SBI証券において「Vポイント投資」がスタートします。こちらは三井住友カードや三井住友銀行などで貯めることができるVポイントを使って投資信託への投資ができるサービスです。
いつ始まるのか?と心待ちにしていた方も少なくないようですが、サービス内容等を見る限りは、そこまで積極的にやらなくてもいいんじゃないの?というのが私の感想です。
一応Vポイント投資スタートにかかるキャンペーンもあるので、それを紹介しつつ、Vポイント投資を利用するメリット、デメリットなどを紹介していきます。
Vポイント投資を始めるキャンペーン
まずは、Vポイント投資が始まった記念のキャンペーンを紹介します。抽選かぁという感じがありますが、
2022年5月30日(月)~8月31日(水)
抽選ではありますが、上記期間中に下記の条件を満たすと抽選で100名様に1万円分のVポイントが当たります。
- 条件1.「Vポイント投資」で1ポイント以上利用
- 条件2.「SBI証券Vポイントサービス」にご登録のカードを500円(税込)以上ご利用
条件1はVポイントを1ポイント以上使って投信を買えばOKです。SBI証券の場合は最低100円から購入できます。ただし1P+99円(現金)という形でもOKです。
条件2はSBI証券に登録をしているクレジットカードを使って500円以上のお買い物をすれば対象になります。投信積立分は対象外なので普通にお買い物をする必要がありますね。
あとは運がよければ10月末ごろに1万ポイントが加算されます。
なお、抽選時点でポイントコースが「Vポイント」でない場合は対象外になりますので、本キャンペーンに参加される方は少なくとも10月末まではSBI証券のポイントコースを「Vポイント(三井住友カード仲介口座)」にしておく必要があります。
Vポイント投資・SBI証券Vポイントサービスの始め方
SBI証券では三井住友カードと提携しており、SBI証券の利用においてVポイントをためたり、投資の際にVポイントを利用できるVポイント投資ができるようになりました。
SBI証券に直接口座開設をしている場合、Vポイント投資(SBI証券Vポイントサービス)を利用するにはSBI証券の口座のコースを変更する必要があります。なお、すでに三井住友カードの仲介口座として口座開設している人は手続きは不要です。
まだSBI証券の口座がない人は先に口座開設が必要です。
SBI証券の通常口座から「Vポイント」が貯まるコースへの変更のやり方
オンラインから変更可能です。
すでにSBI証券に口座を開設している人で「Vポイント」が貯まるコースへの変更をする場合は「三井住友カード」のページから変更手続きを行います。
手続きを行うとSBI証券のサイトが三井住友カードの仲介口座に切り替わります。そのうえでSBI証券サイトの「口座管理」からポイント・外部ID連携で三井住友カードのVpassのID、PWで連携をすれば完了となります。
なお、東急カードやタカシマヤカード利用したクレカの積立投資をしている人はそれぞれの仲介口座を開設している形になります。この場合は仲介口座を無印のインターネット口座に戻してから三井住友カードの仲介口座に変更するという手続きが必要になります(要電話連絡)
また、三井住友カード仲介口座に変更すると、東急カードやタカシマヤカードでのクレカ積立ができなくなりますのでご注意ください。
Vポイントが貯まるコースからTポイント、dポイント、Pontaポイントが貯まるコースに戻すには?
戻すこと自体は可能です。
ただし、三井住友カードの仲介口座のままだとTポイントやdポイント、Pontaポイントをためることはできません。いったんカスタマーサービスに連絡をして、仲介口座ではない無印のインターネット口座に戻してあげる必要があります。
頻繁にポンポンと変えていくようなものではないですね。
Vポイント投資を利用するメリットはあるのか?
ややデメリットや注意点を先に述べましたが、Vポイント投資(三井住友カードの仲介口座)に変更するメリットはあるのでしょうか?
ご存じの方も多いと思いますが、SBI証券ではすでに、TポイントやPontaポイントを使って投資が可能ですし、ポイントを連携しておけばSBI証券の利用や投資信託の保有などでポイントが貯まる仕組みがあります。
SBI証券口座がある人は三井住友カードの仲介口座に変更しなくても三井住友カードを利用した投資信託の積立投資は可能です。
すでにTポイントやPontaポイントを連携しているのであればあえてコース変更までしてVポイント投資を始める必要があるかは疑問なところです。
Vポイント投資を使わなくても、三井住友カード充当で実質的なVポイント投資は可能
Vポイント投資サービス開始の最大のメリットは「Vポイントを使って投資信託への投資ができるようになる」という点です。
ただ、このVポイントで投資ができるという人は実はあえて、SBI証券と連携させなくても実質的なポイント投資が可能です。このVポイント投資を検討している人は多くがSBI証券で三井住友カードを利用した投信積立をやっているかと思います。
こういうケースでは貯まったVポイントをカード利用料金に充当すれば、毎月5万円(上限)の投信積立代金にポイントが充当されることになりますので、実質的なVポイント投資ができます。
VPass(三井住友カードの管理サイト)にログインして「ポイント交換>お支払金額にキャッシュバック(充当)」
ちなみに、三井住友カードの場合、Vポイントを充当した場合でも本来付与される予定のポイント付与されます。
たとえば、5万円の積立投資を三井住友カードゴールドNL(1.0%還元)でやっている方が3万円分のVポイントを充当した場合でも、500ポイント(50000×1%)が付与されます。
SBI証券の利用でたまるVポイントはTポイント、Pontaポイントよりちょっとだけお得だけど……
Vポイントを使った投資自体はそこまでメリットがないと考えますが、Vポイント投資(SBI証券Vポイントサービス)を利用すると、SBI証券における投資信託の保有残高や株の売買手数料などに応じてVポイントが貯まるようになります。
ただ、SBI証券では以下のサービスの利用で「Tポイント」が使える、たまる仕組みが現時点で存在しており、三井住友カード経由の場合はそれば「Vポイント」に代わる感じです。
- 売買手数料の一定割合
- 投資信託保有残高に応じたポイント
- 金・プラチナ・銀マイレージ
- 新規口座開設
- 国内株式の移管入庫
差は上記の通りです。反転させている部分(月間の取引手数料に対するポイント)の部分を除けば差はほとんどありません。株の売買分に対するポイント還元分だけVポイントの方がお得です。
SBI証券を利用して国内株式を積極的に売買しているというようなトレーダーの方であればポイントコースを「Vポイント」に変更しておくとよいかもしれませんね。
一方で、そこまで株は売買しないというのであれば、Tポイントの方がお得な可能性があります。それは貯まるTポイントは「増量」が可能なポイントだからです。
代表的なものは「ウエル活」ですね。ウエルシア薬局やナルシスで毎月20日はTポイントでお買い物をすると50%増量の価値(1ポイント=1.5円)でお買い物をすることができます。
また、Tポイントであればほかのポイントプログラムへのポイント交換もできますので、それを利用すればポイントの価値をさらに高めることもできます。Vポイントはかつてはポイント交換先が豊富でしたが、2022年現在ではポイント交換には向かないポイントになってしまいました。
参考:貯めるべきポイントの選び方。ポイント交換や利用で価値が高まるものを貯めよう
私の個人的な考えではVポイント貯めるよりはTポイント(や、Pontaポイント)を貯める方が利用価値は高いと思います。