単元未満株取引というのは、株式の通常の売買単位である単元株(100株単位)よりも小さい株数単位での株取引のことを指します。
1株~99株の単位で株を売買する取引となります。100株単位よりも小額の資金で株投資ができるというのが最大のメリットです。
この単元未満株取引をうまく活用していきましょう。かつては手数料が高すぎてやる価値は薄かったのですが、最近はスマホ特化型のネット証券の台頭によってコストも低くなってきました。
今回はその中でも単元未満株取引に特に優れるネオモバ(SBIネオモバイル証券)とマネックス証券を中心に比較していきます。
単元未満株取引のメリット
そもそも単元未満株取引はどんなメリットがあるのか?という点を紹介します。
- 値嵩株に手軽に投資ができ、少ない資金で幅広く投資ができる
- 端株優待投資ができる
- 楽天銀行との組み合わせで「配当金受取プログラム」の最適化スキームが組める
価格の高い値がさ株にも小額から投資でき、少ない資金で幅広く投資ができる
値がさ株というのは、株価水準が高い会社です。
通常の株投資は100株単位(単元株)での投資になるので株価水準が高い会社を買うにはなかなかしんどいところがあります。
たとえばファーストリテイリング(ユニクロ)は株価が82710円なので1単位(100株)に827万円の資金が必要です。任天堂も64070円なので1単位の投資に640万円、オリエンタルランド(ディズニーランド)は16085円なので1単位に160万円といったようにまとまった資金が必要な株でも1株単位なら手がでます。
なお、余談になりますが、株価水準が高い(1株当たりの単価が高い)=すごい会社というわけではありません。企業価値は「株価×発行済み株式数(株の数)」で見ることができます。株価が高くても株数が少ないなら企業価値が高いとは言えません。
たとえば、値嵩株ランキング1位のファーストリテイリングは時価総額ランキングでは7位です。ちなみに時価総額ランキングの1位はトヨタ自動車で株価は9849円(値嵩株ランキングだと62位です。
※株価水準はいずれも2021年6月25日終値をベースにしています。
閑話休題
1株単位で投資ができることで1社に対する投資額を小さくすることができ、少ない資金でも幅広い会社に投資をすることができるという点はメリットの一つといえます。
端株優待投資ができる(単元未満株でももらえる株主優待や特典を受け取る)
私が単元未満株取引をしている理由の一つはこれです。
端株優待(単元未満株優待)という株主優待を受け取ることです。株主優待は企業が自社株主に対して特典やプレゼントなどを提供するものです。
企業の中には単元未満株株主(100株未満を保有する株主)に対しても株主優待や特典をプレゼントしてくれたりします。これがもらえる点が大きなメリットです。
詳しくは上記の記事で紹介しています。
楽天銀行との組み合わせで「配当金受取プログラム」の最適化スキームが組める
これは特定企業のキャンペーンを活用したものになりますので、いつ廃止(改悪)されるか分かりませんが、現在のところ大変有効です。
楽天銀行はキャンペーンとして楽天銀行で配当金を受け取ると1件につき10円をプレゼントするというキャンペーンをやっています。これは単元未満株取引と大変相性が良いです。
沢山の会社に広く浅く投資をして配当金を受け取る回数を増やせば、その分だけ10円がチャリンチャリンともらえる感じになります。
こちらも詳しくは上記の記事をご覧ください。
単元未満株取引で証券会社を比較、どこで投資をするのが一番お得なのか?
では、具体的に単元未満株取引をするうえでの証券会社の比較に入っていきます。2021年6月現在、単元未満株取引が可能な証券会社は以下の通りです(売買のどちらもできる証券会社。売却のみ可能は含まず)。
- SBI証券
- マネックス証券
- カブドットコム証券
- 野村証券
- SBIネオモバイル証券
- LINE証券
- CONNCET(証券)
で、それぞれのコストを調べてみましょう。以下のようになります。
単元未満株取引手数料比較
証券会社 | 手数料 |
---|---|
SBI証券 (S株) |
買付時:無料 売却時: 0.55%(下限55円) |
マネックス証券 (ワン株) |
買付時:無料 売却時:0.55%(下限52円) |
auカブコム証券 (プチ株) |
0.5%(下限52円) |
野村證券 (まめ株) |
1.1%(下限550円) |
SBIネオモバイル証券 (S株) |
月額50万円未満:220円 |
LINE証券 | 0.2%~1.0%(一部銘柄のみ対象) |
CONNECT(証券) (ひな株) |
0.5% |
手数料を見ると上記のようになります。野村證券は論外として、その他の証券会社は0.5%程度を設定しているところが多いようです。ただし、「下限手数料」が設定されているため、数百円単位の株を1株だけ買うというような場合はかなりのコスト高になる可能性があります。
上記で私がおすすめするとすれば、入口が手数料無料のマネックス証券とSBI証券、そ月額制ということで継続的にコストはかかるものの、1株取得当たりの単価が激安になるSBIネオモバイル証券(ネオモバ)の二社となります。
それぞれ特徴に違いがあるので、用途に応じて使い分けるとよいと思います。
マネックス証券は小額を買いっぱなしという戦略や買い増しをしていく戦略に強い
たとえば、単元未満株でも優待がもらえるような銘柄を数十種類くらい拾ってあとは放置しておくというのであればマネックス証券が強いです。買い付け時は手数料が無料なので、買った後は放置できます。ネオモバのように維持費がかからない点が大きな強みです。
一方で、売却時には0.55%(最低52円)の手数料がかかるという点は大きなネックです。最低手数料から逆算すると1万円未満の株だと最低手数料が適用され、実質的なコストが0.55%を上回ります。例えば、100円のような低位株の場合52円の手数料は手数料率52%というバカみたいな金額になります。
なので最低でも1万円以上となるように、株を少しずつ買い集めていくというような方向性の方が向いています。ある特定の株を毎月10株ずつ買っていくというような株の買い方に向いています。
ただ、この買い方(コツコツ買い集め)なら100円単位で株が買える日興フロッギーで良いのでは?という疑問がないわけでもなかったり(;´・ω・)
- 単元未満株を持つのは少しだけでいい人
- ある特定の株式を単元未満株取引を通じて買い増ししていきたい人
こういう人向けですね。よさげな端株優待(単元未満株でもらえる優待)の株だけとりあえず買っとくか!くらいならマネックス証券でよさそうです。
また、余談ですが、2021年冬からは投信のクレカ積立にも対応することになっているので、このあたりでポイ活投資ができそうです(参考:マネックスカードでの積立が2021年冬スタート)
<ポイントサイト案件>
マネックス証券のFX PLUS案件があります。マネックス証券の口座を開設した後で、マネックス証券のFXサービス(FX Plus)の申し込みをしてFXで1万通貨の取引でクリアです。ポイント還元は本日限定15000Pと高額。
1万ドル買付、即売でクリアです。ドル円のスプレッドは0.2銭(0.002円)なので1万ドルの売買でかかる理論コストは20円です。やり方の基本は「FX案件の攻略法」の記事なども参考にしてみてください。メチャクチャ簡単です。
>>ライフメディア会員登録はこちら
※現在会員登録&広告案件利用で2600円分のポイント還元もあります。
ネオモバは100、200銘柄と数を拡大していく戦略や、持ちっぱなしではなく売り買いしたい人に強い
一方のネオモバは月額220円という手数料で総額50万円までの株は売買し放題になります。仮に1株2000円だとして50万円なら250社に投資ができます。楽天銀行×単元未満株での配当金受取プログラムを活用するために数百社の株を1株ずつ買っていく!みたいな戦略に適しているのはネオモバの方ですね。
また、50万円までの売り買い含むなので小額で株を売買して利益を狙っていきたいという人にも向いています。
一方で、毎月220円の手数料がかかります。一応200円分はTポイント(期間固定ポイント)で戻ってくるので実質コストは20円ですが、200円分のTポイントは株の買い付けにしか使えず期限も短いので常に株を買う形でないと無駄になります。
少量の単元未満株に投資をしてあとは放置するというスタイルには向きません。買い続けるか売買する人向けということになります。
- 大量の単元未満株(広く浅く)に投資をしたい人
- 単元未満株で小額で短期売買をしたい人
こんな感じの人向けですね。
<ポイントサイト案件>
ポイントサイト案件はないので直接申し込みでOKです。