ポイント投資の一つに「楽天ポイント投資」があります。楽天IDと楽天グループのネット証券である「楽天証券」を連携させることで利用できるようになります。
楽天ポイント(通常ポイント)を使って、楽天証券で取り扱っている「投資信託」や「株式」に投資をすることができます。
楽天ポイント経済圏という言葉があるように、楽天ポイントは様々なサービスで貯めやすいポイントとなっています。楽天ポイント投資を上手く活用すれば、楽天系のサービスで貯めたポイントを上手く活用することができます。
活用方法や注意点を紹介していきます。
楽天ポイント投資の基本
- 投資対象:投資信託/株式
- 証券口座:必要(楽天証券)
- 利用単位:1ポイント(ただし投信の場合、100円が最低単価)
- 利用可能なポイント:楽天ポイント(期間限定ポイントは不可)
となっています。キャンペーン等でもらえる期間限定ポイントが使えないというのは残念なところです。
利用するには楽天証券の口座が必要になります。
楽天ポイント運用とは違う
楽天ポイントを使った投資サービスには「ポイント運用 by 楽天PointClub」というものもあります。こちらは、楽天証券の口座不要で、楽天ポイントを使って疑似的な投資体験ができます。
ただ、投資のタイミングや投資対象などを考えるとあえて使うメリットはほとんどなさそうというのが私の感想です。
楽天ポイント投資の注意点
基本的にはポイントで株や投資信託を買うだけなので、現金の代わりにポイントを使うようなものです。
ただ、この楽天ポイント投資には致命的な欠点があります。それは、楽天ポイントはポイントで買い物したらポイントが付くのに、ポイント投資をした場合にはポイントが付与されないという点です。
同じ500ポイントがあるとして、このポイントを使ってお買い物をした場合、1%として5ポイントが還元されます。一方で楽天証券でポイント投資をした場合にはポイントが還元されないのです。
なので、貯めている楽天ポイントを「お買い物に使う前提がある」というのであれば、ポイント投資をするよりもお買い物で使ったほうがお得という事になります。
あと、通常ポイントしか使えないってのも残念ですよね。
さらに、他社から交換した楽天ポイントもダメです。以下の基本ポイントしか使えないので、あまりまとまった金額は使えない感じです。
<使えるポイント>
- 楽天でのお買い物分:1%の基本ポイント
- 楽天カードのポイント:決済額の1%分の基本ポイント
<使えないポイント>
- SPU(スーパーポイントアッププログラム)の特典分
- お買い物マラソン、スーパーセールの買いまわり分
- その他キャンペーンでもらえるポイント
実際貯まることが多いのは期間限定ポイントの方だったりするので、それほど多額のポイントは投資できないのが残念なところです。
楽天ポイント投資を上手に活用するコツ
まぁ、それではお話が続きません。楽天ポイント投資はお得に活用する方法ももちろんあります。
- 毎月1ポイント以上使って500円分の投資信託を買うと楽天ポイントが+1%
- 楽天カードと組み合わせて投信を買ってポイント充当する
- (番外)投資する気ない人は5万円分の国内債券ファンド買っておこう
①1ポイント以上使って500円分の投資信託を買うと楽天ポイントが+1%
楽天市場でお買い物をするのであれば、こちらは確実に抑えておきたいところです。楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の一つに「楽天証券のポイント投資でポイント+1倍」という項目があります。
月に1回、1ポイント以上を利用して500円以上の投資信託を購入すれば、その月の楽天市場のお買い物のポイント還元がすべて1%UPします。
たとえば、月に3万円分のお買い物をしていれば、この条件を満たしただけで、300ポイント増えることになります。
500円分の投資が必要にはなりますが、楽天でお買い物をしている人なら圧倒的にお得なはずです。私は楽天でお買い物をそこそこするので以下みたいな感じで、ポイント投資分を完全回収できています。
ってか、12月は20万近く買い物してたみたい……買いすぎ(( ;゚ω゚))))アワワ
②楽天カードと組み合わせて投信をクレカで買ってポイント充当する
楽天ポイントを使って積極的に資産形成(投資)をしていきたいという人におすすめの方法は、楽天カードと組み合わせる方法です。こちらを利用することにより、冒頭で問題点としてあげた、ポイント投資ではポイント還元されないという問題が解決されます。
楽天証券では楽天カードを使って月5万円までですが、投資信託を購入することができます(積立投資)。
そして楽天カードには「ポイントで支払いサービス」というサービスがあります。毎月12日~20日の間、楽天カードの支払いを楽天ポイントで支払って減らすことができます。
ポイント充当をしてもカード決済分はポイント付与される仕組みになっています。直接ポイント投資をした時は貯まらない決済ポイントを、カード経由にすることで貯めることができるわけです。
ちなみに、この楽天証券×楽天カードの組み合わせは楽天ポイント投資を活用するには必須ですね。実際楽天ポイントを貯めるうえでも楽天カードがあるとないとではポイント還元に大きな差がでますので、もってない方はこの際、作っておきましょう。
③(番外)投資する気ない人は5万円分の国内債券ファンド買っておこう
ポイント投資をするつもりがないという人も、楽天カードで投資信託を買うことでポイントが1%分もらえるということを利用した稼ぎ技があります。値動きの少ない国内債券型ファンドを買うようにして、1%分のポイント還元を受け取るというものです。
値動きの小さい国内債券型ファンド(投資信託)なら僅かな期間で1%以上動くことは稀です。そう考えると5万円(楽天カードで積立できる上限)×1%(楽天カードのポイント還元率)だけ得できます。年間でおよそ6000ポイントが貯まります。
楽天ポイント投資は楽天ユーザーなら確実にお得
楽天市場で普段から買い物をする方であれば楽天ポイント投資の活用はマストです。
ただ、個人的には楽天ポイントを投資に使うという考え方ではなく、楽天ポイントを活用するためにうまく使っているという感覚です。
ポイント投資(資産運用)がメインではなく、楽天ポイントを貯める、お得に買い物をするために使うという感覚ですね。
楽天市場でのポイント還元をアップするためにポイント投資をし、毎月5万円分は債券ファンドを購入して500ポイントをもらう(ファンドは適当なタイミングで売却)。
その上で、楽天市場でのお買い物を含めて、楽天カードの利用分に楽天ポイントを充当するという感じです。
上手く活用していきましょう。
お得なことには変わりありませんが、メインでやっているdポイント投資(運用で殖やす)とはちょっと目的が違いますね。