ネット証券の中でも最大手のSBI証券がTポイント投資に参加します。
すでに、CCCと共同設立した「SBIネオモバイル証券(ネオモバ)」ではTポイントを使った個別株投資のサービスを展開していますが、本体であるSBI証券でもTポイント投資を始めます。
なら、子会社(ネオモバ)作る必要あった??という疑問もありますが、ネオモバはTポイント投資(株式投資)、SBI証券はTポイント投資(投資信託)といった立ち位置になるようです。
どちらも、Tポイントのまま運用するのではなく、Tポイント(1ポイント=1円)として株や投資信託の買い付けに充当できるというものです。売却時はTポイントに戻るのではなく、日本円となります。
そのため、Tポイントの現金化としても活用できますね。債券型の投資信託を使えば変動率も小さいので、Tポイント現金化を目的とするならネオモバの株式買付よりもSBI証券の投信買付の方が効率はよさそうです。
SBI証券はTポイントとの提携を強化
SBI証券のTポイント投資の仕組み自体は単純です。
単に1ポイント=1円で投資信託の買い付けに充てることができます。対象はすべての投資信託(ETF除く)となります。
SBI証券でしか使えない「期間固定Tポイント」も登場する予定なのだそうです。
また、積立投資には対応していません。つまり、「つみたてNISA」にも非対応ということになります。
同じような仕組みは楽天証券が楽天ポイントでやっていますね。
SBI証券のサービスも楽天証券の「投資信託買い付けサービス」とほぼ同じ内容になっています。使えるポイントが楽天ポイントではなくてTポイントだという話ですね。
ちなみに、楽天ポイント(楽天証券)の方は積み立て投資にも対応しています。
投信購入以外に、投信マイレージや株売買、純金積み立てでもTポイントが貯まる
Tポイント投資以外にも、これまでSBI証券で独自に運用していたSBIポイントというポイント還元もTポイントに変更されていくようです。
- 投信マイレージ
- 国内株現物取引
- 金・プラチナ取引
これらで貯まっていたSBIポイントですが、今後Tポイントが直接貯まる方式に切り替えできるようになるとのことです。
投信マイレージ
投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まるというものです。
投信の保有残高の年率0.1~0.2%(残高変動)分のポイントが貯まるサービスです。一部の低コストファンドは一律0.05%。
国内株現物取引
スタンダードプラン手数料及びPTS取引手数料の月間の合計手数料の1.1%相当のポイントが貯まります。
金・プラチナ取引
スポット取引手数料、および積立買付手数料の月間合計手数料の1.0%相当のポイントが貯まります。
もともと、SBIポイントはそもそもTポイントに交換できる仕組みになっていたので、大きく変わるわけではありません。
ただし、SBIポイントには最低500P以上という交換制限と3年という有効期限があります。
獲得のタイミングよって有効期間は変わりますが約3年間となります。ポイントとしてはさほど短いようには感じませんよね。
ただ、SBIポイントは現実的にSBI証券での取引でしか貯めることができません。そしてポイント交換するには最低500ポイントを貯める必要があります。 仮に「投資信託ポイント(投信マイレージ)」だけで貯めようと思った時、必要な投信の残高は20~30万円分くらいになります。決して高いハードルではありませんが、それ以下だと有効期限中にポイントを貯めきれずに失効という可能性があります。
こうした点があったことを考えると、1ポイント=1円としてすぐに使えるTポイント化は朗報といえますね。