いわゆる大手ネット証券と呼ばれる証券会社の特徴と特色を比較しています。
証券会社に口座を作るのであれば、まずはじめにネット証券の中でも大手証券会社を選ぶことをお勧めします。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
- 松井証券
- GMOクリック証券
- 岡三オンライン証券
その理由はやはり提供しているサービスの幅が広く、1社に口座を作っておけば多くのサービスが完結するためです。ネット証券の中では一点突破で特定のサービスで突き抜けている会社もありますが、それらはあくまでもサブの証券会社としてメインの補助として活用するべきだと私は考えています。
そんなわけで、今回は大手ネット証券7社のサービス内容を比較していきます。大手とは言ってもそれぞれでサービス内容には違いがあるので、あなたの投資スタイルややりたいことから選択すると良いと思います。
大手ネット証券のサービス内容の比較一覧表
まずは、大手ネット証券各社のサービス内容を一覧で比較しやすいようにざっくりとエッセンスに絞って紹介します。
細かく書くと、それぞれの項目で1記事できるようなレベルになって読む気なくすと思います(笑)
ちなみに「◎:特に優れている」「〇:優れている」「△:使えるけど他社の方が良い」「×:提供なし」という意味で使っています。この辺は私の主観も入っている点はご留意ください。
※下記の比較表は2022年7月2日に更新しています。
SBI | 楽天 | マネックス | カブコム | 松井 | GMO | 岡三 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国内株 | 手数料無料 ※1日定額 |
100万円まで無料 | 100万円まで無料 | 設定なし | 100万円まで無料 | 50万円まで無料 | 100万円まで無料 | 100万円まで無料 |
IPO | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | バツ寄りの△ | △ | |
貸株サービス | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | △ | 〇 | × | |
単元未満株取引 | ◎ | × | ◎ | 〇 | × | × | × | |
外国株 | 米国株 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | × | × |
米国株手数料 | 0.495% | 0.495% | 0.495% | 0.495% | 0.495% | × | × | |
貸株サービス | 〇 | × | × | × | × | × | × | |
投資信託 | クレカ積立 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | × | × | × |
保有ポイント | ◎ | △ | 〇 | △ | △ | × | × | |
その他 | 四季報 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
日経テレコン | × | ◎ | × | × | × | × | × | |
銀行連携 | 住信SBIネット銀行 | 楽天銀行 | × | auじぶん銀行 | × | GMOあおぞらネット銀行 | × | |
ポイント投資 | 〇 | 〇 | × | 〇 | △ | × | × |
こんな感じです。総合ネット証券(大手ネット証券)とはいっても実はサービス内容には結構ばらつきがあったりします。
以下はこれから投資を始めたい人の目的別にお勧めする証券会社を紹介します。
- 小額投資がやりたい
- 国内株の短期売買がやりたい人
- 国内株の長期投資がやりたい人
- 株主優待株投資をしたい人
- IPO投資がやりたい人
- 米国株投資がやりたい人
- 投資信託への投資をしたい人
- ポイントを使って投資をしてみたいと考えている人
各項目ごとに詳しく紹介していきます。なお、お勧めの順番というのは私の主観も入っているのでご了承くださいませ。
小額投資がやりたい
最近では小額での株投資ができるサービスが登場しています。大手ネット証券だと投資信託は100円単位で投資可能です。また、株式投資においてもSBI証券とマネックス証券は単元未満株という通常100株単位の株取引を1株単位で取引できるサービスを提供しています。
1位:SBI証券・マネックス証券
その他、数万円単位で小額投資「だけ」をやりたいのであればLINEポイントで投資ができるLINE証券や100円単位という定額で株投資ができる日興フロッギー(SMBC日興証券)なども選択の対象になるかもしれません。
国内株の短期売買がやりたい人
売買規模や短期の定義によって検討の余地がありますが、SBI証券、楽天証券、GMOクリック証券あたりがよさそうです。売買コストが安いのと取引ツールがあるのでデイトレ等の短期売買に向いています。
ただ、最近はあまり株のデイトレやりたいって人は減ってきたような気もします(私の観測範囲だけかもしれませんが)。
1位:GMOクリック証券
2位:SBI証券・楽天証券
国内株の長期投資がやりたい人
長期投資であれば貸株サービスをできれば活用したいところですね。保有株をレンタルしておくことで貸株金利を受け取ることができます。配当金+αになって収益性が上昇します。お勧めは配当自動取得がある楽天証券ですかね。また、SBI証券やauカブコム証券も悪くないです。
1位:楽天証券
2位:SBI証券
3位:マネックス証券
ちなみに貸株サービスについては「貸株サービスのメリットとデメリット」で詳しく解説しています。
株主優待株投資をしたい人
優待投資をしたいという人は長期投資と同じく貸株サービスと併用すると良い感じですね。楽天証券が良い感じです。ただし、長期保有の株主優待の期間がリセットされることがありますので、SBI証券かマネックス証券で単元未満株(1株)を別途買っておくというのも有効です。
1位:楽天証券
2位:SBI証券
3位:マネックス証券
なお、上記は長期での投資を前提とした優待投資です。優待クロスのような特殊は投資方法は考慮してません。優待クロスをしたい方は「こちら」の記事をご覧ください。
IPO投資がやりたい人
抽選口数を増やすことが何よりも重要です。SBI証券は必須で、楽天証券、auカブコム証券、マネックス証券、松井証券と証券口座は沢山持ちましょう。1社だけであればSBI証券が良いと思います。
1位:SBI証券
2位:楽天証券
3位:マネックス証券
4位:松井証券
5位:auカブコム証券
IPOは宝くじ感覚がありますので口数を増やすことが何より重要になってきます。
米国株投資がやりたい人
ツールが充実しているのはマネックス証券。あるいは為替手数料を大きく節約することができるSBI証券のどちらかがおすすめです。
1位:マネックス証券
2位:SBI証券
3位:楽天証券
なお、米国株投資について小額からだとPayPay証券なんかも積極的です。ただし、コスト面はややお高めなので米国株投資としてしっかりやるならマネックス証券やSBI証券を使う方がよさそうです。
投資信託への投資をしたい人
クレジットカードでの積立投資ができる証券会社がおすすめです。クレジットカードのポイント還元がある分、普通に購入するよりも大きく得できます。
・マネックス証券(1.1%)
・auカブコム証券(1.0% ※auユーザーは+4%、UQユーザーは+2%)
・SBI証券(0.5%~2.0%)
・楽天証券(0.2%~1.0%)
また、これに加えて長期保有を前提にするのであれば投信の保有ポイントも欠かせません。保有ポイント還元で強いのはSBI証券、マネックス証券ですね。
短期投資
1位:マネックス証券
2位:SBI証券
3位:楽天証券
長期投資
1位:SBI証券
2位:マネックス証券
3位:楽天証券
短期投資はクレカのポイントを目的とするような運用で、長期投資は買った投信を数年単位で積立運用してく前提です。
ポイントを使って投資をしてみたいと考えている人
最近ではポイント投資といってTポイントやPontaポイント、楽天ポイント、dポイントなどを使って株式や投資信託などを買えるようなサービスがあります。これはどこがお勧めという話よりもどこがどのポイントに対応しているかが重要ですね
・SBI証券(投資信託):Tポイント、Pontaポイント、dポイント(予定)
・楽天証券(株式/投資信託):楽天ポイント
・auカブコム証券(投資信託):Pontaポイント
大手ネット証券の中でも、おすすめの証券会社と個人的評価
大手ネット証券の中でも、現状だとSBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券がおすすめです。サービス内容自体は水物で、将来的に変更される可能性は十分にありますが、各種投資目的に強く対応しているのはこの3社だと思います。
最後に各証券会社のリンクと私の総評で締めたいと思います。
SBI証券
私が一番最初に作ったネット証券でもあり、現在もメインの証券会社となっています。オールラウンダーなのでまず作っておくべき証券会社の一つだと思います。特に強いのはIPOの件数、提携しているポイントの数ですね。
>>SBI証券
楽天証券
SBI証券と同じくオールラウンドに活躍します。日経テレコンが無料で使えるので日経新聞をほぼ全文読めるという情報用の証券会社としても実は秀逸です。
>>楽天証券
マネックス証券
クレカでの積立投資では後発ながらも最高還元を提供。このクレカ積立分だけでも利用する価値があります。米国株投資にも強みがあり、米国株への投資を考えているなら一番に選ぶべき証券会社ですね。最近は結構活用しています。
>>マネックス証券
auカブコム証券
すごく大きな特徴があるわけではないですが、auじぶん銀行との連携サービスやPontaを使ったポイント投資などで存在感があります。利用者向けのキャンペーンも結構やってくれますね。2022年4月からクレカ積立を開始してくれるので評価が一気に急上昇。
ポイ活&投資なら、auじぶん銀行も一緒に使って現状最有力かもしれません。
>>auカブコム証券
松井証券
定額制の手数料を始めたのは同社が初めて。昔は結構使っていましたが最近は私の使用頻度はやや低めです。
>>松井証券
GMOクリック証券
やや投資玄人向けのサービスが多いです。FXやCFD取引といったようにレバレッジを聞かせた短期投資などを積極的にやりたい方向けですね。
岡三オンライン証券
国内株手数料が100万円までの売買なら無料。口座開設から3カ月間は手数料がキャッシュバック。私はIPO中心で活用しています。