JQカードセゾンはクレディセゾンがJR九州と提携して発行しているクレジットカードです。JR九州のポイントである「JRキューポ」がたまるクレジットカードです。
スペック的にはポイント還元率が0.5%、年会費は条件付き無料(年1回以上のショッピングで無料。ない場合は1,375円・税込)といったように決して優れたクレジットカードではありません。ただし、このクレカはポイ活をやる上では切っても切り離すことができない強い特徴を持っているのです。
その役割はJR九州のポイントである「JRキューポ」が貯まる、交換できるという点にあります。本カードを保有することでJRキューポを貯めることができるようになり、JRキューポを永久不滅ポイントやGポイントなどの他社ポイントと交換が可能になります。
この機能によってポイント交換の「ハブ」として利用することができるようになります。ポイントを貯めて交換するポイ活をやっている人には非常に魅力的なクレジットカードといえます。
2023年3月からはゴールドカードも登場してポイント還元面でもさらに注目を集めています。
- JQカードセゾンを持つべき理由
- JRキューポを通じてポイント交換のルートが開ける(Gポイント、Tポイント、永久不滅ポイント)
- JQカードセゾンは年会費無料で維持可能なアメックスブランドとして優秀!
- アミュプラザでお得にお買い物できる
- JQカードセゾンへのお得な入会方法
- JQエポスとJQセゾンの違いは?
- JQカードセゾンGOLDが2023年3月1日に誕生
JQカードセゾンを持つべき理由
- JRキューポを通じて多数のポイント交換ルートの「ハブ」的な存在となる
- 年会費無料で維持可能な貴重なアメックスブランド
- アミュプラザでお得にお買い物できる
この辺りが大きな理由です。
JRキューポを通じてポイント交換のルートが開ける(Gポイント、Tポイント、永久不滅ポイント)
JQカードセゾンを保有することで以下のポイントルートが開通します。
- JRキューポ⇔Tポイント
- JRキューポ⇔Gポイント
- JRキューポ⇔永久不滅ポイント
- JRキューポ⇔エムアイポイント(+WAON POINT)
これによって以下のような活用ができるようになります。とにかく最大のメリットはポイント交換ルートが広がるということです。
それがどうした?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ポイ活の真骨頂はポイントを交換していくことでその価値を増量させていくことです。
- dポイント増量交換
- PontaのauPAYポイントへの増量交換
- QuoカードPayへの増量交換
- マイル交換の増量
- MUJIショッピングポイント増量交換
- ウエル活、ポン活(お試し引換券)
- Vポイント交換増量
などポイントを別のポイントに交換するだけでその価値を高めることができる案件に年に何度も遭遇します。
そうしたときにポイント交換のルートを持っていることが重要なのです。詳しくは「貯めるポイントの選び方。ポイント交換や利用で価値が高まるものを貯めよう」でも紹介していますが、ポイント交換で○○%増量キャンペーンを利用すれば、ノーリスクでポイント資産を大きくブーストすることができるようになります。そうした際にこのJQカードセゾンがあれば強い力を発揮するのです。
JRキューポとGポイントの交換が可能になる
最大の強みの一つがJRキューポとGポイントの交換ができるようになることです。Gポイントとはポイント交換サイトで、様々なポイントと提携をしており、ポイントとポイントを交換できます。
たとえば、「JRキューポ⇔Gポイント→dポイント」というようにGポイントを経由することによってポイントを他のポイントに交換できるようになります。
また、Gポイントは不定期にポイント交換での増量キャンペーンなどもやるのでそういうキャンペーンとの併用にも使えます。
Tポイントを他のポイントに交換できるようになる
ポイントプログラムの中でも「Tポイント」は少し特殊で非常に多くのポイントをTポイントに交換することはできるけど、Tポイントを他社ポイントに交換することはできなくなっています。
ただ、数少ないポイント交換先として「JRキューポ」があります。そのため、JQカードセゾンがあれば、Tポイント→JRキューポとして交換し、さらにJRキューポをGポイントに交換することで、Tポイントを様々なポイントに交換することができるようになります。
永久不滅ポイント運用や永久不滅ポイント経由のマイル交換など
また、JRキューポと永久不滅ポイントを交換するためにはこのカードを保有するしかありません。永久不滅ポイントはプリンスポイントへのポイント交換など唯一無二の交換ルートを持つほか、永久不滅ポイント運用サービスといったポイント運用サービスもあるため、このルートがあるとポイ活の幅が広がります。
また、ANAマイルへの交換で「永久不滅ポイント→みずほ→ANAの交換ルート」は現状最高のレート(70%交換)となっています。
参考:ANAマイルのポイント交換での貯め方
この他、「MUJI Card」が必要になりますが、「永久不滅ポイント→MUJIショッピングポイント」の交換ルートは20%増量となります。無印良品で約17%も安くお買い物できるわけでこのポイント交換ルートもオススメです。
永久不滅ポイント自体は貯めづらいポイントですが、JQカードセゾンがあれば、他で貯めたポイント→JRキューポ→永久不滅ポイントというポイント交換をすることによって、お得にマイルを貯めることにも活用できます。ちなみに、永久不滅⇔JRキューポのルートを作れるのは今のところ本カードだけです。
なお、JRキューポ→永久不滅ポイントの交換をするためにはJQカードセゾンだけでなく、永久不滅ポイントが貯まるセゾンカードが必要です。
JRキューポとエムアイポイントが(実質)相互交換可能になる
JRカードセゾンだけでなく、「エムアイカード(またはエムアイカードプラス)」というクレジットカードが必要になりますが、三越伊勢丹のエムアイポイントとも実質的な相互交換ができるようになります。
JRキューポ⇔マイコイン(myCoin)⇔エムアイポイント
というポイント交換ルートがありますのでJRキューポをエムアイポイントに相互交換できます。エムアイポイントについてはWAON POINTとの相互交換が可能ですので、イオンカードをお持ちの方は、実質的にJRキューポ⇔WAON POINTの交換までできるようになりますね(ちょっと長いですが)。
JQカードセゾンは年会費無料で維持可能なアメックスブランドとして優秀!
もう一つのメリットは貴重な年会費無料のアメックスブランドだということです。
セゾンカードのアメックスブランドのクレジットカードは「アメックスキャッシュバック」というお得な特典が利用できることがあります。Amazonが30%OFFになったり、ファミマが30%還元になったりと大きなお得特典が不定期に提供されています。
このキャンペーンでは「セゾンカードの枚数」がモノを言います。枚数分エントリーできるので30%還元のような大きなキャッシュバックを数の力で2倍、3倍とできるわけです。
一方、大抵のアメックスブランドのクレカは年会費が必要なことが多いです。せっかくのキャンペーンが合っても無駄に年会費を払うのは考え物ですよね。ですが、JQカードセゾンは年1回利用で次年度年会費無料にできます。
年1回の条件はセゾンアメックスキャッシュバックの案件を何かしらやることで年会費無料で維持できるはずです。ポイント交換のハブとして使えるクレカとしての側面だけでなく、セゾンアメックスキャッシュバック用のクレカとしても貴重です。
なお、JQカードセゾンはAMEXの他、JCB、VISA、Mastercardと他のブランドでも発行可能ですが、セゾンアメックスキャッシュバックがあることからAMEXブランドでの発行を強くお勧めします。
アミュプラザでお得にお買い物できる
九州外の人にとってはあまりメリットはないかもしれませんが、JQカードはJR九州のクレジットカードですので、JR九州の商業施設である「アミュプラザ」や「アミュエスト」などの施設での5%還元などの特典を受けることができます。「プレミアムデイズ」のような特定タイミングだと10%還元とかもあります。
アミュプラザは九州各地の主要駅にありますので、よく利用する方にはメリットがあります。
JQカードセゾンへのお得な入会方法
特にないです。ポイントサイト案件もないので、普通に入会するしかないです。
ポイ活をやっているとキャンペーンも何もやっていないのにクレカを作ることに罪悪感を覚えてしまうようになって、作りたくても作れない!という方も多いかもしれません。私もそんな気分になります。
ただ、そんなことしなくても入会する人が多いカードなんでしょうね。見事に何もキャンペーンがないです。もちろん、過去に全くなかったわけではないので、それを待つというのも一つの選択肢だとは思いますけど。
JQエポスとJQセゾンの違いは?
ちなみに、同じJQカード(JQ CARD)にはセゾンカード以外にもエポスカードが発行しているJQエポスというクレジットカードもあります。
こちらも同じなのか?といわれると少しだけ違います。
JQセゾンの強み
JRキューポ⇔Tポイント、JRキューポ⇔Gポイント、JRキューポ⇔永久不滅ポイントというポイント交換ルートができるという点が大きな強みといえます。特に永久不滅ポイントをからめたルートが作れるのはJQセゾンですね。
JQエポスの強み
JRキューポ⇔Tポイント、JRキューポ⇔Gポイントの二つのルートはできますが、永久不滅ポイントへの交換ルートがありません。一方でJQエポスは博多駅エリアを利用している人はこのカード一枚でJR九州(アミュプラザ)とマルイ(博多マルイ)の両方の商業施設で特典を受けられるというメリットがあります。
以上から、ポイント交換のルートづくりという目的であればJQエポスよりもJQセゾンの方が使い勝手は良いといえます。一方で永久不滅ポイントはいらないかなーという人であればJQエポスの方でもよいかもしれませんね。
JQカードセゾンGOLDが2023年3月1日に誕生
JQ CARD セゾンの上位カードとしてJQ CARD セゾン GOLDが発表されました。年会費11,000円、年間50万円以上の利用で年会費が無料となり、招待(インビテーション)を受けた人は年会費が永年無料となります。
ポイント還元率は通常のJQカードセゾンと同様ですが、年間利用額50万円に対して2500ポイント、年100万円で1万ポイントのボーナスが付与されるという特典付きです。また、対象の加盟店での利用は通常の3倍~5倍(1.5%~2.5%ポイント還元)となります。
特にボーナスポイントが強いです。現状だと「大和コネクト証券」のクレカ積立もポイント還元ならびにボーナス還元対象となりますので、年間ボーナス獲得もちょっと工夫すれば余裕です。貴重なJRキューポを上手に貯められるクレカなのでぜひ無料インビテーションを獲得しましょう。
無料インビテーションとは?
カードを利用しているとセゾンPortalに年会費永年無料でJQカードセゾンGOLDにアップグレードできるという案内(インビテーション=招待)が来ます。年会費11000円がずっと無料になるわけなのでかなり魅力的です。
私もインビテーションが来たのでアップグレードしました。利用金額はほとんどなく、決済額はほぼCONNECTのクレカ積立だけでしたので条件をそこまで厳しくないと思います。
年50万利用、年100万円利用ってどうすればいい?
セゾンポケットやCONNECTのクレカ積立といったクレジットカードを使った投信積立に同カードが設定できます。
当初はJQセゾンだとポイント付与対象外という話でしたが蓋を開けてみたらJQカードでの積立でもポイント付与がされました。それでいて年間の決済額にも反映されるようです。
年100万円ですが、セゾンポケット、CONNECTでそれぞれ月5万円まで積立できますので、両方やれば年間で最大120万円まで決済ができます。つまりこれだけで年間100万円のノルマクリアできます。投信は毎月積立をしても適当なタイミングで売却するなどすれば資金的な問題もそう大きくないでしょう。
クレカ積立の特徴や基本については「クレカ積立のおすすめ証券会社比較とメリット、デメリット」の記事で詳しく解説しています。大和コネクト証券、セゾンポケットについては以下で個別にも紹介しています。順番的には大和コネクト証券>セゾンポケットという順で良いと思います。
参考①:大和コネクト証券のクレカ積立解説
参考②:セゾンポケットのクレカ積立解説
対象加盟店でポイント5倍
- ローソン
- セブン-イレブン
- U--NEXT
- ABEMA
などがポイント5倍になります。なお基本ポイント還元は0.5%なので5倍なら2.5%還元です。悪くはないと思いますが、「三井住友銀行のOlive」ならローソンやセブン-イレブンがタッチ決済だけで5%~15%還元ということを考えると特筆すべき強さとまでは言えないと思います。
直接申し込みする?それともインビテーションを待つ?
JQセゾンGOLDは2023年3月1日以降で直接申し込みが可能となっています。
なお、公式サイト(プレスリリース)においては「※ご招待(インビテーション)により申込された方は年会費永年無料」という表記がありますので、直接申し込みでなく招待経由でJQセゾンGOLDにアップグレードの場合は初回から年会費無料で同カードを保有できます。
私は通常のJQセゾンは保有していますので、このままJQセゾンGOLDのインビテーションを待ってみたいと思います。
(追記)2023年6月にインビテーションが来たのでアップグレードしました。