単元未満株取引というのは、株式の通常の売買単位である単元株(100株単位)よりも小さい株数単位での株取引のことを指します。1株~99株の単位で株を売買する取引となります。100株単位よりも小額の資金で株投資ができるというのが最大のメリットです。
この単元未満株取引をうまく活用していきましょう。かつては手数料が高すぎてやる価値は薄かったのですが、最近はスマホ特化型のネット証券や大手ネット証券も手数料の引き下げや無料化を実施し、コスト的にも今や十分な強みがあります。
単元未満株取引をする意味はあるのか?
そもそも単元未満株取引はどんなメリットがあるのか?という点を紹介します。
- 値嵩株でも少額の資金で手軽に投資ができる
- 端株優待投資ができる
- 楽天銀行との組み合わせで「配当金受取プログラム」スキームが組める
価格の高い値がさ株にも小額から投資でき、少ない資金で幅広く投資ができる
値がさ株というのは、株価水準が高い会社です。
通常の株投資は100株単位(単元株)での投資になるので株価水準が高い会社を買うにはなかなかしんどいところがあります。
たとえばファーストリテイリング(ユニクロ)は株価が41540円(2024年4月26日)なので1単位(100株)に415万円の資金が必要になります。これが最小単位なので投資には勇気がいりますよね。
これを1株単位で投資ができることで1社に対する投資額を小さくすることができ、少ない資金でも幅広い会社に投資をすることができるという点はメリットの一つといえます。
なお、余談になりますが、株価水準が高い(1株当たりの単価が高い)=すごい会社というわけではありません。企業価値は「株価×発行済み株式数(株の数)」で見ることができます。株価が高くても株数が少ないなら企業価値が高いとは言えません。
端株優待投資ができる(単元未満株でももらえる株主優待や特典を受け取る)
私が単元未満株取引をしている理由の一つはこれです。
端株優待(単元未満株優待)という株主優待を受け取ることです。株主優待は企業が自社株主に対して特典やプレゼントなどを提供するものです。
企業の中には単元未満株株主(100株未満を保有する株主)に対しても株主優待や特典をプレゼントしてくれたりします。これがもらえる点が大きなメリットです。
詳しくは上記の記事で紹介しています。
楽天銀行との組み合わせで「配当金受取プログラム」スキームが組める
これは特定企業のキャンペーンを活用したものになりますので、いつ廃止(改悪)されるか分かりませんが、現在のところ大変有効です。楽天銀行はキャンペーンとして楽天銀行で配当金を受け取ると1件につき10円をプレゼントするというキャンペーンをやっています。これは単元未満株取引と大変相性が良いです。
沢山の会社に広く浅く投資をして配当金を受け取る回数を増やせば、その分だけ10円がチャリンチャリンともらえる感じになります。
こちらも詳しくは上記の記事をご覧ください。
単元未満株投資をするときの注意点
一方で注意点もあります。
それは、単元未満株の状態(100株未満)の場合は一部の株主としての権利が得られないとうことにあります。
- 株主優待が受けられない(最低単位が100株以上というものが多い)
- 株主総会における議決権がない
この二つです。
まず、株主優待について前項で紹介した「端株優待」というものがある会社もありますが、株主優待制度を設けている多くの会社は「100株以上」というルールを設けているのが一般的です。
もう一つが株主総会。企業の株主総会における議決権は単元株あたり1票となります。単元未満株(99株以下)の場合は1票にならないため、総会に出席をしたり投票をすることはできません。
なお、単元未満株投資であっても合計で100株にすることができれば当然に権利を得ます。
単元未満株取引で証券会社を比較、どこで投資をするのが一番お得なのか?
2024年4月現在、もっとも単元未満株投資に向いているのは「SBI証券」です。買い付け時の手数料も売却時の手数料も無料です。さらに、取引可能な銘柄数も多いです。
次点は楽天証券、売買時の手数料はSBI証券と同じく無料ですが、取引可能な銘柄数は少なめです。その一方で「楽天ポイント」を使って株を購入することができるほか、SBI証券にはできないリアルタイム取引も可能です。
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
買付時手数料 | 無料 | 無料 |
売却時手数料 | 無料 | 無料 |
取引可能銘柄 | 約3500銘柄 | 約1600銘柄 |
ポイント投資 | 不可 | 可能 楽天ポイント |
リアルタイム取引 | 不可 | 可能 ※リアルタイム取引時はスプレッドコスト(0.22%)が発生 |
こんな感じになります。
各証券口座をお持ちでない方はぜひ口座を作りましょう。口座開設の際はポイントサイトを経由して口座を作れば、+αでまとまったポイントを受け取れるので大変お得です。
ポイントサイトってなに?という方は以下の記事で解説しています。
参考:ポイントサイトのしくみと選び方 私がおすすめするポイントサイト
SBI証券の口座開設
単元未満株取引のスペック的にはSBI証券の方が魅力的だと個人的に感じています。
また、口座開設に伴うポイントサイト案件も現状だとSBI証券の方が還元が大きいです。以下の2つの案件があります。
①ハピタス経由(口座開設&5万円入金)で20,000円相当還元
口座開設&入金で20000円相当の還元となります。
>>ハピタス会員登録
※登録無料です。私は認定ユーザーなので上記から登録をすると+100P追加でもらえます。
②コインカム経由(口座開設のみ)で14,000円相当還元
口座開設完了するだけでOK!お手軽さではこちらが相当優秀です。
>>コインカム会員登録
※登録無料。ゲーム系に強いポイントサイトです。ポイ活ゲーム案件をやるならアカウントを作っていて損がないポイントサイトだと思います。
楽天証券の口座開設
単元未満株取引のスペックだとSBI証券のやや劣るイメージ。一方で、楽天カードや楽天キャッシュを使ったクレカ積立、楽天キャッシュ投資によるポイント還元や日経新聞無料、投資本無料といった特典も多い。
ポイントサイト案件は現状弱い……。
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