ANAマイル(スカイコイン)の有効期限は2024年3月末で終了 失効前に考えるべき出口戦略

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著者:しょうこちゃん

新型コロナウイルスによるマイラー救済策としてANAではANAマイル、ANAスカイコインの有効期限をずっと延長してくれていました。2023年3月末は流石に延長されないのでは……と思っていましたが1年間、再度延長してくれ現在のところ2024年3月末までの延長となっています。ただ、さらなる延長はあるのか??と聞かれると、もう流石にないと考えています。

ということで、2024年3月末で有効期限が切れてしまうANAマイル、ANAスカイコインを大量にお持ちの方は何らかの対策を講じる必要がありそうです。具体的には「使う」か「交換する」かですね。ギリギリになって焦って対応しても選択肢が狭まる可能性がありますので、事前に対策をとっていきましょう。

ANAマイルの出口とお勧めの交換先・実質的な延命(延長)方法

まだ、使いきれていないマイルが……

まずはANAマイルの出口です。もちろん、3月までに特典航空券に交換をして国内外を旅行するというのがもっともお勧めできる使い道となります。
ただ、それが難しい人、それどころじゃない量のマイルが貯まっているような人は以下のようなポイント交換(マイル交換)を検討してみるのも手だと思います。

①ソラチカカードがあれば10%のコストで再度ANAマイルに戻せる(3年~5年延命可能)

ANAカード(ANA To Me CARD PASMO)がある人は、ANAマイルを一旦、同カードのメトポ(メトロポイント)にマイルを移すという方法があります。

  • ANAマイル→メトロポイント(10000→10000)
  • メトロポイント→ANAマイル(10000→9000)

なので、実質10%レートは落ちますが、マイルをメトロポイント経由でANAマイルに戻せます。年間上限もありませんので、すきなだけ動かせます。ただし、メトロポイントの有効期限は翌年度の3月末となります。仮に2024年4月に移行したとするとポイントは2026年3月31日まで有効ということになります。
月にマイルに戻せるのは2万ポイントまでですので、最大24カ月の48万マイルまでが上限となります。それを超えるマイルをお持ちの方は別手段も講じる必要がありますね。

なお。注意したいのは2024年3月にメトロポイントに着弾をしてしまうと有効期限は2025年3月31日となり、13か月後に有効期限を迎えることになります。最大限動かすなら2024年3月下旬に忘れないようにANAマイル→メトロポイントに交換するようにしましょう。

※なお大量にANAマイルを集めている方は先に少しマイル交換をやっておくと良いかもですね。

かつてソラチカルートにおいて一世を風靡したANA To Me CARD PASMO(ソラチカカード)が再び日の目を見る日がくるとは思いませんでした(笑)。
ちなみに、メトロポイントに交換して再度マイルに戻した場合の有効期限は交換完了月の3年後の月末です。たとえば2024年5月に交換されたマイルは2027年5月末が有効期限となります。

>>ソラチカカード作成
※ポイントサイト案件なし。年会費がかかるゴールドカードのみあるようです。
年会費:2,200円(初年度無料)

②他社ポイントに交換をする(1万ポイント→1円)

ANAマイルは他のポイントに交換をすることもできます。

  • スタバカード
  • 楽天Edy
  • 三井住友カードキャッシュバック
  • TOKYU POINT
  • Suica
  • nimocaポイント

※一部交換先は同一年度で同レートで交換できるのは2口まで

これらはいずれも1万マイル=1万ポイント(円相当)として交換できます。ANAマイルの価値という点から考えると1万円相当への交換はちょっともったいないように感じますね。個人的にはあまりお勧めしません。ただ、他の用途がない、もうANAマイル貯めるのはやめるという人はこうした出口も検討の余地があるかもしれません。
ちなみに、nimocaポイントへの交換であれば再度(70%のレート)でANAマイルに戻すこともできますが、ANAマイルに戻すことを考えるなら前述の「メトロポイント(90%レート)」の方が良いです。

③ANAスカイコインに交換をする(増量交換)

ANAマイルは1マイルあたり最大1.5~1.7円相当のANAスカイコインと交換をすることができます。スカイコインの有効期限は1年なので期限切れマイルも1年延命をすることができます。

上記はANAカード会員(一般)がマイルをANAスカイコインに交換する際のレートです。5万マイル以上を一度にスカイコインに交換すれば1.5倍のコイン(1マイル=1.5円)で交換ができます。
なお、SFC会員・ANAゴールドカード会員なら最大1.6倍、ANAのステイタスメンバーなら最大1.7倍のレートでスカイコインに交換できます。

有償で飛行機に乗る方、SFC修行するぞ!という方なんかはこの選択もありかもしれません。ただし、スカイコインは用途は狭くなるので注意したいところです。スカイコインの出口は次でも紹介します。

ANAスカイコインの使い道

続いてはANAスカイコインです。こちらは正直言って「使う」しか出口がありません。ANAマイルに戻すことはできません。また1コイン=1円の電子マネーではありますが、ANAならどこでも使えるというわけではなく、以下のように用途は限定されています。

  • 国内線航空券
  • 国際線航空券
  • 国内旅行商品(航空券+ホテル)
  • 海外旅行商品(航空券+ホテル)
  • 一部のホテル

といった使い道になります。なお、ANAでの利用なら何でも良いというわけではなく、たとえばANA国内線のプレミアムクラスへのアップグレードする際の追加料金には利用できません。
直接プレミアムクラスを取ることはできますが、たとえば便自体は特典航空券(マイル)で押さえてアップグレード分だけをスカイコインでアップグレードするというわけにはいかなかったりします。具体的なスカイコインの用途としては以下のような出口が考えられます。

SFC修行、ダイヤ修行などに使う

マイルでの特典航空券の場合、ANAのステータスにおけるカウントはされませんが、マイルをスカイコインに交換(増量交換)したうえで有償の航空券で登場すればプレミアムポイントが加算されます。

旅行商品なら宿泊代金にも使える

ANAの旅行パッケージであれば宿泊を含むツアー代金にスカイコインを利用することができます。前述のようにANAマイルからの交換なら1.5倍~1.7倍に増量できますので増量分で支払いができます。

実はホテル代金の支払にもスカイコインは使える

ANAスカイコインはごく限られた範囲になりますが、ホテルの宿泊代金だけにも利用できます。対象となるのは「日本を旅しよう(ゆったりホテル満喫の旅)」というプランです(旅行支援対象外)。数は少ないですがいずれもラグジュアリー感のあるホテルとなります。
料金も決してお安いとは言えませんが、マイルが失効しそうで使い切りたいという場合はそこそこの利用ができるのではないかと思います。このためにわざわざスカイコインに交換する価値はないでしょうけど、余っているスカイコインの消化方法の一つとしては悪くないかもしれません。
仮に1.5倍レートで交換できるなら1マイル=1.5円相当として宿泊できるので悪くない選択肢の一つだと思います。

ANAマイル、スカイコインは失効させたら無価値、それまでに対策を

ポイント全般に言えることですが、「失効」は一番もったいないです。
とはいえ、マイルって特定用途(特典航空券)とそれ以外とでポイントの利用価値に大きな差が出てきます。失効させないようにしつつ、その利用価値を最大化できるように使い道、出口を考えましょう。