の記事でも紹介しているように個人単位でも加入可能なサービスはいくつかあるので必ずもアメックスビジネスゴールドでないとダメということはないのですけどね。
USJの貸し切りナイト抽選購入に参加できる、他AMEX限定イベントも
USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)を夜間貸し切りで使える「貸し切りナイト」
ローソンの抽選などがありますが、アメックスプロパーカードを対象に年に2回(夏と冬)アメックスの貸し切りナイトが開催されています。
確実を期すならプラチナカードの方が有利ですが、ゴールドカード会員も基本抽選に参加できます。私も過去3回当選して貸し切りナイトを満喫しました。
(ほとんど)並ばなくてよいというのは大変快適です。プラチナカードは最大6名、ゴールドカードは最大4名まで申込ができるのでファミリー旅行にも最適です。
実際の経験談や楽しみ方などは上記の記事でも紹介しています。
ちなみに、アメックスではUSJ以外にもいろいろとカード会員限定の特別体験系のイベントを多く開催しています。例として以下のようなものがありました。こうしたT&E(トラベル&エンターテインメント)系に強いのもアメックスですね。
横浜花火 特別鑑賞 Only for Amex
横浜「みなとみらいスマートフェスティバル」で、25分間で約20,000発の花火が打ち上げられる大型花火大会を会員限定エリアから鑑賞できるイベント
STAR ISLAND 特別鑑賞 Only for Amex
お台場海浜公園で開催される、音楽と花火がシンクロした最先端の花火エンターテインメントショーを会員専用エリアから鑑賞。
東京花火大祭 -EDOMODE- 会員限定席
東京湾で開催される花火大会を、快適な席とスペシャルディナー付きで鑑賞できるイベント
世界遺産 醍醐寺 特別観桜 Only for Amex
世界遺産・京都醍醐寺の三宝院を会員限定で貸切り、太閤しだれ桜などの名桜を鑑賞できる、アメックスの春の定番イベント
名古屋城 春の陣 桜観賞イベント
名古屋城内で桜のライトアップとプロジェクションマッピングを楽しめる、リアルとデジタルが融合した特別なお花見イベント
京都祇園 都をどり 貸切公演 Only for Amex
京都の伝統芸能「都をどり」を、史上初のカード会員限定貸切公演として鑑賞できる優美なイベント
全米オープンテニス 先行チケット
テニス四大大会の一つ、全米オープンテニスのチケットを一般より先行して購入
といったようなものがあります。無料参加といったわけではないですけど、こうした特別なイベントに参加できるというプライスレスな価値を提供しています。
アメックスのビジネスゴールドカードの弱み
デメリットと言える部分です。以下の点は考慮しておく必要があります。
- コンシェルジュサービス無し、プライオリティパス無し
- ポイントの出口、レートは決して良くない
高額な年会費にしてはという形になりますが、49,500円の年会費にも関わらず、いわゆる「コンシェルジュサービス(お店を探してもらったり、予約等の代行をお願いしたりできるサービス)」は付帯しておりません。
また、海外旅行等でつかえる空港VIPラウンジサービス(プライオリティパス)は付帯無しです。
この辺りは同じくらいの年会費のクレジットカードであれば、だいたいのカードに付帯しています。そう考えると、コンシェルジュサービスやプライオリティパスに魅力を感じている人にとってはアメックスビジネスゴールドは微妙……と言えそうです。
また、ポイントのところも1%還元とはいえ、実際の1ポイントを1円以上の価値で利用できるケースはあまり多くありません。ポイント価値を高めて使うのであれば、メンバーシップリワードプラス(3,300円)登録が実質的に必須となります。
このコストを考えてもプラスになるというのであれば、ある程度の高額決済をする前提というものが条件となりそうです。
アメックスのビジネスゴールドカード向いている人、向いていない人
最後のまとめです。
アメックスのビジネスゴールドが向いている人、向いていない人ということですが、基本的には”どれくらい決済するか?”が一番重要になりそうです。
年会費や年間決済特典なども考えると最低でも年300万円を決済するかしないか?が一つのボーダーになるように思います。月間だと約25万円ということになりますね。
これ以上の利用をする前提があり、アメックスの旅行やエンタメ系の特典に対して魅力を感じるというのであれば、たいへんおすすめのクレジットカードといえます。
一方でこれに合致しない人は基本的に向かない。と考えます。