株式投資におけるドルコスト平均法。日興フロッギーと単元未満株取引はどちらが有利?

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著者:しょうこちゃん

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株式投資というのは通常は「株数単位」でしか購入できません。しかも単元株なら100株単位です。一方で日興フロッギーでは金額単位の投資ができるようになりました。しかも100円単位から可能となっています。

価格変動商品を積立投資するとき「単位」ではなく「金額」で購入していくことをドルコスト平均法(定額投資法)と呼びます。一般にこのドルコスト平均法による投資は株数単位で投資をするよりも有利だとされています。

その有利とされる理由と、ドルコスト平均法を利用した注意点などを紹介していきたいと思います。

 

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、市場商品への代表的な投資方法のひとつ。値動きがある商品を一定期間ごとに同じ「金額」を購入(投資)していく方法のこと。同じ「数量」を積み立てていく場合よりも取得原価を低くすることができる。定額購入法とも呼ばれる。
引用元:ドルコスト平均法とは

という運用方法になります。

 

具体的なドルコスト平均法のシミュレーション

仮に、以下のように株価が変動したとしましょう。その時にドルコスト平均法(定額投資法)と通常の株数単位の投資をした時の違いを見ていきます。

積立期間 株価
1か月目 490円
2か月目 550円
3か月目 600円
4か月目 550円
5か月目 450円
6か月目 500円
7か月目 480円
8か月目 400円
9か月目 420円
10か月目 550円
11か月目 510円
12か月目 500円

まず、株数単位の投資は100株ずつ実施したとします。

この場合の平均取得価格は500円になります。12か月で取得した株数は1200株(平均取得価格500円)で、総投資額は60万円になります。

続いて、同じ株を同じ資金量(60万円)をもってドルコスト平均法で投資をしたとしましょう。60万円÷12か月=5万円が1月当たりの投資額ですね。

この時の、月別の取得株数と取得価格は以下のようになります。

積立期間 株価 取得株数
1か月目 490円 102.04株
2か月目 550円 90.91株
3か月目 600円 83.33株
4か月目 550円 90.91株
5か月目 450円 111.11株
6か月目 500円 100.00株
7か月目 480円 104.17株
8か月目 400円 125.00株
9か月目 420円 119.05株
10か月目 550円 90.91株
11か月目 510円 98.04株
12か月目 500円 100.00株
  取得株数 1215.47株
  平均取得価格 ¥493.64

同じ60万円の投資で取得できた株数は1215.47株と100株ずつ投資した時(1200株)よりも多くなっています。

金額が安い時にはたくさん買って、高い時にはあまり買わないという戦略をとることで同じ数量ずつを買っていくよりも平均取得価格を抑えることができます。

また、ボラティリティ(変動幅)が大きいほどドルコスト平均法による有利度が高くなります。以下は極端な数字ですが平均額は500円です。100株ずつ投資した場合は1200株(平均取得価格500円です)。

積立期間 株価 取得株数
1か月目 900円 55.56株
2か月目 500円 100.00株
3か月目 300円 166.67株
4か月目 600円 83.33株
5か月目 800円 62.50株
6か月目 100円 500.00株
7か月目 200円 250.00株
8か月目 800円 62.50株
9か月目 900円 55.56株
10か月目 100円 500.00株
11か月目 200円 250.00株
12か月目 600円 83.33株
  取得株数 2169.44株
  平均取得価格 ¥276.57

ドルコスト平均法で毎月5万円ずつ投資すれば2169.44株取得できます。安い時に沢山買う効果が出るわけで、数量単位の投資の1200株よりも大幅に取得できる株数が増えますね!

一方で変動がゼロの場合は以下のようになります。

積立期間 株価 取得株数
1か月目 500円 100.00株
2か月目 500円 100.00株
3か月目 500円 100.00株
4か月目 500円 100.00株
5か月目 500円 100.00株
6か月目 500円 100.00株
7か月目 500円 100.00株
8か月目 500円 100.00株
9か月目 500円 100.00株
10か月目 500円 100.00株
11か月目 500円 100.00株
12か月目 500円 100.00株
  取得株数 1200.00株
  平均取得価格 ¥500.00

100株ずつ購入するのと同じ結果になります。

  • 期間中に同額の投資をするなら「定数投資(株数投資)」をするよりも「ドルコスト平均法(金額単位投資)」の方が有利
  • ボラティリティ(変動幅)が高い株ほどのその影響は大きくなる

以上のことがいえます。なお、表にはしませんが、株価がランダムではなく右肩上がりの場合でも、右肩下がりの場合でも期間中の投資総額が同じならばドルコスト平均法で買う方が有利ということになります。

一括投資?分割投資?

完全無欠な運用法なんてものはないです。今回はあくまでも「投資総額は同じ場合」であれば定額投資の方が定数投資よりも有利という話です。

条件や場面を変えることで話は異ります。

よく聞くのが一括投資と分割投資の話ですね。
今現在100万円の余剰資金があるとして、これを100万円分一括で投資をするか、それとも毎月10万円×10回のドルコスト平均法による積立投資をするのとではどちらが有利か?といったお話はまた別の話になります。

一括投資の方が運用期間が長くなる分それだけ期待リターン分だけ有利になるはずです。また、取引回数がふえればそれだけ取引コストが上がることもありますよね。

この投資のタイミングについてはドルコスト平均法の有利、不利というよりはあくまでも資金配分のお話になります。

小額投資で同じ銘柄を少しずつ買っていくならネオモバ(単元未満株取引)より日興フロッギー(定額投資)の方がいい

話を毎月の株式の積立投資に戻しましょう。

前述のように毎月投資をするなら株数単位よりも金額単位で買う方が有利になりやすいわけです。

とすれば、日興フロッギーで毎月○○○円ずつ積立投資をしていくという方法と、SBIネオモバイル証券で毎月○株ずつ積立投資をしていくという方法を比較するのであれば、ドルコスト平均法が使える日興フロッギーで積立投資をする方が有利になるでしょう。

また、日興フロッギーでは買付時に係る手数料は都度100万円未満であれば無料ですので、分割によるコスト問題も発生しません。

特に価格が安定している銘柄ではなくよく動く株であれば、積立投資をするならネオモバのような「単元未満株取引」よりも日興フロッギー(キンカブ)の方が有利になる可能性が高いです。

なので、特定の株式を少しずつ買い増ししながら投資をしていきたいというのであれば日興フロッギーでの積み立ての方がおすすめということになりますね。

SMBC日興証券公式ホームページ

単元未満株取引は広く浅く、フロッギーは狭く深くが適している感じ?

ネオモバ(株数単位での1株投資)ダメってことではありません。私は両社を併用しています。

私の使い方としてですが、単元未満株取引ではいろいろな企業に1株ずつ投資していき、保有株の種類を増やしていくときに利用。一方の日興フロッギーは特定の銘柄を少しずつ(dポイントで)買い増ししながら、単元株化(100株)を目指すというような使い方をしています。