iDeCoで証券会社を選ぶ2つのポイントは手数料と信託報酬。コストの差が老後の大きな差

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著者:しょうこちゃん

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iDeCo(個人型確定拠出年金)を始めるにあたってどの証券会社で始めるべきか?を悩む方は少なくないと思います。

正直、iDeCoを利用する証券会社(あるは銀行)選びを間違えてしまうと数十年という長期の運用において数十万、下手したら百万という単位での差が老後の資金に生まれてしまうこともあります。

とはいえ、実はそこまで神経質になる必要はありません。こうした記事を検索している(あるいはSNSなどからたどり着いている)時点で大きな失敗はしないからです。

大きな失敗さえしなえればiDeCoにおける証券会社選びに大きな差はありません。

数十万~百万円単位で違うiDeCoにおける金融機関選びと老後資金

まず、そもそもiDeCoって何?というい方には「 つみたてNISAとiDeCo(イデコ)の違いを徹底比較!あなたはどっちを選ぶ? 」の記事でどんな金融商品(サービス)なのかということを紹介しているので先にこちらをご一読くださいませ。

iDeCoにおける金融機関選びで重要な要素は手数料です。このコスト次第でメチャクチャな差になります。

  • 加入時手数料
  • 運用期間中にかかる手数料
  • 移行するときの手数料
  • 受取時の手数料
  • その金融機関が扱う投信の信託報酬

こんな感じで手数料がありますが、比較するべき重要な手数料は「運用期間中にかかるの手数料」と「投資信託の信託報酬」の二つです。

運用期間中に係る手数料(運営管理機関手数料)

  1. 国民年金基金連合会手数料(共通):105円(年1,260円)
  2. 事務委託金融機関手数料(共通):66円(年792円)
  3. 運営管理機関手数料(金融機関で異なる):無料~418円程度

この3つの手数料がかかりますが、(1)(2)は共通なので無視するとして、(3)の手数料は金融機関によって異なります。

無料のところもあれば418円も取るところがあるわけです。418円取られるとすれば20年間で約10万円のコスト差になります。

その金融機関が扱う投資信託の信託報酬(運用コスト)

また、それと同じように各金金融機関が扱う投信の信託報酬(投資信託の運用でかかる運用経費)も異なります。

同じ株価指数に連動するインデックスファンドでも金融機関によって扱いが異なります。たとえば、「MSCIコクサイ」という日本を除く先進国株価指数に連動するファンドを見てみましょう。

・三菱UFJ銀行(標準コース)
三菱UFJ<DC>外国株式インデックスファンド 
信託報酬:0.86%

・SBI証券(セレクトプラン)
 eMAXIS Slim先進国株式インデックス 
信託報酬:0.1023%

どちらも多少の誤差がでることはありますが同じ指数に連動するように作られています。そのため、値動きは同じになりますただ、前者の投信は信託報酬が0.86%もあり、後者は0.10%です。

この手数料分は「運用利回りを直接低下」させることになります。仮に年率で5%の成長をすると仮定した場合、前者のファンドは手数料差し引き後4.14%になり、後者は4.8977%で運用ができるということになります。

資産運用と複利」の記事も読んでいただけるとわかりますが、この差は複利効果が出てきます。10年、20年と運用期間が長くなるとの差は歴然です。仮に年276,000円をiDeCoで25年間運用した場合は以下の差になります。

・三菱UFJ(標準コース)
三菱UFJ<DC>外国株式インデックスファンド 
運用結果:1206.73万円

・SBI証券(セレクトプラン)
 eMAXIS Slim先進国株式インデックス 
運用結果:1348.94万円

その差は歴然で140万円以上の差になります。信託報酬という手数料の差だけでこうした大きな差になるわけです。tig

ちなみに、三菱UFJ銀行を一例に出しましたが、別に三菱UFJだけをディスっているわけではありません。基本的には対面銀行系は地雷です。地銀(地方銀行)も同様に運営管理機関手数料がかり、かつコストだけ高い投資のラインナップばかりで残念な感じです。

 

注意するべきはこの2点、ネット証券大手から選べば問題は少ない

注意するべき点はここまで紹介した「運営管理機関手数料」と「投資信託の信託報酬(運用コスト)」の二点です。すごく不安になったかもしれませんが、冒頭でも述べたように安心してください。

金融機関選びについては現状、主要なネット証券の中から選択しておけば特に問題なかったりします。地雷の金融機関を避けさえすれば正直大差がない感じになります(笑)

楽天証券、SBI証券とかですね。

普段使っている証券会社と同じにしてもよいと思いますし、年金と通常の運用を分けて管理したいから別々で、というような感じでもどちらでもよいと思います。

ちなみに、証券口座とiDeCo口座は実は別々です。
証券総合口座を持っていてもiDeCoは別途申し込みが必要になります。

楽天証券

ポイ活投資でおなじみの楽天証券です。

iDeCoではクレカでの投資や楽天ポイントを使った運用はできません。「楽天・全世界株インデックス・ファンド」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」などのを用意。iDeCoの価格競争って楽天証券が参入してから始まったような気がします。それまではSBI証券かスルガ銀行くらいしか手数料料無料になるところなかったんですよね。

楽天証券のiDeCo

SBI証券

セレクトプラン、オリジナルプランの2つのプランがありますが、現在はセレクトプランのみとなっております。ネット証券のなかではiDeCoの取り扱いが最も長いです。併給もできるようになって使い勝手がアップしています。

SBI証券のiDeCo

 

なお、iDeCoの利用開始にあたっては上記サイトから登録をして必要書類をアップロード、その後に国民年金基金連合会で資格確認を行って、手続き完了後に通知書が郵送されるといった流れになります。

一般的な証券口座開設よりは少しだけ複雑ですね。

 

iDeCoの乗り換え方法

iDeCoは一人一つしか口座を作ることができません。しかし、iDeCoの金融機関の取り扱いは変更できます。コストの高い金融機関で運用している場合は低コストの金融機関に引っ越し(乗り換え)をすることで、引き続き運用が可能です。

手続きとしては「運営管理機関の変更」を取ります。

たとえば、ある地方銀行から楽天証券に変更をしたい場合、上記の楽天証券のiDeCoの申し込みページから以下の「運営管理機関変更手続き」を選択します。

あとは、書類をやり取りすれば変更できます。変更自体は数カ月かかります。もし、コストが高い銀行などでiDeCoを運用意しているのであればもったいない話なので1カ月でも早く移管してしまいましょう。