ドコモやahamoの携帯電話料金の支払いにおいて最適なクレジットカードは何なのか?ということを検証したいと思います。
ドコモのクレジットカードというと10%還元などの特典のあるdカードGOLD)が真っ先に頭に浮かぶ方も多いと思いますが、実はdカードGOLDはドコモ料金(ahamo料金)の支払いにはそこまで向いていなかったりします。
dカードGOLDは実はドコモ料金支払いの最適解ではない可能性
まず、ドコモ料金(ahamo料金)といえば「dカードGOLD」が検討されると思います。ドコモの場合は料金の10%還元、ahamoの場合は3000円利用まで10%還元+パケット5GB増量(2021年9月以降)などがユーザー向け特典として示されています。
本カード自体の特典やメリットについては以下の記事でまとめていますので、ご一読いただけると幸いです。
これらの特典はカード会員向けの特典であり、実はドコモ料金(ahamo料金)の支払いは関係がなかったりします。カードの保有していれば受けられる特典というわけです。
一方で、ご存知の方も多いと思いますが、dカードの「ポイント付与対象外」の一覧に「ドコモ料金」とあるように実は利用料金分はポイント付与対象外なのです。
そのため、いくら電話料金を使ってもdカードのポイントは付与されません。
dカードでドコモ料金を払うと決済分のポイントが機会損失
ドコモ料金自体の支払額が大きい場合は、ポイント還元が受けられなくなる点の機会損失が大きくなります。仮に月に1万5000円の支払いがあれば年間に以下の損失が生じます。
- 1%還元の場合:1800円相当
- 2%還元の場合:3600円相当
dカードGOLDの10%還元特典は保有していればOKなので、たとえば、dカードGOLD保有のドコモ利用者の場合、他のクレジットカードでドコモ料金を支払えば、10%相当分のdポイントに加えて、決済に設定したクレカ分のポイントももらえることになります。
d払い・ドコモ払いの「電話料金合算」はポイント付与対象外になる
d払いでは決済方法をクレジットカード払いにしておけばd払いのポイント+クレジットカードのポイントの二重取りが可能です。これはdカードを設定していても同様です。
ただし、以下の画像のようにd払い(電話料金合算)で支払いをしてドコモ料金の決済をdカードにしている場合はポイント付与対象外になります。
なので、ドコモ料金をdカードで支払いをする設定にしている場合、d払い(電話料金合算)を利用するとd払い分のポイントしか還元されずもったいないです。この場合は電話料金合算ではなく、クレジットカードで支払いをするようにしましょう。
なお、Amazonでのd払いは電話料金合算方式しか選択できないため、Amazonでd払いを使ったお買い物(Kindle100%還元本購入を含む)などを活用している人はdカードをドコモ料金の支払いカードに設定をすると損ということになります。
dカードをドコモ料金の支払いクレカにしてもよい人はどんな人?
以上から、クレカのポイント還元的にいえば、dカードGOLDは保有するだけでOKで、実際に支払いをするのは他のポイント還元率が高いクレカにしちゃうというのが最適解なわけです。
ただし、一部の特典や割引の利用についてはdカードをドコモ料金(ahamo料金)の支払いに充てていることが条件であるケースもあるので、そこだけ注意しておきましょう。
dカードお支払い割(ドコモで2年縛りを付けたくない方)
ドコモは2年縛りの契約と縛りなしの契約があります。縛りありの方は途中解約で1000円の違約金がかかります。一方で縛りなしの契約は料金が+187円高くなっています。
しかしながら、dカードをドコモ料金に充てればこの187円がdカードお支払い割として割引されます。187円×12=年2244円の割引ですね。
- ギガホプレミア(定期契約あり):7018円
- ギガホプレミア(定期契約なし):7205円-▲187円=7018円
となるので、そもそも定期契約ありにしておけば同じ料金になります。ちなみに定期契約ありの場合は、2年縛りとなり違約金は1000円です。これなら私は定期契約ありで契約します。
なお、5Gプランの「5Gギガホプレミア」「5Gギガライト」の契約プランには定期契約ありのプランが無くなっています。5Gプランをドコモで契約する人はdカードお支払割があるほうがお得なのでドコモ料金はdカードで支払うのが良いかもしれません。
ahamoユーザーは+5GBのボーナスパケット
ahamoは+5GBのボーナスパケットが2021年9月から付与予定です。ahamo利用者の方で上限を超えちゃいそうなヘビーユースな方はいいかもです。
ちなみにahamoは20GBまでがプラン内で、+1GBごとに550円のコストがかかります。ahamoにしたいけど20GBじゃ足りない!という人はdカードで支払い充当してもいいかもです。
逆に20GBで十分というなら不要です。
なお、ahamo契約の特典の「dカード GOLDご利用額10%還元特典」については、ahamoの携帯番号を登録しているdカードGOLDでの支払い全部が対象になります。あえてahamo料金(電話料金)をdカードに設定しなくてもOK。
毎月300ポイント(3000円利用)までは他のショッピング分も対象になります。
なお、年会費、遅延損害金、電子マネーチャージ、募金、国民年金保険料等の支払いは対象外です。
dカードに新規入会したらとりあえずはドコモ料金の支払いをしよう
ちなみに、dカードGOLDに新規入会した場合、「dカード GOLDの作成(入会)のポイント還元」の一部がドコモ料金の支払いをdカードGOLDに設定していることという条件付きです。
とりあえず入会したばかりであればdカードで支払いをして、ポイントが着弾するまではそのままにしておきましょう。変更はマイドコモからネットで可能です。
ドコモ料金(ahamo料金)はどのカードで支払うべきなのか?
ドコモ料金の支払いを行うべき、お勧めのクレジットカードについては、普通にポイント還元率が高いクレカで良いと思います。
ちょっと前まではドコモ料金を支払うクレジットカードの変更はドコモショップに行かないと無理みたいな状況でしたがようやくオンライン対応できるようになりました。マイドコモから変更手続き可能です。
還元率の高いクレジットカードとしては以下のようなカードがあります。
- マネックスカード(1%)
- VISA LINE Payクレジットカード(1%+1%還元・期間限定)
- 楽天カード(1%還元)
- リクルートカード(1.2%還元)
ちなみに、携帯電話料金の支払いはプリペイド系ではNGです。revolutもドコモ料金はダメっぽいです。
マネックスカード
2021年10月までなのであまり残り期間もないのであえて作るべきかは微妙ですが、マネックスカードは通常1%還元+2%還元です。なお、今冬にはマネックスカードを使っての投資信託クレカ投資がスタート予定なのでカードを持っておいてもよいと思います。
なお、マネックスカードはマネックス証券の口座保有者の実が管理ページ内から申し込み可能です。
VISA LINE Payクレジットカード
2022年4月30日までの期間限定ですが、通常1%に加えて+1%の2%還元のVISA LINE Payクレジットカードです。年会費無料(年1回以上の利用が条件)。還元ポイントはLINEポイントと使い勝手も良いです。
ただいまポイントサイト(ライフメディア)経由で4000円還元。
楽天カード
基本ポイント還元率は1%
ただいまポイントサイト(ハピタス)経由で10500円還元。さらに公式CPで7000円分のポイント還元もあります。8月23日10時まで。
リクルートカード
常時1.2%還元の年会費無料カードです。貯まるポイントはリクルートポイントでPonta、dポイントのどちらにも交換できます。ポイントサイト案件は少なめで、現在はライフメディア経由で1200円還元です。
なお、リクルートカードは公式のキャンペーンがあります。毎週金曜日10時~月曜日9時59分まではさらに+2000Pされるのでリクルートカード作るなら週末がおすすめです。
年間利用額をねらうのもアリかも
また、表面的なポイント還元だけでなく、年間利用額特典との兼ね合いも考えたいところです。()内はドコモ料金の支払いで貯まる通常のポイント還元率。
- エポスゴールド(0.5%還元):年間100万円利用で1%相当の+αのポイント還元
- 三井住友ゴールドNL(0.5%還元):年間100万円の利用で1万Vポイント還元
携帯電話料金は毎月定期的に発生する料金で年間でそこそこの金額になるということを考えると年間利用額ボーナスのために活用するのもアリかもしれません。