
SBI証券で口座開設をすると「メインポイント」の設定ができます。このメインポイントを設定しておくと、SBI証券での各種取引(投資信託の保有や株式の売買など)で、指定したポイントが自動的に貯まるようになります。
2026年3月現在、SBI証券では「Vポイント(旧:Tポイントを含む)」「Pontaポイント」「dポイント」「PayPayポイント」「JALマイル」の5種類の中から、メインポイントを選択することができます。
本記事では、これら5種類のポイントプログラムの違いを「投資への使いやすさ」「日常の汎用性」「還元率アップ施策」の3軸から徹底比較し、どれを選ぶのがご自身にとってお得なのかを分かりやすく解説します。
- 【Vポイント】 三井住友カードやOliveを使っている方、コンビニ・飲食店をよく利用する方(総合力で有力)
- 【Pontaポイント】 au PAYを利用する方、ローソンの「ポン活」等でポイント価値を高めたい方
- 【dポイント】 ドコモユーザーや、毎週の「d曜日(+3%還元)」でネットショッピングをする方
- 【PayPayポイント】 日常の決済をPayPayに集約しており、貯まったポイントをすぐに街のお店で使いたい方
- 【JALマイル】 特典航空券や「どこかにマイル」で旅行に行きたい方
- 結論!ポイントの選び方と5種類の比較表
- SBI証券のメインポイントサービスとは?
- 各ポイントプログラムの特徴と出口戦略
- シミュレーション(実際どれくらい貯まる?)
- 知っておくべきデメリットと注意点
- まとめと口座開設後の3ステップ
結論!ポイントの選び方と5種類の比較表

SBI証券のメインポイント選びで迷ったら、SBI証券内でポイント投資(再投資)にも使える「Vポイント」か「Pontaポイント」から選ぶのが失敗しにくい有力な選択肢です。
3つの比較基準
メインポイントを選ぶ際は、以下の「3つの軸」を基準に判断しましょう。
- 投資に使えるか:貯まったポイントをそのまま投資信託や株式の買付(再投資)に利用できるか。
- 日常で使いやすいか:自分の生活圏で無理なく消費できるか、またはお得な出口(価値が上がる交換先)があるか。
- 還元強化施策があるか:設定することで、普段の買い物の還元率がアップするなどの相乗効果があるか。
5種類の比較表
これらの基準をもとに、5種類のポイントの特徴とおすすめ度を一覧表で比較しました。
| 比較項目 | Vポイント | Pontaポイント | dポイント | PayPayポイント | JALマイル |
|---|---|---|---|---|---|
| おすすめ度 (※) |
★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 投信マイレージ (保有で貯まる) |
最大0.25%相当 ※低コストファンド等は銘柄ごとに低率(約0.0175%〜)が適用されます。 |
最大0.125% ※左記の0.5倍 |
|||
| ポイントでの 投資信託買付 |
○ 可能 | ○ 可能 | × 不可 | × 不可 | × 不可 |
| 独自の出口戦略 | 対象コンビニ等で還元率アップ、WAON POINT経由でウエル活 | au PAYマーケットで増量交換、ポン活 | d曜日の利用やドコモの通信料金への充当 | 日常のPayPay決済でそのまま消費できる | 特典航空券や「どこかにマイル」で価値を高める |
※おすすめ度の判定基準:投資への利用可否、還元率アップ施策の有無、日常での使いやすさ(出口の強さ)を総合的に評価しています。
表の通り、SBI証券内で貯まったポイントをそのまま「投資信託の購入(ポイント投資)」に充てることができるのは、VポイントとPontaポイントのみです。投資の複利効果を狙うなら、この2つのいずれかを設定するのが基本となります。
SBI証券のメインポイントサービスとは?
メインポイントサービスは、SBI証券を利用するだけでポイントが貯まる非常にお得な制度です。主に以下のような取引でポイントが貯まります。
- 投資信託の保有(投信マイレージ):保有残高に応じて毎月ポイント付与
- 国内株式手数料マイレージ:支払った売買手数料に応じて付与
- 金・銀・プラチナの購入:買付代金に応じて付与
- SBIラップのおまかせ運用:残高に応じて付与
- FXの取引:取引数量に応じて付与
特に恩恵が大きいのが「投資信託の保有(投信マイレージ)」です。NISA口座で保有している投資信託もポイント付与の対象となるため、長期投資をするなら必ず設定しておくべきサービスです。
保有ポイントは他社(他のネット証券)と比較しても還元率が高めです。
クレカ積立ポイントとの違い
SBI証券では、三井住友カードなどを使った「クレカ積立」でもポイントが貯まります。初心者が混同しやすいのですが、クレカ積立でもらえるポイント(買付時)と、本記事で解説するメインポイントサービス(保有時)は完全に別物であり、両方同時にポイントをもらう(併用する)ことができます。
参考:SBI証券のクレカ積立を解説 還元率・おすすめカード・設定方法・ファンドの選び方のまとめ
・入口(積立時):三井住友カード等の「クレカ積立」で毎月ポイントを稼ぐ
・出口(保有時):残高が積み上がったら「投信マイレージ(メインポイント)」で稼ぐ
この組み合わせを利用することで、ポイント還元を最大化できます。
設定方法・変更締切・付与タイミング
口座開設をしたら以下の手順で忘れずに設定をしましょう。設定はいつでも変更可能です。
- SBI証券にログイン
- 「サービス案内」→「ポイントプログラム・お取引優遇」へ進む
- 「SBI証券ポイントサービス」→「メインポイントの設定」を選択
ポイントの計算は月末に行われ、翌月の10日0時がポイント設定の〆切となります。ポイントが付与されるのは11日夕方(JALマイルは14~17日)です。受け取るポイントを変更したいときは、10日0時までに変更すれば間に合います。
仲介口座の注意点
メインポイントを5種類から自由に選べるのは、SBI証券の「通常の口座(無印)」のみです。特定の仲介口座経由で開設した場合は、貯まるポイントが固定されて変更できない場合があります(例:東急カード仲介口座はTOKYU POINT固定など)。自由にポイントを選びたい場合は、通常の口座へ切り替える必要があります。
各ポイントプログラムの特徴と出口戦略
主テーマである「どのポイントがお得か」を判断するため、それぞれのポイントの強みとおすすめの使い道(出口戦略)を整理しました。読者の皆様のライフスタイルに合わせて選んでください。
Vポイント
メインポイントを「Vポイント」に設定する最大のメリットは、「Vポイントアッププログラム」の対象になることです。
対象のコンビニや飲食店で三井住友カード(またはOliveフレキシブルペイ)を使ってスマホのタッチ決済を行うと、還元率が大幅に跳ね上がります。
たとえば、基本の還元率(0.5%)+スマホタッチ決済分(最大+6.5%)で、通常の三井住友カード(NL)でスマホタッチ決済を行うと最大7%、OliveフレキシブルペイのクレジットモードならOlive契約特典等が加わり最大8%となります。ここに「Vポイントアッププログラム」などの条件が加わることで、トータル最大20%還元(景品表示法上の上限)を目指すことができます。
- 当月、投資信託の買付が1回以上:+0.5%
- 当月、国内株式または米国株式の取引(約定)が1回以上:+0.5%
- 当月末のNISA口座の投資信託の保有資産評価額が50万円以上(三井住友カードまたは三井住友銀行仲介口座):+1.0%
(1)はクレカ積立だけで達成できますし、(2)についても比較的容易です。これだけで対象店舗でのお買い物が常時1%アップということで実利的にもメリットがあります。
参考:Olive・三井住友カードのタッチ決済で最大20%還元|条件とやり方を解説 Vポイントアッププログラム、家族ポイント
SBI証券の取引(投信買付やNISA残高など)で還元率を底上げするには、SBI証券Vポイントサービスの登録、V会員番号の登録、対象カードの登録、SMBC IDの登録など、複数の連携設定を完了させておく必要があります。「SBI証券を使えば自動で上がる」わけではないため、事前の設定を確実に行いましょう。
【おすすめのポイントの出口戦略】
SBI証券での「ポイント投資」に再利用するのが最も王道です。または、VポイントをWAON POINTに等価交換し、毎月20日のウエルシア薬局で利用する「ウエル活(価値が1.5倍になる)」で日用品を節約するルートも非常に強力です。
Pontaポイント
Pontaポイントは、Vポイントと同様にSBI証券でのポイント投資(再投資)に利用できる優秀なポイントです。au PAYカードを利用している方や、au経済圏の方に有力な選択肢となります。
【おすすめの出口戦略】
「お得なポイント交換所」を利用して、Pontaポイントをau PAY マーケット限定ポイントに交換する際、最大50%増量(条件あり)や、誰でも10%増量させることができます。または、ローソンのお試し引換券(ポン活)に交換することで、1ポイントの価値を1.5〜3円相当に引き上げて使うことが可能です。
dポイント
ドコモユーザーやdカード利用者に適していますが、SBI証券内のポイント投資には利用できない点に注意が必要です。
【おすすめの出口戦略】
毎週金・土曜日の「d曜日」にネットショッピングでd払い(ポイント充当)をして+3%の還元を受けたり、ドコモやahamoの通信料金に充当する(税引前の金額から引かれるため消費税分がお得になる)使い方が手堅くおすすめです。
参考:dポイントのお得な使い方
PayPayポイント
PayPayポイントもSBI証券内のポイント投資には利用できませんが、日常の決済インフラとして最も普及しているため、ポイントの使い道に困ることはありません。
【おすすめの出口戦略】
複雑なポイント交換ルートなどを考えず、日常のコンビニやスーパーでのPayPay決済で「現金代わり」としてそのまま消費するのが最もシンプルで間違いのない使い方です。
JALマイル
JALマイルは、他のポイントが「1円=1P」の価値で計算されるのに対し、「2P=1マイル」相当の価値基準となっているため、貯まる数字自体は他と比べて半分になります。また、ポイント投資にも利用できません。
【おすすめの出口戦略】
国内線の特典航空券と交換したり、「どこかにマイル(往復一律7,000マイル)」を利用することで、1マイルの価値を2円〜数円に引き上げて旅行を楽しむのが王道です。
参考:JALマイルの価値と上手な貯め方 金融ポイ活でも貯まるJALマイルは使い方も大事
シミュレーション(実際どれくらい貯まる?)
具体性が湧くように、人気のインデックスファンド「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を保有し、毎月積立をした場合のシミュレーションを見てみましょう。
※同ファンドの投信マイレージ付与率は「年率約0.028%」として計算します。
- 保有ポイント(投信マイレージ):年間 約280ポイント
- 積立ポイント(クレカ積立):年間 3,000ポイント(250P × 12ヶ月)
- 合計:年間 約3,280ポイント 獲得!
- 保有ポイント(投信マイレージ):年間 約2,800ポイント
- 合計:年間 約2,800ポイント 獲得!(何もしなくても自動で入ってきます)
少額のうちはクレカ積立のポイントがメインとなりますが、資産が1,000万円、2,000万円と増えてくると、保有ポイントだけで毎年数千円〜数万円相当のポイントが自動的に生み出されるようになります。
知っておくべきデメリットと注意点
メインポイントサービスを利用するにあたり、以下の注意点やリスクも知っておきましょう。
アクティブファンドなど信託報酬が高い銘柄は、ポイント付与率も高め(最大0.25%など)に設定されています。しかし、高い手数料を払ってポイントをもらうより、最初から手数料が圧倒的に安いインデックスファンドを買うほうが、結果的に手元に残る利益は大きくなります。
| 銘柄例 | 信託報酬(コスト) | ポイント還元 | 実質コスト |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim S&P500 | 約0.08% | -0.028% | 約0.053% |
| 高コストファンド例 | 2.0% | -0.25% | 1.75% |
ポイントに目が眩んで高コストファンドを選ばないように注意してください。
投資信託の保有ポイント(投信マイレージ)は、証券会社が受け取る信託報酬を原資としています。そのため、運用会社がファンドの信託報酬を引き下げた場合、自動的にSBI証券のポイント付与率も引き下げられる(改悪される)構造になっています。永久に同じ付与率が約束されているわけではない点を理解しておきましょう。
まとめと口座開設後の3ステップ
SBI証券のメインポイントサービスは、設定しておくだけで各種取引に応じて自動的にポイントが貯まる、資産形成において欠かせない制度です。クレカ積立と併用することで、投資効率を最大化できます。
投資効率や出口の使いやすさを考えると、おすすめは「Vポイント」または「Pontaポイント」です。これからSBI証券で投資を始める方は、以下の3ステップで取りこぼしなくポイントを貯める環境を構築しましょう。
- 口座開設:まずはSBI証券の総合口座を開設します。
- メインポイント設定:ログイン後、「Vポイント」等を選んで設定を完了させます(必須)。
- クレカ積立設定:三井住友カード等で投資信託の積立設定を行い、買付時のポイントも確保します。