太陽光発電のクラウドファンディング投資を行っているパネシェアというサービスがあります。太陽光発電所に手軽に投資をすることができるサービスとなっています。
一人で太陽光発電所を作るのは金銭的にも多額の資金が必要になりますし、銀行融資等も前提になりますが、パネシェアであれば小額から投資をすることができるという点が魅力になります。
一方で注意しておくべき点もいくつかあるので理解しておきましょう。
- パネシェアの仕組み
- 購入後の価格下落に注意
- パネシェアのポイントサイト案件を実際にやってみたらどうなのか?いくら利益が出る?
- パネシェアのポイントサイト案件は基本的におすすめ
- 余剰資金があるなら十分高いリターンは見込めそうなポイ活案件
パネシェアの仕組み
太陽光発電のパネルをシェア投資するイメージです。
たとえば10万W分の太陽光パネルが設置されている発電所があるとして、そのうちの100W分を購入します。投資をするとその100W分のパネル(当該発電所の0.1%相当)の売電収入が投資家のもとに分配されるというイメージですね。
パネシェアではW単位で購入することができ、そのW数に応じて分配を受けることができるわけです。なお、購入したW分は売却することも可能です。
売電収入を受けながら必要な時は売却をすることもできるので流動性が担保されている点は魅力と言えるでしょう。
※ちなみにWは発電量を示しているわけではありません。ここでのWは単純に売買単位だと認識してください。
パネシェアを利用するメリットは、事業用の太陽光発電をほぼお任せのような形で運用できる点にあります。また、途中売却ができるため資産としての流動性が高いのが強みです。一方のデメリットは中間業者が入っているわけなのでその分だけコストが上乗せされているという点が挙げられます。
購入後の価格下落に注意
上記はパネシェアの公式サイトにある収益シミュレーションの図です。
購入価格が最初の紺色、1年後以降のグラフは「青色が保有するWを途中で売却する際の価格」「緑色が累計で受け取った売電収入」です。
1年後を見てみると100万の投資が98万円になっていますね。
これは要するに購入したWの価格下落の方が売電収入よりも大きいということを意味します。
買取価格が下がるのは理由があります。
一つ目は太陽光発電という事業の構造的な要因です。
太陽光発電の売電収入は永続的なものではありません。機器的な減価もありますが、大きいのはFITと呼ばれる「固定価格買取制度」による影響です。日本では太陽光発電普及のためにFIT(固定価格買取制度)という補助制度があります。これは一定期間は買取価格を一定額で高く買い取りますよという制度です。
事業用の場合は20年間で設定されているため、20年間は安定的な収入が見込めます。一方でFIT終了後は売電価格は市場価格相当になりますので一気に収益性が低下します。
太陽光発電システムはこうした仕組みのため、年数が下がるほど資産価値が減少していくわけです。
本件とは関係ないけど、私たちが電気代払っている再生エネ賦課金というやつでFITの電気代は補填されています。つまり資産家が太陽光発電で儲けた分のお金というのは実は持たざる者が負担しているわけです……。随分高くなりましたよね、再生エネ賦課金……
もう一つのは短期解約(売却)に対してパネシェア側が意図的に買取価格を下げているのだと思います。明確に違約金として設定しているのかどうかは不明ですが、短期の解約を制限する意味も含めて当初の買取価格を下げているものと思います。
この部分は「思います」という感想になりますが、上記の表をわざわざ用意していることから考えても短期解約の元本割れは意図的に設定しているものだと考えます。ある意味致し方ない部分もあります。運用性のある保険とかだって似たようなものですよね。
パネシェアのポイントサイト案件を実際にやってみたらどうなのか?いくら利益が出る?
実際に投資をしてみた結果です。次回以降も同じようになるかは不明ですが、参考にしていただければと思います。※クレカ購入の場合は6カ月は売却不可です。
<必要金額>
- 投資額:100,000円
- 返金時の振込手数料:350円
- 合計:100,350円
<還元金額>
- 売却額:約94,000円
- 売電収入:約1,000~1,500円
- ポイントサイト還元:11,000円相当
- クレジットカードの決済ポイント:1000P
- 合計:107,000円
差し引きの利益は7000円くらい。なお、月末の保有に対して売電売上が入る形になりますので売却するなら月初が良いです。
また、10万円の決済が発生するのでクレジットカードの入会キャンペーンなどで決済金額を作りたい方には良いと思います。入会で10%還元みたいなキャンペーンを利用すれば実質+1万円相当の還元になるのでさらに美味しいと思います。
参考:クレジットカード決済修行
パネシェアのポイントサイト案件は基本的におすすめ
上記のような特徴がありますが、投資としてはそこそこ面白いです。ポイントサイト案件としてパネシェアを見たら、ポイント獲得を含めるとそこそこの黒字案件になると思います。
ポイントサイト案件としてみた場合、当初は10万円の購入で11000円という金額でしたが、2023年2月現在だと同条件でポイントタウン経由、5000円相当のポイント還元となります。
現在のポイント還元(ポイントサイト)の還元水準だと取り組むべきかどうかは微妙なところですね。クレジットカード案件などと組み合わせるならやってみても面白いかな……という感じでしょうか。
余剰資金があるなら十分高いリターンは見込めそうなポイ活案件
そう悪くないと思います。やってみて面白いと本格的な太陽光発電投資を考えている方の練習としてもわるくないかもしれませんね。決済金額が必要なクレカ案件と一緒のやってみるのが良いかと思います。