Amazonコインの販売が3月11日で終了し5月26日でサービス終了 5月27日以降で資金決済法に基づき返金

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著者:しょうこちゃん

AmazonコインはAmazonのアプリストア内で有料アプリの購入やアプリ内課金などに利用することができる残高です。AmazonアプリストアはAndroid端末やFireタブレットなどを利用してAmazonアプリストアを使って残高を利用することができます。

このAmazonコインですが、2024年5月26日にサービス終了が告知されています。それ以降は残高が利用できなくなります。通常Amazonコインは購入後の返金等はできないのですが、サービス終了ため、未使用の残高については日本の資金決済法に基づき返金するという取扱いとなっています。

Amazonコインの販売自体は2024年3月11日で終了しています。

あとは、今後Amazonコインの残高がどのように扱われるのだろうかという点が焦点となります。

気になるサービス終了後の「返金」の取り扱い

Amazonコインのような専用のサービスマネーは日本では資金決済法といった法律による規制を受けています。そのため、サービス終了=無価値にするなどという強引なことはできません。そのため、Amazonコインを保有しておりまだ残高がある人も安心してください。

未使用のAmazonコインは返金される

Amazonのサイト上では「日本の資金決済法に基づき、未使用のAmazonコインを返金します。」という表記があります。

さらに、Amazonコインのサイト上では、「100Amazonコインは¥100相当です」と表記されています。つまり、Amazonでは1コイン=1円として扱っていることがわかります。そのため、返金時は1コイン=1円となる可能性があります。

返金時のプレミアム分の扱いはどうなる?45000円か50000円か?

さて、ここからも大事なところです。
Amazon コインは5月26日でサービス終了となりますので、5月27日以降は日本の資金決済法に基づき、未使用のAmazonコインを返金するとされています。

Amazonコインは「前払式支払手段」という形で発行されています。じゃあ、実際にこのAmazonコインはどのように返金されるのでしょうか?購入金額?それともAmazonコインの残高でしょうか?

以下は「国民生活センター 知っておきたい資金決済法」からの引用です。

払戻し手続きでは、発行者は、所定の事項を公告し、財務局長に届出書を提出します。発行者は、公告日の前払式支払手段の未使用残高の全額を利用者に払い戻します。利用者は、申出期間(60 日以上)内に申し出を行い、払戻しを受けます。プレミアムを付して発行している場合には、プレミアム分を含めて払い戻す必要があります。払戻しが完了後、発行者は、財務局長に払戻し完了報告書を提出します。

また、財務局による商品検討の発行についてのご案内のQ&Aにも表記があります。

Q.イベントで商品券を無償で提供することを考えていますが、資金決済法の適用を受けますか?

A.利用者が対価の支払いをしない無償の商品券は法の適用を受けませんが、既に発行している有償の商品券と外観上及び帳簿上の区分がされていない場合は、無償の商品券も法の適用を受けます。プレミアム付商品券のプレミアム(割増価格分)や、電子マネーなどの無償発行ポイントについても同様です。

以上から、基本的にはプレミアム分(上乗せ分)も返金する必要がある。ただし、有償部分と無償部分とを区分しているケースではその限りではない。というわけですね。

ゲーム系のサービスは無償と有償を分けて管理している

このあたり、ゲーム系のサービスは慣れているのか、ダイアやジェムを販売している会社などは「有償分」と「無償分」を分けているところが多いですね。そのため、無償分(オマケ分やプレゼント分)に関しては返金しないという処理をしているようです。

以下は私がやっていたツムツムランドの返金(無償ダイアは返金対象外)という例

他のゲーム系もこんな感じのようですね。

有償で購入する上記のゲーム内通貨も有償分は1ジェム=1円でオマケで無償ジェムをセットにしているというタテツケであれば有償分のみの返金になりそうです。

こうした例と対比する形で、有償分と無償分を分けていなかったゲームの場合、返金時は無償分についても返金対象としたという事例もあるようですので、無償分と有償分を明確に分別しているのか?というところが、かなり重要な要素となりそうです。

Amazonコインは有償分と無償分を区別しているのか?

それでは?という話ですが、Amazonコインに関しては、取り扱いとして45000円で購入したAmazonコインは無償分、有償分などとして区別されているのかどうか?という話です。

Amazonが内部的にどう管理しているのかはわかりませんが、財務局の言う「既に発行している有償の商品券と外観上及び帳簿上の区分がされていない場合は、無償の商品券も法の適用を受けます。」という表現があります。外観上という部分について、Amazonのサイト上で無償Amazonコインと有償Amazonコインとが区分されているとは言えないのではないか?と私は思います。

①Amazonコインを購入したとき

購入したときです。45,000円で50,000コインを購入したことがわかりますが、50,000コインのどれだけが無償分でどの分が有償分なのかと外観上は分けられていないですね。

②実際にコインを使用したとき

次に私がどうしても欲しくてAmazonコインに課金して購入したゲームですが、コインの使用や残高に対して外観上の区別がされているかはわかりませんね。

もし、これが区別していないということであれば、100コイン=100円として、45000円で購入した50000コインは50000円で返金ということになる可能性があります。
とはいえ、保証するものではないですよ。私はこう思ったという話です。

Amazonコインの返金情報はどうなっている?

返金の通知についてはAmazonのサイト上で行われています。

一方でサービス終了の定義ですが、これは払戻公告を行った日とあります。法務省の電子公告システムを見る限りは公告されていません。こちらについては「法務省 電子公告システム」でキーワード「資金決済」と入力すると公告が表示されますが、Amazonの情報は現在確認できませんね。

なお、過去に行われた他の類似の事例では返金は「銀行振込」による返金となるケースが多いようです。

これからの購入の期待値はマイナスではない、一方でやりすぎも危険

本件について、駆け込みでAmazonコインを購入すること自体はマイナスになることはないでしょう。
45000円で購入したAmazonコインが50000円になれば大勝利ですし、仮に購入金額と同額であったとしても購入時はAmazonポイントやAmazonギフト券の他、クレジットカード等で購入が可能です。Amazonポイントの消化の他、クレジットカード経由でチャージをしたAmazonギフト券や直接のクレジットカード支払いによるポイント還元は付きます。
つまり、損はしないはずです。

私は急にAmazonコインでゲームを買ったり課金でゲームプレイをしてみたくなったこともあってAmazonコインを5万円分×複数回購入してみました。

 

なお、Amazonギフトカードをクレカチャージしたり、あるいは決済修行と呼ばれるようなキャンペーンや特典目的で利用してみるのもアリだと思います。三井住友カード ゴールドNLの年間100万円利用で1万ポイント還元の常設キャンペーンのためにAmazonコインを購入しています。こうした使い方はあると思います。

参考: クレジットカードの決済額を増やす決済修行のやり方 ふるさと納税、立替、税金、チャージなどを比較 

なお、短期間に大量に購入をすると不正利用防止などのセキュリティが作動してアカウントがロックされたというような方もいらっしゃるようです。また、ワンチャンにかけて数百万単位みたいな買い方をするとそれはそれで、危険だと思います。

【注意】未使用のAmazonコインの返金は申出期間内に申請が必要

なお、注意したいのはAmazonコインの未使用残高については所定の手続きを行って返金の手続きを行う必要があるという点です。

手続きの詳細についてはまだ公開されていませんが、サービス終了となる2024年5月26日以降にAmazonのサイトなどで返金手続きを行うことになるはずです。返金手続きには期限(最短60日)がありますので忘れず手続きする必要があります。

【オマケ】他社のプリペイドカードなどの返金等についての情報

一般社団法人 日本資金決済業協会のホームページ以上でも払い戻しの手続きにいてまとめられています。過去に実施されたプリペイドカード類の扱いは「こちら」から確認可能です。これらでは過去のプリカの返金等に関する情報を見ることができます。

ちなみに、私はこの一連の情報を探す中でツムツムがサービス終了していたということを知りました。自分が持っていたプリペイドカード類が実はサービス終了していて払い戻し期間だった……なんてこともあるかもです。