イオンSUGOCAカードは、イオンカードとJR九州の交通系ICである「SUGOCA」が一体化したクレジットカードです。一見、JR九州エリアに住んでいる人向けのクレカなのかな?と思う方も多いと思いますが、このイオンSUGOCAカードは、保有することによってWAON POINTの利用価値を拡張することができるという特徴があります。
本カードを所有するとイオンカードの利用などで貯まるポイントである「WAON POINT」を「JRキューポ(JR九州の共通ポイント)」に交換をすることができるようになります。
普段からイオンでのお買い物が多いのでイオンがお得になるイオンカードが欲しいという方はもちろん、すでに他のイオンカードをすでにお持ちでWAON POINTを貯めているという方も、イオンSUGOCAカードは大変メリットの大きいカードです。
基本スペックはイオンカードと同じ。イオン系列利用がお得
まずは基本の特徴を紹介します。イオンSUGOCAカードはイオンカードが発行するクレジットカードで交通系ICの「SUGOCA」が付帯したカードです。
- ポイント還元率:0.5%
- 貯まるポイント:WAON POINT
- 年会費:無料
- 国際ブランド:VISA
基本的にはごく標準的なクレジットカードになります。また、イオンカード全体に言えることですが、イオンカードは「ショッピング保険(ショッピングセーフティー保険)」が強いです。購入してから180日以内に被害にあった場合は、年間50万円まで補償があり、スマホやPCなども対象になるという幅の広さが強みです。
また、以下のようにイオンでの利用の優待があります。
- イオングループはいつでもポイント2倍(1.0%相当)
- 毎月20日、30日はイオン対象店舗で5%OFF(お客様感謝デー)
- 毎月10日はありが10デーでポイント5倍(2.5%還元相当)
イオンをよく使っている人にはお得なクレジットカードだと言えるでしょう。
WAON POINTとJRキューポとのポイント交換が可能
後ほどより詳しく紹介しますが、イオンSUGOCAはイオンスクエアメンバー登録の上、JRキューポにポイントを交換することができます。なお、複数枚のイオンカードをお持ちの方はWAON POINTを合算して交換が可能です。
このJRキューポへのポイント交換という点が、イオンSUGOCAカードの最大のメリットです。
※交換ができるのはイオンカードの利用やキャンペーン等で貯まる「WAON POINT」です。電子マネーのWAON残高に交換可能な「WAONポイント」は交換できませんのでご注意ください。
通常のイオンカードとイオンSUGOCAカードの違い
イオンSUGOCAカードを作るか、それとも一般のイオンカードを作るかを迷っている方向けに違いを紹介します。
- JCBブランド、mastercardブランドが選べない
- 年間利用額に応じてイオンゴールドへの無償アップグレードができない
- ディズニーデザインなどのデザインカードは存在しない
この点が通常のイオンカードと比較したイオンSUGOCAカードの弱みといえます。ちなみにイオンカード(通常)とイオンSUGOCAカードは二枚持ちも可能ですので、必要なら2枚持ちすればよいだけかと思います。
JQ SUGOCAとの違い
同じイオンカードが発行する「JQ SUGOCA」というクレジットカードもあります。こちらはカードの券種が「JQカード」となりますので、貯まるポイントはWAON POINTではなく、JRキューポが直接貯まります。
ただし、JQ SUGOCAに関してはWAON POINTとのポイント交換機能が供与されません。JRキューポが貯まるクレジットカードが欲しいのであれば個人的にはJQ SUGOCAよりは「JQカードセゾン」の方がおすすめです。
WAON POINTとJRキューポの交換ルートが開通する唯一無二のクレジットカード
さて、このイオンSUGOCAカードの最大のメリットであるJRキューポとのポイント交換について掘り下げていきます。
イオンSUGOCAカードはイオンのポイントである「WAON POINT」が貯まりますが、付帯しているSUGOCA(JR九州の交通系ICカード)がある関係で、WAON POINTとJRキューポ(JR九州の共通ポイント)とを交換できるようになります。
この交換は他のイオンカードでは対応しておらず、イオンSUGOCAカード独自の特典となります。
なお、貯めているWAON POINT自体は他のイオンカードの間で合算をすることができますので、イオンカードの利用などで貯めたWAON POINTをJRキューポに交換をすることができるという優秀な機能を持つことができます。
ポイント交換までの流れ
なおイオンSUGOCAカードで貯まるWAON POINTを交換する流れを簡単に紹介します。
まず、JRキューポというポイントは「SUGOCA(JR九州の交通系IC)のポイント」と「JR九州のネット予約」と「JQカードのポイント」の3つのポイントが統合されたものです。
この3つのポイントはそのままだと「別々」に貯まるのですが、JR九州 Web会員ID(メールアドレス)として統合(合算・おまとめ)をすることができます。このID(メールアドレス)にイオンSUGOCAカードの裏面に記載のSUGOCA IDを登録することでポイントの紐づけが完了します。
その上で、イオンSUGOCAカードからポイント交換をするとSUGOCA IDにJRキューポが交換され、紐づけしているJR九州 Web会員IDに対してJRキューポが加算されます。
JRキューポと交換できることの意味
JRキューポって何?という方もいるかもしれませんが、このJRキューポは「ポイ活民必携!JQカードセゾンの魅力」や「貯めるべきポイントの選び方とポイント交換・ポイント増量の活用術」の記事でも紹介している通り、各種ポイントのハブ(中継地点)として大変優秀なポイントとなっています。
- Tポイント(相互交換可能)
- Gポイント(相互交換可能)
- 永久不滅ポイント(相互交換可能)
- Pontaポイント
ポイント交換サイトの「Gポイント」とも相互にポイント交換ができるので、ポイント交換を通じて他の様々なポイントに交換をすることができます。
ポイント交換を通じてポイント価値を「増量」できる
JRキューポとの交換ルートができることで、ポイント交換の幅が広がります。
ポイントというものはできる限りその価値を「増量」して使うことが重要です。たとえば、マイルに交換するにしても効率(マイル交換レート)の高いポイント交換を使うべきです。
たとえばANAマイルの場合、100円のポイント交換したときのマイルは30マイル前後~70マイルほどとポイント交換のルートによって大きな差があります。当然ですが交換レートが良いポイント交換をするのが良いですね。そうした交換ルートを広げられるのもJRキューポとの交換ルートを持つ価値になります。
このほか、直近では年2回程度実施されている「dポイントへのポイント交換での増量」のキャンペーンでもJRキューポ経由で増量に参加が可能です。
たとえば、直近だとdポイント15%増量(2023年3月)がありました。
dポイントは実質現金化も可能なポイントということを考えると、WAON POINT→JRキューポ→永久不滅ポイント→dポイントとポイント交換を駆使することによって、WAON POINTの価値を1.15倍にすることができるわけです。
ちなみにイオンSUGOCAカードの入会キャンペーンで獲得できるWAON POINTも交換できますので、この入会キャンペーンのポイント分も実質増量できるということになりますね。
エムアイポイントとの交換ルートも確立
このほか、三越伊勢丹系のクレジットカードである「エムアイカード」で貯まるエムアイポイントとWAON POINTは相互交換に対応しておりますので、エムアイポイントを貯めている人はイオンSUGOCAカードを保有することでエムアイポイントをWAON POINT経由でJRキューポにポイント交換をすることもできるようになります。
と、こんな感じでイオンSUGOCAカードを保有することでポイント交換の幅が大きく広がるようになります。
ポイントサイト案件は基本なし 公式キャンペーンは利用可能
このようにポイ活をしている人たちにとって人気があるクレジットカードの為、JQセゾンと同様にポイントサイト案件として提供されることはほぼありません。
ただし、イオンカードが公式に提供しているキャンペーンは適用対象になりますのでイオンカードがキャンペーンを強化しているタイミングで申し込みをするようにしましょう。
2023年5月10日まではWebからの入会&利用、イオンウォレット(アプリ)登録で最大で11000WAON POINTが獲得できるキャンペーンを実施しています。
- 2万円~4万9999円利用:2000WAON POINT
- 5万円~9万9999円利用:5000WAON POINT
- 10万円以上利用:10000WAON POINT
※すでにイオンウォレットを利用してる人は、イオンSUGOCAを追加登録すればキャンペーン対象になります。
さらにU29(29歳以下)の方なら利用金額の5%がキャッシュバックされるキャンペーンも実施しています。ちなみに、同種のキャンペーンをイオンカードで過去に利用したことがある人であっても、イオンSUGOCAカードで利用していなければキャンペーン適用となります。