2019年2月25日、日経新聞にドコモの「dポイント投資」の利用者が40万人超を突破したという報道がありました。
人数なのか?アカウント数なのか気になりますけど、すごい伸びですね。
日経新聞:2019/2/25 ドコモの「dポイント投資」、利用者が40万人超
NTTドコモの「dポイント」を使った投資体験サービスが好調だ。お金のデザイン(東京・港)と提携して昨年5月に始めた「ポイント投資」の利用者は、サービス開始から9カ月で40万人を突破。このうち大半を投資未経験者が占めており、資産形成の新たな入り口として浸透し始めている。
サービス開始は2018年5月。ちなみに、同じ日経新聞の報道(2018年9月14日)では20万人だったという事を考えると結構なペースですね。
日経新聞:2018/6/8 5:30 ポイント投資で「運用しながら学ぶ」
NTTドコモと組み、携帯電話料金の支払いなどでたまるポイントを使った投資体験などのサービスを始め、顧客基盤を広げる。投資信託の基準価格とポイント残高が連動する「dポイント投資」の利用者は7月末に20万人に達した。
ちなみにdポイントユーザーは国内で6300万ということなので、拡大余地はまだまだありそうな感じですね。
こちらの記事内容は古くなっておりますので、最新情報のページに転送いたします。
dポイント投資のユーザー数が拡大する理由
dポイント投資がサービス開始からたった9カ月で40万人突破という事とですが、その最大の理由はポイント投資がウケたということではなく、dポイント投資が有利すぎるから人気を博しているということにあると考えられます。
出し入れなら勝率はほぼ100%にできますし、スイッチ運用でも月利数%もの高いリターンが得られています。こんな有利な投資商品はなかなかないわけで、どんどんユーザーが拡大しているわけです。
ただ、実際にこうしたポイント投資を通じて投資って面白いって思ってもらい、実際の投資にまでつながっているのであれば社会的意義があると思います(だから辞めないで!)
THEO+docomoも順調に拡大、dポイント投資でロボアド界の雄となれるか?
ポイント運用ではなく、実際にお金を投じる投資である「THEO+ドコモ」についてもユーザー数が順調に増加しているようです。
日経新聞:2019/2/25 ドコモの「dポイント投資」、利用者が40万人超
ポイント投資を体験してから始める人が大半で、65%は投資未経験者です。これは当社の他のサービスと比べてかなり高く、女性の割合や積み立ての利用率も高い。利用者が右肩上がりで伸びていくのも特徴の一つで、相場を気にしない傾向がみられます。当社の月間のユーザー流入数はテオプラスドコモ経由が最大となっています。テオプラスドコモの利用者のうち、4割が『おつり積立』も活用しています
ということです。
ただ、THEO+ドコモの純増については、2018年12月のdポイント投資の改悪(一日追加に上限設定)もあり、その拡大のためにTHEO+docomoの利用が入ったことでブーストにつながったと思います(私もその一人ですし)。
ただ、dポイント投資が現状のままであれば利用者の拡大は続くでしょう。
THEO(テオ)のような運用代行のサービスはスケールメリットが重要になります。利用者が増えて「総運用金額」が大きくなればなるほど運営側の収益性も安定します。
THEOのような運用サービスを手掛けているのは、WealthNavi(ウェルスナビ)や、楽ラップ(楽天証券)、MSV LIFE(マネックス証券)などが挙げられます。
ロボアド投資、運用代行は運用資産規模が重要
現在どの国内運用サービスも年1%程度の運用手数料を徴収していますが、投資先進国の米国では年0.25%程度の手数料でサービスを展開しています。
たとえば米大手のウェルスフロントの手数料は0.25%(さらに1万ドルまでは手数料無料)
これは、日本のサービスがぼったくりという話ではなく、米国は「規模」があるからできるんです。
たとえば、100億円の運用をするのと1000億円の運用をするのとで必要になるコストは10倍必要なわけではありません。固定費的なコストが大きいため、運用規模次第でコスト競争力も持てるようになるわけです。
一方で国内最大手のロボアド運用サービスであるWealthNaviは2019年2月19日のプレスリリースで、運用総額が1300億円を突破したと発表しています。
ロボアド運用、資産運用代行というサービスで頭一つ抜けているのはやはりウェルスナビなのでしょう。私も純粋にロボアドで投資をするなら、ウェルスナビを選択すると思います。
dポイント投資でTHEOは新規ユーザーをどこまで増やせるか?
dポイント投資は冒頭でも書いたように、ユーザー側がほぼ勝てるシステムになっています。
仕組み上、実際にポイント分を運用しているわけではないでしょうから、「ユーザーの勝ち分=ドコモ(ないしはTHEO)の持ち出し」となっているでしょう。
と考えると、いずれ”後出し投資”は使えなくなってしまいそうな気もしますが、先行するWealthNaviの後を追う形のTHEO(テオ)としては、スケールメリットを獲得するためにもdポイント投資を奇貨として、コスト負担に負けず、頑張ってもらいたいところです。