【売れない】NTTドコモの株をネオモバで1か文単位で買っている人が取るべき対策

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著者:しょうこちゃん

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このブログの読者の方はネオモバを使って1株投資をされている方も多いかもしれません。

そんなネオモバを使ってNTTドコモの株式をS株(単元未満株)で買って、ウキウキなのに、売ろうとしたら「当該銘柄のS株(単元未満株)のご注文は受付できません」というアラートが出てしまった。とお悩みの方も多いかと思います。

せっかく高くなったのに、売れないってどういうことだよ!どうしたらいいのよ。

という説明がネオモバのサイト内では明示されていないので、どうするべきかを紹介します。

 

なぜ売れなくなったの?

NTTがドコモをTOB(株式公開買い付け)してNTTドコモの株式は上場廃止となる(監理銘柄へと指定)されたからです(指定日は9月29日)。

TOBというのは買取価格を指定して幅広く株を買い集める手法です。

NTTはTOBを通じてドコモ株を3900円(発表前株価は2,775円)という価格で買い取るとしており、完全子会社化することを表明しております。

完全子会社(100%子会社)となれば上場はできないわけで上場廃止となります。

というわけで、ドコモ株は現在、監理銘柄に指定されているわけです。

株式会社NTTドコモ(以下「同社」という。)は、本日、日本電信電話株式会社(コード:9432、市場区分:市場第一部)(以下「公開買付者」という。)が実施する同社株式の上場廃止を前提とした公開買付けについて、賛同の意を表明しました。
また、同社は、(1)公開買付けが成立し、公開買付者が同社の総株主の議決権の10分の9以上を保有するに至った場合には、公開買付者は株式等売渡請求を行う予定である旨、及び、(2)公開買付けが成立し、公開買付者が同社の議決権の10分の9以上を保有するに至らなかった場合には、公開買付者は、当該公開買付けが成立した後の株主総会において、公開買付者を除く同社株主の所有する同社株式の数が1株に満たない端数となる割合で行う株式の併合に係る議案を付議することを同社に要請する予定である旨を発表しています。
上記(1)に記載する場合、同社が当該株式等売渡請求を承認するときには同社株式は上場廃止となること、また、上記(2)に記載する場合、同社の株主総会において当該議案が承認されたときには、同社株式の上場を廃止することが適当であると認められることから、当取引所は、当該発表をもって、同社株式について上場廃止となるおそれがあると認め、監理銘柄(確認中)に指定します。

こうなると単元未満株取引はできなくなります。

すでに、ネオモバで100株未満の株式を保有している人は売りたくても売れない……という状況になるわけです。

 

じゃあ、どうすればいいの?売りたいんだけど

大きく3つの方法があります。

  1. TOBに応じる(三菱UFJモルガンスタンレー証券)
  2. 買取請求の申込をする
  3. 放置して強制的に買い取ってもらう(スクイーズアウト)

 

①TOBに応じる(三菱UFJモルガンスタンレー証券)

一つはTOBに応じるというもの。

今回のNTTドコモの場合、三菱UFJモルガンスタンレー証券が公開買い付けの代理人なので、ドコモの株を同社に移管してTOBに応じる方法があります。ただし、同社に口座開設をした上で、移管手続きが必要があります。ちょっと面倒ですね。

同社に口座がある場合はネオモバから株式を出庫して三菱UFJモルガンスタンレー証券に移管してTOBに応募するという手があります。

 

②信託銀行に買取請求の申込をする

二つ目は信託銀行に買取請求を依頼するというもの。単元未満株(端株)は信託銀行に対して買取請求というものを行うことができます。こちらはネオモバに申込が必要です(S株(単元未満株)の買取請求)。

買取請求は終値をベースにされます。現状はTOBが行われているのでTOB価格から大きく乖離することはないでしょう。

ただし、買取請求の場合、手数料が1銘柄につき500円(税別)が必要となります。保有株数が数株程度と少ない場合はコスト高になります。また、信託銀行側での手数料が発生する可能性があります。

ただし、現金化のスピードは一番早いです。

多少コストがかかってもとにかく早く現金化したいという方はこちらがおすすめです。

この手続きについてはネオモバの場合「こちら」のページから依頼書をダウンロードして本人確認書類を添えて郵送する形になります。

 

③放置して強制的に買い取ってもらう

今回のNTTドコモのケースは完全子会社化される予定です。TOBは高い確率で成立するでしょう。ただ、今回のケースでTOBにも応募せず、買取請求もしない場合はどうなるのでしょうか?

こちらについてはNTTは議決権が90%以上集まれば「株式売渡請求」、それ未満なら「株式併合」を行うとしています。

これら手段はともあれ、強制的に買取され現金化されることになります。今回ネオモバなどでドコモ株を100株未満で保有している方は基本的にはこの「強制的な買取」を待つ形になります。

なお、買取価格はTOB価格と同水準になりますので1株3,900円になるはずです。

ちなみに、上場廃止となった時点でネオモバの残高からは消えます。実際に現金化できるのは数か月後かかりますので、時間がかかってしまうという点がネックです。

面倒なことはしたくないし、無駄なコストもできるだけ抑えたいという方はこちらがおすすめです。

 

100株以上持っているなら持ち越す意味はない

ちなみに、単元株(100株)単位をドコモ株を持っているのであれば、TOBに応じるか市場で素直に売却するほうが面倒がなくていいと思いますよ。