dポイント投資の原資となるdポイントを、最も効率的に貯める方法の一つといえるのが、dカードGOLD(クレジットカード)の活用でしょう。
特に、ドコモユーザーであれば、毎月数千単位のポイントを貯めていくことも難しくありません。年会費11,000円に躊躇するかもしれませんが、実際のところ年会費以上の価値を生み出してくれる可能性のある高還元クレカです。
一方で、携帯電話料金の引き下げ競争などによって月々の回線費用は大きく下がってきています。回線費用が下がってくると、今度はポイント還元も小さくなり、結果としてdカードGOLDの年会費をカバーすることが難しいという状況にもなってきています。
今回はそんなdカードGOLDを使ったdポイントの貯め方や損益分岐点を紹介していきたいと思います。
2024年2月以降、dカードGOLDの10%還元はカード決済をdカードで行う必要があります。ahamoの還元はなくなっているし、dカードGOLDを保有だけするというメリットはほぼなくなりましたね。
- ドコモユーザーじゃないなら通常のdカードがおすすめ
- dカードGOLDのドコモユーザー向けの充実した特典を整理
- dカードGOLDの損益分岐点はどこ?
- クレジットカードとしてのポイント還元等のスペックも充実
- dカードGOLD(ゴールド)をお得に作る
ドコモユーザーじゃないなら通常のdカードがおすすめ
ドコモ、ドコモ光を使っていない。というのであればdカードGOLDを保有するメリットはかなり小さいため、dカードGOLDを保有する必要はありません。
また、ahamoにつては2022年12月31日をもって10%のポイント還元は終了しますので、ahamoユーザーにとっても同様に利用価値は大きく低下します。
その場合でdポイントを貯めたいクレジットカードを探しているというのであれば、dカードGOLDではなく、dカード(一般カード/年会費永年無料)をお勧めします。
dカードGOLDのドコモユーザー向けの充実した特典を整理
dカードGOLDはドコモユーザーにとってお得!ということは知られていますが、本当にお得なのか?充実した特典というものをまずは整理しましょう。
本当に年会費1万円(+税)を支払う価値があるかどうかを考える必要があります。
- ドコモの利用料金の10%分がポイント還元
- ドコモ光(光インターネット)も10%還元
- dカードGOLDケータイ補償特典で紛失や全損を補償(10万円まで)
- 家族カード1枚無料で配偶者も同上の特典が付く
ドコモユーザーの方は10%還元とケータイ補償の二つの特典だけでも正直、年会費分の価値はあります。単身者ではなく夫婦でドコモユーザーなら家族カード1枚無料の為、特典が倍になりますので、入らない理由はないレベルです。詳しく見ていきましょう。
最大の特典はドコモの利用料金の10%が還元されるとうこと!
dカードGOLDをドコモユーザーが持つべき最大の理由の一つがポイント還元です。通常ドコモ利用料金の1%分のdポイントがもらえるのですが、dカードGOLDユーザーはなんと10倍の10%分です。
- 通常ユーザー:1%還元
- dカードGOLDユーザー:10%還元(1%+9%)
たとえば、月の支払額が5000円なら500P(dカードGOLDによる増量分は450P)が還元されます年間だと5400円で年会費のほぼ半分はペイできる計算になります。この特典がまず一つ目のメリットですね。
以前よりもドコモ料金が下がったこともあり、逆にdカードGOLDとしての特典は小さくなった印象があります(かつてはこの10%特典だけで年会費がペイできた……)
重要な点として本特典はdカードGOLDと紐づけされている携帯電話番号に対して自動的に適用されます。ドコモ料金の支払いをdカードでしなくても特典対象となります。このほかにも、GOLD特典として「ドコモ光特典」「dカードGOLDケータイ補償特典」「家族カード特典」があります。
ahamoユーザーは3000円の利用分までカード利用が10%還元(2022年12月末終了)
ドコモ回線でもahamoを利用している場合は特典内容が異なります。
ahamoユーザーはドコモ料金の10%還元がない代わりに、dカードでのお買い物について月3000円までのお買い物を上限に10%ポイント還元となります。
年間で3600円相当の還元になりますね。なお、この10%還元はahamo料金も対象になります。家族カードも考えると2倍の7200円相当、年会費をこれだけでカバーはできないとはいえ、6割以上はこの還元でカバーできる計算になりますね。
※2022年12月31日をもって本特典は終了
また、ahamoユーザーで料金をdカード払いにしている場合は月のデータ通信量が+5GBされます。
ドコモ光がお得になる(ドコモ光も10%還元)
前項で書いたようにドコモ光(光インターネット)の料金も10%還元になります。
もともとドコモユーザーにとってはシャアパック等の利用状況で大変お得なインターネットサービスです、ドコモユーザーであれば、ほとんどの方はフレッツ光を利用するよりもインターネット回線料金は安くなるはずです。
前述の「シェアパック」などを使っているなら確実に安くなります。
その安くなった価格にプラスして、dカードGOLDでさらにお得になります。
先ほど紹介している名声でも「ドコモ光のdカード特典分」として月に360ポイントを受け取っています。年間だと4,320円も得ができている計算になりますね!
ちなみに、フレッツ光(NTT東西)を利用しているなら転用手続きですぐに切り替え可能ですし、dポイントももらえます。
なお、ahamoユーザーでもドコモ光の10%還元分は対象になります。
dカードGOLDケータイ補償特典がついている
dカードGOLDの特典というと10%ポイント還元特典が目立ちますが、実はこっちのdカードGOLDのケータイ補償という特典も非常に大きいです。
最近のスマホは高額化しており、万が一の盗難、紛失、故障に備えてドコモの機種購入時(機種変更時)にケータイ補償という保険に入っている方も多いのではないでしょうか?
たとえば、ドコモのiPhoneなら「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」というものがありますね。月額750円(iPhone6S以降)があり、11,000円で水濡れ・全損・紛失・盗難・破損・故障・ご購入から1年を超えた自然故障などを補償してくれる保険です。
750円って地味に高いですよね。年間だと9,000円もかかります。最新のiPhone12などのように端末代が高くなると1000円以上します(;'∀')
でも、dカードGOLDを持っていればその保険料も不要です。
dカードケータイ補償とは、ご利用中の携帯電話端末が、ご購入から3年以内に、偶然の事故により紛失・盗難または修理不能(水濡れ・全損等)となってしまい、新たに同一機種・同一カラーの携帯電話端末(以下「新端末」といいます)をドコモショップ等で、ご契約中のdカードを利用してご購入いただいた場合にご購入費用の一部を補償する、dカードの会員向けの特典です。
実は私も先日使わせてもらい、iPhone7→iPhone12へと実質的に無料で機種変更ができてしまいました。
ドコモの保険と完全に互換というわけではありませんが、登録機種に対して3年間・最大10万円までが補償されるので、ドコモ側の保険料が節約可能です!
4年目以降は保険が効かなくなりますが、そこまで使ったから、ケータイ補償を使って旧機種を買うより、新機種への買い替えでも問題ないでしょう!この保険だけでもかなりのコスト削減になりますね。
家族カード特典が秀逸、家族も本会員同様の特典が受けられる
ここまで紹介した各種特典は家族カードにも適用されます。dカードGOLDは家族カードが1枚無料で発行できます。
つまり、家族1名分のドコモ料金の10%ポイント還元の他、dカードGOLDのケータイ補償といった保険面での特典も受けることができます。
夫婦でドコモなら特典も2倍ということになります!
dカードGOLDの損益分岐点はどこ?
支払うコストという面からdカードGOLDの損益分岐点を考えていきたいと思います。
- ahamo契約:年間3600円相当の還元
- ドコモ光契約:年間4320円相当の還元
- ドコモ契約:年間5000円~6000円相当の還元※契約プラン、利用状況で異なる
という感じになりますね。
dカードGOLDの場合、2名までは家族カードで特典対象にできます。よって条件別に票にすると以下のようになります。
ドコモ光なし | ドコモ光あり | |
---|---|---|
ahamo(単身) | 3600円相当 | 7920円相当 |
ドコモ(単身) | 5500円相当 | 9820円相当 |
ahamo(夫婦) | 7200円相当 | 11520円相当 |
ドコモ(夫婦) | 11000円相当 | 15320円相当 |
ahamo+ドコモ | 9100円相当 | 13420円相当 |
ケータイ補償(保険)部分を無視するとしたらこんな風になりますね。
基本的に夫婦で利用していることが前提で、ドコモ光を契約しているというケースであればdカードGOLDは年会費を支払ってもプラスになるという形になります。
単身(あるいは夫婦いずれかは別のキャリアを使っている)という場合だとdカードGOLDを作るメリットは低くなります。
クレジットカードとしてのポイント還元等のスペックも充実
また、クレジットカードとしてのポイント還元等の一般的なスペックも充実しています。
- 基本ポイント還元は1%
- iDやd払いと組み合わせることでポイント還元がさらにUP
- d払い関連のキャンペーンでも必須
- ゴールドカードなので空港ラウンジ等の特典もあり
- こえたらリボ活用で+αのポイント還元実現
- 年間100万円、200万円以上の利用でのご利用額特典
まず、基本のポイント還元は1%です。比較的高いポイント還元率となっています。それ以上にうまく活用する方法もあります。
iDやd払いと組み合わせることでポイント還元率がさらにUP
たとえば、ドコモのスマホ決済サービスのd払いで支払い方法をdカードにしておけば、ポイント還元率はd払い分が上乗せされ1.5%となります。
- d払い分:0.5%
- dカードGOLD決済分:1.0%
- 合計:1.5%
2022年6月以降はd払いで決済をしたとき、dカード以外のクレジットカードを支払い元に設定している場合、d払い分のポイント還元が行われなくなるというように変更されましたのでd払い利用時のdカードの重要性は大きく高まっています。
ゴールドカードならではの特典もある
実質的には年会費以上の特典があるdカードGOLD(ゴールド)ですが、こちらのカードは世間一般的にいわれる「ゴールドカード」に分類されます。
- 全国28の国内線ゴールドカードラウンジが無料で使える
- 最大1億円の海外旅行傷害保険がセット
- 最大5000万円の国内旅行傷害保険
などが利用できます。国内外の旅行時の安心や空港利用時のラウンジが使えるなどの特典もフル活用できます。
その他、ショッピングでもdポイントが貯まる1%以上も
dカードGOLDはカードショッピングで1%相当のdポイントが貯まります(100円あたり1ポイント)ただし、「こえたらリボ」を活用すれば、ポイント還元率は1.5%になります(0.5%加算)。
上手にやればポイント還元率が1.5%というお化けカードになります。
dカード/dカードGOLDのこえたらリボのやり方は少しだけ複雑ですので以下の記事を参考にしてください。
dp-invest.hateblo.jp
うまく活用しましょう。
年間100万円、200万円以上の利用でのご利用額特典
年間100万円、年間200万円以上のdカードGOLDの利用でそぞれ1.1%相当のクーポンが通常のポイント還元とは別にもらえます。
- ケータイ購入割引クーポン
- dショッピングクーポン
- dミールキットクーポン
- メルカリクーポン
などで、100万円利用なら11000円分、200万円りようなら22000円分がもらえます。
なお、計算されるタイミングは「12月16日〜翌年12月15日」となっています。
月間に必要な決済額は100万円なら84,000円、年間200万円なら167,000円の利用が必要になります。少しハードルは高いですが、チャレンジする価値はあると思います。
dカードGOLD(ゴールド)をお得に作る
dカードGOLDは普通に申込をするだけで、特典があります。
- ドコモ料金のdカード設定:1000P
- 入会翌月、翌々月の利用分の25%ポイント還元(上限各5000P):10000P
となっています。合計で11000Pですね。
ちなみに、獲得できたdポイントについては2020年3月からdポイントは実質的に現金化が可能になっています。ポイント還元された分は現金化してしまえば年会費等の充当に充てることも可能です。