情報銀行という言葉を聞いたことがあるでしょうか?重要になっている「個人の情報」について、個人が同意した上で個人情報を提供し、その見返りとして対価を受け取るという仕組みです。ビッグデータとして情報が活用されるようになって久しい一方で、行き過ぎたテクノロジーによる個人データの保護も声高に叫ばれるようになっています。
そうした中で、個人のデータ活用について契約に基づいてデータを第三者に提供する事業が「情報銀行」です。個人はその情報提供の対価を受け取る前提があります。
仕組み自体は2019年くらいから検討が行われてきた分野です。これが2021年7月1日にDprime(三菱UFJ信託銀行)としてサービスが始まっています。日本初の情報銀行サービスです。当初は正直微妙な感じ……と思っていましたが、最近は還元が強く、十分に登録する価値があるサービスだと感じています。
2024年5月20日(月)をもってサービスの提供が終了となります。
1ポイント以上をお持ちの方は3月5日に110ポイントが追加されていますのでそのポイントを使ってなるべく使い切るようにしてください。
情報銀行というサービス、登場するのがちょっと早かったのかなぁ
- 情報銀行の仕組み 情報銀行とは何か?
- 情報銀行サービスDprimeのサービスの特徴
- マンスリーギフトとDprimeポイントがスタート
- Dprimeの継続利用やオファー受諾で貰えるギフト
- Drpimeに対する個人的評価
情報銀行の仕組み 情報銀行とは何か?
Dprimeは情報銀行と呼ばれるサービスです。といっても情報銀行自体がどんなサービスなのかわかりませんよね。情報信託機能の認定に係る指針に仕組みが記載されていたので引用します。
個人に関するデータを「情報銀行(ここがDprime)」に同意付きで提供することで、情報提供先(企業など)から便益を受けることができるというわけです。個人の「情報」を預けることでその「対価」を受け取る仕組みが預金と金利の仕組みのようなものなので情報銀行と呼ばれるわけですね。
情報銀行サービスDprimeのサービスの特徴
少し前置きが長くなりましたが、三菱UFJ信託銀行が提供するDprimeは情報銀行サービスです。個人情報をあえて提供することで対価(クーポンなど)を受け取ることができます。
- 行動履歴
- About Me(質問)
を提供することで、企業からのオファーを受けることができます。
オファーを受けるとそれぞれの企業に対して(個人が特定されないような形で)情報が提供されるわけです。
情報提供の対価として受け取れるものはどんなものがある?
内容は日々追加されていますが、あるタイミグのオファーだと以下のような案件がオファーとそれに対する便益(For You)として登録されていました。
- 近ツーのワーケーション体験
- アシックスのランナーズフェイスカバー(抽選)
- 千疋屋の桃(クーポン)
- クラフトビールを無料提供(抽選)
- ギフト券2000円があたる(抽選)
- タリーズドリンクチケットがもらえる(全プレ)
- LINEポイントがもらえる(全プレ)
- ハーゲンダッツがもらえる(全プレ)
還元についてアプリサービス展開直後は微妙だなぁと思っていたところでしたが、2022年4月くらいからプロモーションが目的なのかタリーズドリンクチケットやLINEポイントのバラマキも始めてくれました。
情報提供ってどんな情報が提供されるの?
個人が特定されないとは言え、Dprimeで収集する情報の行動履歴などはそこそこセンシティブだと思います。この辺の情報を提供することに抵抗を覚える方は利用は控えたほうがいいかもしれません。
ちなみに、提供される情報はオファーごとに異なります。今のところ登録した資産情報の提出を求められたことはないです。ほとんどは基本情報やアンケートのみですね。
私自身は個人情報について匿名化されている前提であればそれほどの価値はないと考えている人間なので登録しています。
Dprimeの始め方
Dprimeを利用するにはスマートフォンにDprimeアプリをインストールする必要があります。PCでは利用できません。
はじめるための手順は以下の通りです。
- アプリをインストール
- アプリ内のメニューから「本人確認登録」
- 本人確認が通ったらアプリ内の「オファー」から受けたいものを選ぶ
- アプリのForYouの中に特典が届く
といったような感じになります(案件によっては本人確認不要なものあったり、特典がForYou内ではなく登録メルアドに届くものもあります。なお(2)の本人確認登録には数日時間が必要となりますので、やるなら早めにやっておきましょう。
ちなみに、直接アプリストアからインストールするのではなく、ポイントサイト経由でアプリをダウンロードするとポイントサイトの還元分だけお得です。
マンスリーギフトとDprimeポイントがスタート
Dprimeではユーザー向けに毎月の還元施策を実施しています。それがマンスリーギフトです。4月より毎日ログインすることで最低10円相当のポイントがコツコツ貯まっていきます。
【マンスリーギフト】Dprimeポイントでポイントを貯めて、ギフトと交換
マンスリーギフトは毎月のDprimeの利用状況等に応じてDprimeポイントなどがもらえるキャンペーンです。
貯めたポイントはgifteeBox(オンラインギフト)と交換できるようです。ポイントは1ポイント≒1円相当ですね。まとめて交換するほうが少しだけ有利になる感じですね。
ちなみに、おすすめは「500円券以上」での交換になります。500円以上なら交換対象に「Gポイントギフト」が登場します。Gポイント(ポイント交換サイトのポイント)に交換しておけば他社ポイントにも交換しやすくなるので便利です。
その他ゲリラオファーの実施
毎日のログインの他、ゲリラ的にオファーやギフトが登場することがあります。毎日ログインしたときにオファーやギフトがないかを確認してみましょう。
Dprimeの継続利用やオファー受諾で貰えるギフト
Dprimeは上記のマンスリーギフト以外にも通常ギフトとしてDprimeの継続的な利用によってLINEポイントを配布する常設キャンペーンを実施しています。
- Dprime継続利用記念プレゼント
- データ連携企業応援ありがとう
継続利用はログイン日数に応じてのプレゼントで全4回(150日ログイン)があり、「データ連携企業応援ありがとう」は全5回でオファーの応諾回数に応じてLINEポイントがもらえます。知らない間に達成していることもありますので、時々チェックしましょう。
Drpimeに対する個人的評価
実際に私が使ってみた評価として、当初はクーポン配布アプリやスマートニュースのようなニュース配信アプリと大差ないという印象でした。
一方で、最近になって急に覚醒してくれてLINEポイントのバラマキやログインやオファー受諾に応じてのギフトなど嬉しいキャンペーンを矢継ぎ早に展開してくれています。
個人情報提供にちょっと引っかかる方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には匿名化された情報になるわけだし、正直このサービスが怖いというのであれば、TポイントカードやPontaポイントカードなどの共通ポイントカードだって同じように情報を実質的に提供しているわけですから似たようなものです。
最終的に利用するかどうかは読者の方の判断になりますが、私はこのDprimeを利用して十分満足しています。