
松井証券のクレジットカードによる投資信託の積立投資のサービス内容が発表されました。2025年5月24日からサービスを開始しています。
結論から言うと”すでにJCBカードを普通に使っている人以外は使いづらい”という印象です。カッチリはまる人は使えるでしょうが、そうでない人は見送りも一つです。
キャンペーンが開催されているタイミングでは、まずまず強いのでうまく活用しましょう。
松井証券のクレカ積立のサービス内容についての要点
- 2025年5月24日より提供開始
- JCBオリジナルシリーズのクレジットカードで投資信託の積立が可能
- 積立上限:月間10万円まで
- 通常のポイント還元率
- プレミアム券種: 最大1.0%
JCB ザ・クラス:55,000円
JCBプラチナ:27,500円
JCBゴールド ザ・プレミア:16,500円
JCBゴールド:11,000円 - 一般券種: 最大0.5%
JCB カード W:年会費無料
JCB カード S:年会費無料
- プレミアム券種: 最大1.0%
- 「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」と併用可能
※毎月要エントリー
JCBカードについては以下のようにポイントサイト経由で作るとポイント還元付きでお得に作成できます。
・JCB CARD W(Plus L)
JCBカードの年会費無料カード。ポイント還元率が通常のJCBカードの2倍(1%還元)なのも特徴。Plus Lは女性向け特典がプラスされた形です。
なお、年齢制限があり39歳以下の人しか作れません。
>>moppy経由で6,000円相当ポイント還元
・JCB カードS
JCBカードの年会費無料の最もスタンダードなクレジットカード。基本ポイント還元率は0.5%。国内外20万ヵ所以上で割引が受けられる「JCBカードS優待クラブオフ」が最大の魅力。スマートフォン保険が付帯しており、画面割れなどを補償します(自己負担1万円などの条件)
>>ハピタス経由で4,200円相当ポイント還元
松井証券 & JCBオリジナルシリーズ新規入会
積立金額キャッシュバック!!10万積立で16,000円~17,000円キャッシュバック

期間:2025年11月4日~2026年1月12日
【対象カード】
JCB CARD W(16%)
JCBカードS(16%)
JCBゴールド(17%)
JCBプラチナ(17%)
【手順】
❶松井証券に口座開設
❷JCBカードに申込
❸同カードでクレカ積立を設定
❹5万円以上を同カードでショッピング
これでOK。11月カード入会なら1月のクレカ積立分が16%~17%還元となります(これに加えて0.5%~のポイント還元もあります)。10万円積立が良いですね✨
ポイント還元のしくみ。毎月5万円以上の買い物しないとポイント還元ゼロ

すごく気を付けたいのはポイント付与のルールです。額面上のポイント還元ルールは0.5%または1.0%還元なのですが、月間利用額5万円以上という点に注意が必要です。
条件の月間利用額は、クレカ積立以外のショッピング利用のみが対象となります。なお、各種年会費・データ維持料、ショッピングリボ・分割・スキップ払いの各手数料、キャッシングサービスご利用分、電子マネーチャージご利用分など一部のご利用分は対象外となります。
このように記載されております。つまり松井証券でのクレカ積立以外でクレジットカードを毎月5万円以上買い物等に使っておかないと、クレカ積立のポイントはあげないよ。というルールになっているわけですね。
数千円とか1万円くらいならわかりますし、利用額にしても年間で○○万円というのはまだわかりますが、毎月というのは結構ハードル高いですね。しかも結構極端……。
電子マネーへのチャージについてはJCBはそもそも結構厳しいですからこれもダメであれば結構限られてしまいますね。対象になるであろうなぁと思われるものについては「スタバカードへのチャージ」が挙げられます。
JCBの特約店なのでチャージのポイントも高いですが、毎月5万円もスタバ使うやつはいないということを考えると端数調整には使えるにしてもこれだけでは微妙ですね。
※JCBカードWの場合、スタバカードへのチャージは5%相当還元、JCBゴールド以上であればチャージのポイント還元率は10%相当となります。
付与されるポイントは使いづらいJCB OkiDokiポイント
また、付与されるポイントはJCBのOkiDokiポイントです。JCBのOkiDokiポイントについては正直ポイントプログラムの中でも使いづらいポイントです。最低交換ポイント数も比較的高めな上、交換するポイントによっては交換レートがよろしくないです。
松井証券のクレカ積立の還元率では1OkiDokiポイント=5円相当で計算していますが、5円相当で交換可能な先は少ないです。
- ビックカメラ:5円
- JCBプレモ:5円
- ベルメゾンポイント:5円
- ジョーシン:5円
- セシール:5円
- nanaco:4.5円
- dポイント:4円
- Ponta:4円
- スタバカード:4円
- Amazonでポイント利用:3.5円
- 楽天ポイント:3円
というようになっており、汎用性の高いポイントへの交換であれば1ポイントの価値は4円くらいになるという印象です。
新規向けのキャンペーンも罠が多い。最大7%還元はNISA口座作らないとポイントアップしないしくみ
サービスローンチに合わせて、ポイント増量キャンペーンもやります。

これも実は罠があります。それはポイント増量キャンペーンが「単独」ではなくて「ステップ制」になっている点です。
たとえばステップ3のスイープ入金設定はやりやすいですが、これが適用されるにはステップ1、ステップ2のどちらも満たした状態でないと適用されません。そのため、最大のポイントアップを取るにはかなり厳しいハードルがあるといえそうです。
そもそもNISA口座は一人1口座しか作ることができませんので、すでに他社で運用している場合は2024年中にNISAを松井証券に移しておかないと2025年分は利用できないことになります。
そこまで前もってやっておかないとダメなわけですね……。
松井証券のクレカ積立、やる?やらない?どんな人に向いている?
他のクレカ積立と比較してかなりやるべき人を選ぶ案件だと思います。
すでにJCBプロパーを保有しており毎月5万円以上は決済している人であれば、ぜひ松井証券のクレカ積立はやってみるべきだと思います。特にJCBの最上位クレジットカーであるJCB the Classについてはインビテーション制のクレジットカードです。この取得を目指している人は松井証券のクレカ積立を加えることで年間の利用額実績を積むことができますので、ザクラス取得の近道といえそうです。
また、不明ですがJCBの年間利用額に算入されるのであればJCBスターメンバーのポイントアップに影響する可能性もあります。
一方で「松井証券のクレカ積立を目的として新規にJCBカードを作って松井証券でクレカ積立はじめる」というのは結構ハードルが高いと思います。やらない方がいいとまでは言いませんが、あまりお勧めしません。
JCBプロパーカードを作りたいという人が松井証券クレカ積立をきっかけにつくるというのであればよいかもしれませんが。
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