日興フロッギー+docomoのサービスが始まり、SMBC日興証券のダイレクト口座(ネット取引口座)とdアカウント(ドコモのID)を連携することで、日興フロッギーというサービス内でdポイントを使って株式投資ができるようになりました。
実際に色々試してみましたので私の体験談として口コミ情報をまとめたいと思います。結論として、dポイントユーザー、dポイント投資をしているユーザーにとっては非常に有益です。
dポイント投資で増やしたポイントの出口として利用するほか、dポイントカード、dカード、d払いなどの各種キャンペーンで獲得した期間・用途限定ポイントの出口としても最適なサービスです。
ポイ活投資における最重要証券会社の一つです。ぜひとも口座を作っておきましょう。なお2021年7月12日より最短即日での口座開設ができるようになったそうです。
※ポイントサイト案件はありません。
- こんな方に向いている投資サービスです
- まずは口座開設をしよう
- 日興フロッギーはポイ活投資でdポイントを活用できる証券会社
- dポイントを貯めてコツコツ株を買って資産形成
- dポイントの現金化・換金のやり方
- SMBC日興証券なので優待クロスにも強い
- SMBC日興証券(日興フロッギー)の残念なところ
- 日興フロッギーとdポイントを上手く活用しよう
こんな方に向いている投資サービスです
- dポイントを貯めている(貯めていきたい)
- ポイ活をしている、ポイ活に興味がある
- 投資や資産運用を勉強していきたい
- まとまった金額の投資ではなくコツコツ投資していきたい
これらに一つでも当てはまるのであれば口座開設をおすすめします。特にdポイントの交換増量キャンペーン等でまとまったポイントを獲得した人は、ポイントの失効対策にもなりますので、ぜひとも活用しましょう。
まずは口座開設をしよう
何はともあれ、まずは口座開設が必要です。
SMBC日興証券のダイレクトコース(ネット取引コース)の口座を開設すると日興フロッギーが利用できるようになります。
口座開設は「こちら」よりお申し込みください。
口座開設が完了したらまずは確実にもらえるポイントをゲットしましょう。dポイントを活用するにはdアカウントとの連携が必要です。また、dアカウントにdポイントカードが登録されている必要もありますのでご注意ください。
日興フロッギーはポイ活投資でdポイントを活用できる証券会社
私が日興フロッギーを推す理由は様々なポイ活と相性がとても良いからです。私はポイントを貯めて、そのポイントを使って資産形成をしていくという「ポイ活投資」をおすすめしていますが、日興フロッギーはdポイントを使って株式が購入できるdポイント投資が可能です。
キャンペーン等で獲得した、ポイント交換で増量したポイントをフロッギーを通じて運用や現金化が可能となるわけです。
また、日興フロッギーはSMBC日興証券が提供しているブログメディアを兼ねた売買プラットフォームです。金融・投資系の色々な記事を読むこともできます。
- 年収300万円会社員から資産2億円へ〜www9945インタビュー
- 狙うは資産10億円! ポイントは「利益の雪だるま」(30歳Sさん
- 優待を目指しながら配当もちゃっかり「100円積立」~桐谷広人さん
- コロナショックに投資家はどう立ち向かうか 藤野英人さん
- 「巣ごもり消費」を楽しもう! おうち消費で活躍する企業
上記は一例ですが、マネー系の情報記事が並びます。読みやすい内容が多く、これから株や投資の勉強をしたいという方にも役立つものが多いです。
ちなみに、私も2度ほど日興フロッギー様に取り上げていただきました。
良かったらぜひご一読くださいませ。
記事を読むだけでdポイントがたまる、記事から株も買える
また、日興フロッギーでは投資によってdポイントがたまります。特に「記事を読むだけ」でポイントがもらえます。ポチポチ読んでいきましょう♪
ちなみに、1記事当たり3P還元となっています。
(キャンペーン期間中は増量されることがあります)
上記のようなアイコンがついている記事を読むとdポイントが3ポイントもらえるようです。決して大きなポイントではないですけど、ポチポチするだけでいいので手軽ですね。もちろん、このもらったポイントで株を買うこともできます。
こんな感じです。記事開くだけでいいわけですから楽勝ですね。
確認したところ、毎日1記事は更新(追加)されているようです。多きときは2記事、3記事とポイント加算記事がUPされることもあります。私は毎月100ポイント弱程度を獲得できています。ちなみに、もらえるポイントは「通常ポイント」なので使い勝手が大変良いです。
こういうポチポチ系は時給換算したら……という声もありますが、日興フロッギーの場合は投資や運用に関する記事が対象で読み物としても悪くないです。特に、投資初心者の方向けに発信されている記事が多いので勉強にもなります。
dポイントで株が買える、キャンペーンなどで獲得したdポイントの消化やポイントの現金化に役立つ
dポイントの「出口」として活用できるという点が最大のメリットになるかと思います。なんと、使い道が制限されている「期間・用途限定ポイント」であっても投資に利用できます。
ドコモは「dカード」や「d払い」「dポイントカード」などのキャンペーンでポイントを大盤振る舞いすることが多いのです。特に毎年dポイントは「他社ポイントからの交換で○○%ポイント増量」のような増量キャンペーンもやっています。
日興フロッギーなら、こうしたキャンペーンでゲットした期間・用途限定ポイントであっても株式購入に利用することができます。後述する「現金化注文」を利用すればキャンペーンでもらったポイントの現金化使えたりします。
ちなみに2023年3月~15%増量交換も実施されます。
なお、一度に投資に使えるポイントは30000ポイントまでとなっています。
ただし、日興フロッギーは買付手数料は100万円以下ならゼロになるので、複数回に分けて注文すればいいわけですのであまり問題にはなりません。3万ポイント×10回とすれば30万円分の買い付けが可能です(連続注文も出せます)
dポイントを貯めてコツコツ株を買って資産形成
日興フロッギーのおすすめの使い方の一つがdポイントをキャンペーン等で上手に貯めて、コツコツ株を買って資産形成していくという方法があります。
100ポイントから株を少しずつ買っていけますので、dポイントのキャンペーンや還元でもらったポイントでコツコツ株を買っていき少しずつ資産形成も可能です。
- 優待銘柄を買い足していって100株にして株主優待を狙う
- dポイント投資(ポイント運用)の出口として世界株、米国株などで運用する
たとえば、優待銘柄ならKDDIやオリックスなどの人気の優待株をdポイントでコツコツ買っていくという方法がありますね。日興フロッギーは100円単位の金額単位で株が買えるので貯まるdポイントを使ってコツコツ増やしていくのも手です。
100円という金額単位で購入できるため「ドルコスト平均法(定額投資法)」による投資ができ、株数単位で購入するよりもお得に積立投資ができます。
dポイント投資(ポイント運用)からの卒業を考えているかたは、世界株式などに連動するETFに投資をするのもいいかもしれません。
- 1554:上場インデックスファンド世界株式
- 1680:上場インデックスファンド先進国株式
- 2562:上場インデックスファンド米国株式(NYダウ連動)
- 2521:上場インデックスファンド米国株式(S&P500連動)
などがあります。これらにコツコツたまったポイントをつぎ込んでいくというのもよいですね。
dポイントの現金化・換金のやり方
資産運用のために株を買うという出口はもちろんですが、買ってすぐに売るという取引をすれば、SMBC日興証券の口座に現金として入金されますのでdポイントの実質現金化もできます。
なお、以下の記事ではdポイントの現金化・換金が可能な方法を紹介しています。
日興フロッギーでのdポイント現金化については
- 日経ETF+日経インバースの2つを同額購入して同時売却する
- 債券ETFを買って売る
この二つの方法があります。
日経ETF+日経インバースの2つを同額購入して同時売却する
「1321:日経225連動型上場投資信託」「1571:日経インバース」を同じだけ買って、翌日に同じだけ売ればいいです。
- 日興フロッギーにログイン(要口座開設)
- 右上にある「虫眼鏡マーク」をタップ
- 1321と入力して検索する
- 「225投信」が表示されるので買い注文を出して完了させる
- 次は「虫眼鏡マーク」をタップし
- 1571と入力し「日経インバETF」を同額購入する
- 翌日以降、買っている1321と1571を全額売却する(なるべく早めに)
双方逆連動する商品なので片方が下落すれば、もう片方が上昇するので価格差による損益は理論上ゼロになります。
損益はそれぞれ通算されますので、株の税金もかかりません。手数料がかかるので、ポイント投資をした99.5%分が戻ります。
なお、日興フロッギーでは売却時に売却価格の500円につき1ポイント(0.2%)相当のポイント還元の仕組みがあります。そのため、現金化注文を出すなら500円単位にしておけば実質的なコストは0.3%にすることができ、99.7%のレートで現金化が可能です。
債券ETFを買って売る
2021年2月17日から日興フロッギーで売買可能なETFがいくつか追加されました。中でも現金化にあたって注目なのが「2510:NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信」ですね。
要するに国内債券に連動するETFです。他のETFや株式と比べて変動率が小さいです。なので、この2510を購入して売却するという注文でも小さいリスクでdポイントを現金化する注文を出すことができます。
理論値で考えたら①の方が変動リスクは抑えられると思います。
一方で、2つの銘柄を売買しなければならないという点は少しわかりにくいですから、①の説明がよくわからないという場合は、こちらの債券ETFを買って売るという選択の方がわかりやすいかもしれません。
ちなみに、国内債券ETFが1日にどれくらい変動するのか?という点については「国内債券型投資信託の1日あたりのリスク」の記事でも紹介しています(投資信託ですがほぼ同じような形になります)。
うまく活用しましょう。
- 日興フロッギーにログイン(要口座開設)
- 右上にある「虫眼鏡マーク」をタップ
- 2510と入力して検索する
- 「NF国内債」が表示されるので買い注文を出して完了させる
- 翌日以降、買っている2510を全額売却する
注文手順は上記の通りです。
2021年2月17日から日興フロッギーで売買可能なETFがいくつか追加されました。中でも現金化にあたって注目なのが「2510:NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信」ですね。
要するに国内債券に連動するETFです。他のETFや株式と比べて変動率が小さいです。なので、この2510を購入して売却するという注文でも小さいリスクでdポイントを現金化する注文を出すことができます。
理論値で考えたら①の方が変動リスクは抑えられると思います。
一方で、2つの銘柄を売買しなければならないという点は少しわかりにくいですから、①の説明がよくわからないという場合は、こちらの債券ETFを買って売るという選択の方がわかりやすいかもしれません。
ちなみに、国内債券ETFが1日にどれくらい変動するのか?という点については「国内債券型投資信託の1日あたりのリスク」の記事でも紹介しています(投資信託ですがほぼ同じような形になります)。
うまく活用しましょう。
- 日興フロッギーにログイン(要口座開設)
- 右上にある「虫眼鏡マーク」をタップ
- 2510と入力して検索する
- 「NF国内債」が表示されるので買い注文を出して完了させる
- 翌日以降、買っている2510を全額売却する
注文手順は上記の通りです。
最初にした方法よりもシンプルだと思います。ただ、国内債券でも時にはそこそこの値動きをすることもあるので換金額が上下しやすいです。
日興フロッギーでの売買注文と約定タイミング・価格
なお、日興フロッギーで注文を出せる時間帯は決まっています。
営業日:早朝5:00 〜 午前11:30 / 午後16:00 〜 深夜2:00
土日祝:早朝5:00 〜 深夜2:00
その上でオーダーした時間と約定のタイミングは以下のようになります。
「当日前場注文扱い」の時間帯(5時~8時まで)に注文をすると「その日の前場の始値」で売買が成立し「当日後場注文扱い」の時間帯(8時~11時30分まで)の注文は「後場の始値」で売買成立となります。始値というのは最初につく値段の事です。
仕様上、前場の買いで約定した株を後場で売るということはできないようです。
ポイント共有グループなら家族間でもポイントの共有が可能
dポイントは家族同士であればポイントの共有が可能です。そうして共有したポイントは日興フロッギーでそれぞれが共有して使うこともできます。家族でポイ活したポイントをまとめて運用することもできますし、その逆で誰かがためたポイントを別の家族が運用するということもできます。
ちなみに、共有グループについては夫婦はもちろん未成年(子供)もOKです。ジュニアNISA口座を使ったポイント共有も可能です。
※ジュニアNISAは2024年で廃止の予定となっており、その後は自由に引き出し可能だという点も大きなメリットです。従来の引出制限のデメリットが小さくなりました。
SMBC日興証券なので優待クロスにも強い
日興フロッギーはSMBC日興証券の提供するサービスで、同社の口座開設も行われます。SMBC日興証券は株主優待投資でよく利用される「優待クロス取引」においても人気の高い証券会社です。
今すぐ使わないにしても実際に始めるときは便利に使えるはずです。
SMBC日興証券(日興フロッギー)の残念なところ
メリットを中心に紹介しましたが、残念なところもピックアップしておきます。
個別に銘柄を探すのには向いていない
日興フロッギーでは、記事で紹介されている株か、「検索ボタン」から銘柄コードや銘柄名を入力して投資銘柄を探すことになります。
投資する企業が決まっている場合は、「検索」の所から探す形になります。
他のネット証券と大きく違うところは銘柄を探す機能が弱いという点がふぉおきな弱点といえそうです。
- ランキング情報(上昇率、下落率、値幅)
- スクリーニング(PER、PBR、配当利回り、優待有無などで絞込)
といったような機能がありません。
本家サイト(SMBC日興証券のサイト)ではもちろん提供しているのですが、dポイントを付ける日興フロッギーにはそうした機能がないです。
端株優待(単元未満株優待)はもらえない
また、SMBC日興証券(日興フロッギー)における投資分は、株の名義は「証券会社(SMBC日興証券)」となります。これは日興フロッギーが特別なことではなく、るいとう(株式累積投資)のように、金額単位で株を買うサービスはだいたいこうなっています。
配当金については持ち株割合に応じてSMBC日興証券から配分されるので良いのですが、100株未満だと株主としては扱われません。
そのため「端株優待が続々到着。単元未満株でもらえる株主優待銘柄・隠れ優待」で紹介しているような端株優待はもらえないことになります。
なお、100株以上の保有株数になったら、100株を日興フロッギー(キンカブ口座)からSMBC日興証券の通常口座に自動的振替され自分名義になります。
※100株という単位が「単元株」とよばれ通常の株式の売買単位でです。
売却時の手数料は少し高め
上記は日興フロッギーの売買手数料です。「買いの手数料」は100万円以下なら無料ですが、売りの手数料は0.5%必要です。この手数料率ははっきり言うと少し割高です。
※ただし、約定代金500円に付き1ポイントの還元(0.2%)があります。こちらは、手数料が発生する取引で還元があります。
100万円以下の売買の場合、買付時は還元なしですが、売却時は0.2%の還元があります。売却時の手数料(100万円以下)は0.5%なので、差し引きだと実質コストは0.3%と小さくなります。
さらに手数料を抑えるのであれば、100株以上を保有してSMBC日興証券の通常口座の方に移動させることで節約できます。
- ~10万円:137円(0.137%)
- ~20万円:198円(0.099%)
- ~30万円:275円(0.091%)
- ~50万円:440円(0.088%)
- ~100万円:880円(0.088%)
と、こんな感じの手数料率になります。単元株(100株)以上の保有株数になったらSMBC日興証券の口座に移して売るほうが確実にコスト面でお得です。
日興フロッギーとdポイントを上手く活用しよう
日興フロッギー(SMBC日興証券)はここまで紹介したように、これから株投資を始めていきたい投資家やdポイントを貯めている投資家
そもそも初心者向けの投資サービスで、dポイント投資を通じてあくまでも資未経験者を取り込むという戦略をとっています。株式投資の経験がない方でもdポイントを使って定額で株が買えるというのは分かりやすいでしょう。
元はポイントと考えたら、現金を使って投資をするよりも気楽に運用できるかもしれませんしね。
100円単位でコツコツ買い付けていけるというのもポイ活との相性はよいです。個人的には広く浅くというよりは、少しずつ株を買い集めていくような運用がよいように思います。
インデックス運用派ならETFでもいいですし、高配当銘柄や優待銘柄などを買っていくのもいいですね。
投資経験の長い方は、日興フロッギーについて物足りないと思われる部分もあるかもしれません。ただ、たとえそうであってもdポイント(期間・用途限定ポイント)を実質現金化できるという点やdポイントが貯まる仕組みというのは十分魅力的なものになっています。
ぜひ、上手く活用していきましょう。