ビットコインを始めとした暗号資産(仮想通貨)への投資が人気ですが、楽天は楽天ポイントを利用して、疑似的にビットコイン投資ができる「ポイントビットコイン by 楽天PointClub」のサービスを開始しています。
これはdポイント投資や永久不滅ポイント運用のように、楽天ポイントを使って、疑似的にビットコインに投資体験ができるサービスです。
暗号資産を直接買うのではなく、暗号資産に疑似的に投資をすることでその値動きに応じて楽天ポイントが変動するという仕組みになっています。楽天では、暗号資産を売買する「Rakuten Wallet」というサービスがありますが、それとは全く別物です。
- ポイントビットコイン by 楽天PointClubの始め方
- ポイントビットコインの手数料とスプレッドの仕組み
- 運用できる上限ポイントは5000万ポイントまで
- メリットは税制、ポイント運用なので利益は一時所得扱い
- 楽天ポイント(通常ポイント)を使わずに運用したい方におすすめ
ポイントビットコイン by 楽天PointClubの始め方
「こちら」の公式サイトから、あるいは、楽天PointClubアプリのメニュー>ポイントビットコインから始めることができます。
ポイント運用ですので、証券会社の口座は不要ですぐに始めることができます。
なお、運用できるのは楽天の通常ポイントだけです。期間限定ポイントは利用不可です。また、他社から交換したポイントも利用することはできません。
ポイントビットコインの手数料とスプレッドの仕組み
手数料は不要とされていますが、以下のようにスプレッドがかかるという表記があります。
不要 ※運用中ポイントは、実際のビットコイン取引のスプレッド相当を考慮してポイント数が増減いたします
実際にポイントビットコインでポイント運用をしようとすると以下のようになります。
こんな感じになります。タイミングで変動するのかどうかは分かりませんが、上記の通り4.3%ほどの手数料が発生する計算になります。暗号資産取引とはいえ、ポイント運用ではちょっと割高感がありますね。
運用できる上限ポイントは5000万ポイントまで
追加できるポイント数の上限は現在引き上げられて5000万ポイントまで運用できます。1回あたりの追加は30000ポイントまでです。
まあ、運用自体は5000万ポイントまでできたとしても、楽天ポイントは月に50万ポイントまでしか使えないというルールがありますので、5000万ポイントも貯めてしまうと100カ月以上使い切るのにかかります。
楽天ポイントは汎用は高いけど、極端な数字を超えてしまうと「利用上限」という罠が生じてしまう点にご注意ください。
メリットは税制、ポイント運用なので利益は一時所得扱い
通常のビットコインを始めとした暗号資産投資ではその売買益が発生すると雑所得としてカウントされ、税金がかかります。
一方で、ポイント運用の場合、ポイントが増減したとしてもその時点では課税されず、そのポイントを利用する際には利用した分を一時所得として課税されることになると考えられています。この一時所得は年間50万円の特別控除がありますので、多額のポイント利用がなければ課税されません(ほかに一時所得がある場合は合算します)。
現物のビットコイン投資(暗号資産投資)が雑所得扱いで総合課税されるよりは税負担が軽くなります。
楽天ポイント(通常ポイント)を使わずに運用したい方におすすめ
楽天ポイント(通常ポイント)が貯まっている方で、通常ポイントは使わずに、将来的なキャンペーンやポイント交換などのために取っておきたい。一方で一定の運用もしたいという人には向いているサービスといえるかもしれませんね。
ちなみに、楽天ポイント(通常ポイント)についてはビットコイン投資以外にも「ポイント運用サービス(投資信託)」や「ポイント利息」といったサービスもあります。ビットコイン投資ほどのリスクを取りたくないという方はこれらの運用手段を選ぶのもよいと思います。
また、楽天ポイントではありませんが、Pontaポイントをお持ちであれば「Stock Point for MUFG」というサービスで同じくポイントを使ったビットコイン投資ができます。こちらのStock Point for MUFGの場合は投資時の手数料(スプレッド)もゼロなのでポイントで運用ということだけを考えると、Stock Point for MUFGで運用をする方がコスト分お得です。