dポイント投資の改悪が発表されました。これで三度目(実質的には四回の変更)です。
現在のdポイント投資の状況や活用方法については「こちら」の記事で紹介していますので、今の状況を知りたい方は上記記事を読んでもらうとして、ここからは、かつて「最高」の投資サービスだったdポイント投資というものがどういうものだったのか?という回顧記事です。
昔はよかったなあというやつですね。ただ、だれもが儲かるサービスという裏にはだれかが存するわけで、それはドコモさんだったというわけです。
豊富な資金力でdポイント投資を支えてくれましたが、菅総理のケータイ値下げ宣言やNTTによるドコモ買収などでdポイント投資もきっと存続できなくなったのでしょう。許さんぞ!!
と、前置きはこのくらいにして、dポイント投資の改悪の歴史を振り返っていきたいと思います。
- ドコモのポイント運用サービスとしてスタート
- 第1回目の改悪、ポイント交換に上限設定
- 第2回目の改悪、半後出しに変更
- 第3回目の改悪、後出しが完全に封鎖
- むしろ、よくここまで持ったなという気持ちです。dポイント投資ありがとう
- 運用してきたdポイントはどうする、dポイントの出口
ドコモのポイント運用サービスとしてスタート
サービスのローンチは2018年5月16日~
dポイントを使ったポイント運用サービスとして始まっています。当時はポイント運用サービスは少なく、先行していたのは「永久不滅ポイント運用サービス」くらいですかね。
当時は「完全な後出し」が可能なサービスでした。米国市場の結果を見て、為替レートの仲値を見て、上がるか下がるかを考えてリアルタイムで追加/引き出しをすることができました。
超微妙な時以外はほぼ100%勝てる時期でした。
私がdポイント投資を知り、活用し始めたのもこの時期でした。
第1回目の改悪、ポイント交換に上限設定
第1回目の改悪は2018年12月17日に実施されました。
それまで無制限にポイントを追加できたのが、1日に2000P上限となりました。ただし、THEO+ドコモユーザーは1万ポイントまで利用できました。リアルタイム追加ができたのは維持だったので勝率100%は維持されていました。
dポイント投資家は
・100%リスク回避派
必ずポイントを出し入れする。リスクはないけど、1日に運用できるのは最大1万Pまでと制約。
・スイッチ派
ポイントは追加したまま。下げそうなときはバランスコース、上げそうなときはアクティブコースにしておくという選択をする。
という二つの派閥に分かれました。私はスイッチ派でした。ちなみにこのとき、dポイントのポイント共有&dポイントの大量複垢を使った人も登場しました。そのスクリプトでdポイント投資サイトが激重になったことも。
第2回目の改悪、半後出しに変更
2回目の改悪は2019年6月23日~でした。
これまでは「リアルタイム」に追加ができていたのですが、タイムラグが生じるようになりました。
上記のような感じです。とはいえ、100%後出しがふさがれたわけではなく、早朝から~14時までの間の相場を見て判断できるという「半後出し」となりました。
とはいえ、リスクが生じるようになったため、この改悪でdポイント投資から離れてしまう方も多数いらっしゃいました。
私も残念ではありましたが、予想ができるという面白さもあり続けていました。
1日に追加できるポイント数は99900ポイントにまで増加。複垢利用すれば×アカウント数が運用できました。
突然の改善、でもこれがdポ投資改悪を後押しすることに
2020年5月13日~。1日の上限はこれまで実質99900Pでしたが、複数追加できるように改善されました。また、18時までであればコースチェンジもできるようになったため、運用効率並びに勝率が大きくアップしました。
ですが、この大きな改善がdポイント投資への大きなポイント流入を引き起こしdポイント投資の最終改悪を後押しすることになったのでしょう。
第3回目の改悪、後出しが完全に封鎖
今回ですね。3度目です。2020年10月24日~の変更です。
これまでタイムマシーンで戻って投資できたものが、封鎖されてしまいました。
これまで(改悪前)までは、14時の締め切り前の追加ならNY市場クローズとの時間差の関係上、実質的にその日の朝6時の時点の株価で投資をすることができました。
一方で、14時締め切り、翌日18時追加の場合、14時の時点でその日の夜のNY市場の終値という見えない金額に対して投資をする必要があります。
そして、売却をする場合も同様に、今晩の結果ではなく明日の晩の結果次第という事になってしまいます。
それなら別にdポイント投資である必要はないです。
普通に日本株や米国株に連動するETFでも買えばいい感じ。こっちならリアルタイムで売買できる分、判断もしやすいし逃げるのも簡単です。
そのため、改悪後のdポイント投資は、短期で投資判断をするものではなく、中長期でポイントを入れっぱなしにしておくタイプのポイント運用になりそうです。
むしろ、よくここまで持ったなという気持ちです。dポイント投資ありがとう
以上がdポイント投資の歴史です。
むしろ、よくここまでもったなという印象があります。特に2020年5月13日~の突然の改善は大盤振る舞い過ぎてびっくりです。
それ以前から「後田氏ができる」ということはよく知られていたのに、それをさらに後押しするような変更には驚きました。
その分、突然の終了の心理的ダメージは大きかったですが……。
とはいえ、私自身、dポイント投資では利益を出させていただきました。また、ブログやSNSを通じて色々な方と交流を持つきっかけになったということも大きな財産となりました。ありがとうございます。
dポンイン投資のような誰か片方だけが儲かって、相対する誰かが損をするサービスというのは正直長続きはしないものです。相手がドコモという超優良企業だったからこそ、バラマキでも広告費ととらえてくれて、2年ちょっとも私たちポイント投資家に利益をださせてくれたのでしょう。
素直に感謝を!
運用してきたdポイントはどうする、dポイントの出口
私はポイント投資家として「ポイ活&資産運用」の組み合わせに大きな力があると思っています。dポイント投資は確かに有利でしたし、儲かりましたが、出口については少し心配なところがありました。
が、逆に勝てるdポイント投資(ポイント運用)がなくなったことで、本当の意味でのポイントを資産にするという流れを作ることができそうです。
まずはともあれ日興フロッギー(SMBC日興証券)ですね。
増やしたポイントを少しずつ現物資産にしていきます。また、dポイント投資(ポイント運用)は使えなくなっても、d払いやdポイント関連のキャンペーンは続くでしょうから、そうしたキャンペーンの獲得ポイントも資産化していきます。
フロッギーなら100円単位(100ポイント単位)で株を買っていけるので、少しずつ買い増しをして単元株にしていくという過程も楽しめそうです。
株投資はどうしてもいや……という方は、売買を通じて現金化することもできるので、その他の目的に利用するのも一つです。
ちなみに、dポイントの有効期限は4年(48カ月)です。
急いでdポイントを使って投資をする必要もないのでじっくりでも構いません。
期限内に使い切れないよ~。というようなポイント長者の方は一度dポイント投資(ポイント運用)に入れれば期限がリセットされますので、それを活用して延命するのもありだと思います。